ここまで2勝5敗のティタンと3勝4敗のDOUKI、日墨ルチャドール対決。互いに優勝戦戦からは脱落しているものの、DOUKIにすれば勝ち越すためには負けられない一戦シングル初対決。
先制攻撃を仕掛けたのはDOUKI。序盤からルチャ・リブレ特有の速い動きの攻防となるが、スワンダイブで相手に飛びついてのティヘラでDOUKIをリング下に落としたティタンがトップロープに飛び乗ってのラ・ケブラーダを狙ったところ、DOUKIは足を引っ張って引きずり落とす。その際、エプロンに顔面を打ちつけたティタンはしばらくリング下でダウン。立ち上がったところにDOUKIはK点越えの長距離トペを放っていった。さらに鉄柱にぶつけてダメージを与えてからリングに戻す。
リングに戻ってからはカウンターのエルボーバット、メキシカンストレッチと攻め立てるDOUKI。早めの勝負に出たDOUKIは土遁の術を狙ったが、ティタンはそれを許さず。DOUKIのラリアットをかわし、ジャンプしてのスーパーキックを叩き込むと、ドロップキックを鋭角的に決めてリング下に落とした。ここで改めてトップロープに飛び乗ってからのラ・ケブラーダを決めたティタン。リングに戻ると変則的なデスバレーボムを決め、キックからファイアーマンキャリーへ。背後に滑り下りたDOUKIは前蹴りでティタンをコーナーまで吹っ飛ばすと、コーナーを背にしたティタンの蹴りをキャッチして、もぐりこんで相手と背中合わせになって土遁の術を狙いにいく。それを投げで切り返したティタンはソバットからロープに走る。しかしDOUKIは自ら走り込んでティタンに飛びつき、イタリアンストレッチで捕獲。しかしロープに逃げられてしまった。
チャンスとみたDOUKIは自らエプロンに出てデイブレイクを狙ったが、ティタンはそれをキャッチしてブレーンバスターの体勢へ。しかし後方に投げるのではなく、DOUKIのボディーをトップロープに叩きつけようとした。だがDOUKIもうまくエプロンに着地。そこにパンチを放っていったティタンだったが、それをかわしたDOUKIは背後からティタンのマスクをつかんで引き落とす。しかしティタンはネックスプリングで跳ね起きると、エプロンに立っているDOUKIにオーバーヘッドキック。続いてコーナーから走り込んでのジャンピング・ラリアット。さらにエプロンでダウンしているDOUKIにコーナー最上段からダブルフットスタンプを投下していった。
ボディーを押さえて苦しむDOUKIだが、辛うじてカウント2で返す。再びコーナー最上段からボディーアタックを放ったティタンだったが、DOUKIはイタリアンストレッチで捕獲。ロープに逃げようとするティタンをリング中央に引き込みイタリアンストレッチで締めあげたが、ティタンはサードロープに足を伸ばしてなんとかブレイクに持ち込んだ。
ここでコーナートップに上ったDOUKIはダイブするも、それをかわしたティタンはカウンターのエルボーを叩き込む。DOUKIもエンズイギリを返してロープに走ったが、ティタンは追いかけながらセカンドロープに飛び乗ってトルネードDDT。そしてカナディアンバックブリーカーに担ぎ上げてスピン。その勢いを利用して背後に滑り下りたDOUKIは、3度目のトライで土遁の術を決めたがカウント2どまり。
カウンターのスーパーキックを決めたティタンは、コーナーを背にするDOUKIに突進する。DOUKIはカウンターの地獄突きで突進を止めると、後ろ向きにコーナーに上った。それを見たティタンはセカンドロープに飛び乗ると、自ら場外にダイブする形でDOUKIの顔面を鉄柱に叩きつけた。そしてリングに戻る際にスワンダイブ式のダブルフットスタンプを突き刺し、カウント3を奪った。
5.31富山、最後の公式戦は、ティタンがロビー、DOUKIがワト。
BEST OF THE SUPER Jr.29
- 日時
- 2022年5月29日(日) 17:30開場 18:30開始
- 会場
- 東京・大田区総合体育館
- 放送
- 観衆
- 1,890人
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第2試合 30分1本勝負
『BEST OF THE SUPER Jr. 29』Bブロック公式戦レフェリー|中林泰人
MATCH REPORT
COMMENT
ティタン「(大きく両腕を広げながら)ああ、良かった! こうして胸を張って立っていられるのも全てファンのみんなのおかげだ。『BEST OF THE SUPER Jr. 29』、俺はCMLLとメキシコを背負って戦っている。メキシコではこんな教訓がある。『5回やられても100回やられても、最後には必ず立ち上がる!』。その言葉のように俺はゴールに向かって、夢に向かって、何度でも立ち上がるんだ!」
ティタン「ニュージャパン・プロレス、そしてメディアの皆さん、ありがとうございます。ニュージャパン、俺をこのリングで戦わせてくれてありがとう。そして俺に力をくれる神に感謝する。ティタン、“エル・イモータル”の真骨頂をみんなに見せる!」
DOUKI「(コメントスペースに現れると腹を押さえて座り込み、スペイン語で)信じられねえ! クソ! あの野郎! ティタンがスーパースターってことをすっかり忘れてた。でも、俺は今日の負けに落ち込んでなんかいられない。俺は凄くポジティブな男だからな」
DOUKI「(立ち上がりながら、ここから日本語で)次が最後か。最後の対戦相手、分かる奴いるか?」
──ワト選手。
DOUKI「ワト、今回の『SUPER Jr』はお前が最後の相手だな。お前にはよ、『俺とお前が決勝に行かないといけない』、そう言ったな。俺はもう決勝には行けないけど、俺たちが上がってかなくちゃいけないんだ。お前とはよ、タッグの決着もついてなかったな。ワト、今日は負けちまったけど、俺が今回の『SUPER Jr.』で得た物は大きいぞ。悪いけど、先に行かせてもらうわ」