2勝2敗のロビーと1勝3敗のTJP。シングル初対決。
序盤は互いに正統派らしいテクニック合戦。手四つの力比べからブリッジを決めたTJP。TJPの仕掛けを軽くあしらったロビーがやや優勢。TJPが強引に仕掛けてきたオクトパスホールドを阻止したロビー。手四つからのフォールをブリッジでこらえたロビーは、腕をつかんだまま投げを放ち、ティヘラ、フライング・ニールキックを決める。リング下にエスケープしたTJPにトペを放つと見せかけてセカンドロープに飛び乗ってバック宙を切る。
エプロンに上がったTJPは、ロビーが低い体勢のショルダーブロックを放ってきたところをかわして飛びつくと、ロープを挟んでのフロントネックロック。そしてロビーをエプロンに引きずり出し、ネックブリーカードロップで後頭部をエプロンに叩きつけた。さらにリングに戻って、ロビーにリバースインディアンデスロックから鎌固め。ロープに逃げられるとヨーロピアンアッパーカットを決めていく。
目まぐるしく攻守が入れ替わる展開の中でターボバックパックを阻止したTJPがバックドロップを狙うと、後方に1回転してかわしたロビーはヒザ裏に蹴りを見舞って体勢を低くさせてから後頭部にスライディング・ラリアットを決める。このあたりからロビーがペースをつかみ攻勢へ。キックを見舞い、串刺しジャンピング・ダブルニーアタック。そしてコーナーに腰を落としたTJPに走り込んでのダブルニーを叩き込み、タイガースピンでヒザにダメージを重ねていく。
ロビーが仕掛けてきたバックドロップを後方に1回転して回避したTJPは、ロビーの足を折りたたんでロックするとピノイストレッチを狙う。しかしロビーは。決まる前にロープに逃げた。リング中央でヒザ立ち状態で互いにエルボーを叩き込む。そのままスタンドに戻り、逆水平、エルボーを打ち合うがロビーがキックを見舞うと、TJPはソバット。ロビーがロープに走るのを見たTJPは90度の方向に走ってセカンドロープに飛び乗ってからのフライング・フォアアームからファイナルカット。カウント2で返されると、コーナーサイド最上段へ。ダイブしたもののかわされる。
すかさず後方からヒザにスライディング式でエルボーで叩き込んだロビーはコーナー最上段へ。しかしTJPはダイブしたロビーの足をキャッチしてピノイストレッチを狙う。それを丸め込みで切り返したロビーは、ロン・ミラースペシャルへ。しかしTJPはサードロープに手を伸ばしてロープブレイクに持ち込んだ。
勝負に出たロビーはターボバックドロップ。カウント2で返されるとコーナー最上段へ。ワープ4.5をヒザを立てて迎撃したTJPは、マンバスプラッシュからピノイストレッチへ。ガッチリ決まると、ロビーはたまらすタップアウトした。
BEST OF THE SUPER Jr.29
- 日時
- 2022年5月25日(水) 17:30開場 18:30開始
- 会場
- 東京・後楽園ホール
- 放送
- 観衆
- 1,104人
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第8試合 30分1本勝負
『BEST OF THE SUPER Jr. 29』Bブロック公式戦レフェリー|マーティー浅見
MATCH REPORT
COMMENT
TJP「またこのコーラクエンホールに、今回は3連戦で戻ってきた。俺は3日連続で全部勝って、周りの選手の得点に追いつくことを目標にしていた。そして、2日目の今日でやっと勝てた。この調子で(後楽園ホール3連戦最終日の)明日も勝つ。
TJP「そして土曜日(5.28幕張大会)も勝って3連勝を狙う。ロン・ミラー・スペシャルを食らったのは今日が初めてだ。ロビー・イーグルスとの対戦をずっと待ってた。今日はフィリピン人vsフィリピン人という、プロレス史に残る大きな快挙となった。ロビー、お前とCHAOSの連中は嫌いだが、今日お前と戦えたことには大きな意味がある。だが、次は今日みたいにナイスな俺ではいかないぞ。明日も勝って2点を獲る」
ロビー「(コメントスペースに現れると一度寝転がってから座り込み)2連敗……ああ、足が……。今日俺たち二人はフィリピンを代表して戦った。ちゃんと立って話す……。(立ち上がって)TJP、今日、お前が俺と同じようにフィリピンの国旗カラーのコスチュームでリングに上がれば、フィリピンのみんなに注目してもらえる試合になっていたはずだ。でもお前はあっち側(UNITED EMPIRE)を選んだ人間だから、もう仲良くは出来ない。このシリーズが終わったあとに一緒にドーナツを食べに行くこともないだろう。何年もお前の試合を見て研究してきた。あと一歩で、お前を上回ることが出来るまで追い詰めた。それに関しては満足だ。10年待って、ようやく実現したカードだ。2012年に『PWA』の大会で一度組まれたが、スケジュールの都合とか何かの理由で結局試合は実現しなかった。でも、今日このセルリアンブルーのマットで俺がお前を限界ギリギリまで追い込んだ。俺がお前に言いたいのは、よく考えてから決断を下せってことだ」
ロビー「2連敗。明日もコーラクエンであと1試合。しかも大きな一戦だ。ファンタズモ、お前とのシングルマッチだ。お前とダンスなんかしないし、手も握らない。前回はナゴヤで俺が勝ったが内容には満足してない。お前は俺を頭から落として、首の骨を折ろうとした。代わりに俺はお前のサドンデスのカラクリを暴いて、お前がインチキであることを俺が明らかにしたが、もう一つ、お前にやってやりたいことがある……。 スナイパーがHEADBANGAを降参させる。(一度引き上げようとしてから、何かを思い出したかのように戻ってきて)あっ、もう一つ……。後楽園……ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ。みんなの応援の声を聞かせてくれ。拍手とか声援とかでみんなが盛り上げてくれたら、その分、『BOB OF THE SUPER Jr.』になって、『BEST OF THE SUPER Jr.』を優勝出来るよ」