第8試合は『BEST OF THE SUPER Jr.29』Aブロック公式戦。石森太二と並んで首位を走る高橋ヒロム(3勝0敗=勝ち点6)と未だ勝ち星のない金丸義信(0勝3敗=勝ち点0)の対戦だ。昨年の公式戦ではヒロムが勝利。曲者のヒールマスターを破り、前人未到の3連覇&4度目の優勝に向けて、さらに勝ち星を伸ばせるか?
後から入場してきたヒロムは、5.22秋田大会で金丸に捨てられた攻略本を持たずに入場。かと思いきや、なんとヤングライオンの大岩が見つけてきたのか、攻略本を持ってきてヒロムに渡す。ヒロムはご機嫌で攻略本を手に持ちリングサイドを歩き、解説席のミラノコレクションA.T.さんに手渡した。
そして、リングに上がろうとした瞬間だったが、ここで金丸が襲撃。まずは場外でヒロムをいたぶり主導権を握る。金丸がヒロムをリングに戻したところでゴング。だが、ヒロムも金丸の低空ドロップキックをかわしてトラースキックで反撃、さらにターンバックルへのデスバーレボムだ。
そして、ヒロムは早くもTIME BOMBへ。だが、これをサムソンクラッチで切り返した金丸はビッグブーツで一撃。ヒロムがトラースキックを放ってくるとこの蹴り足をキャッチし、軸足となっている左足に低空のドロップキックだ。
さらに左ヒザにニークラッシュを食らわせてから足4の字固め。得意の足責めを開始する。ここはヒロムもロープエスケープだ。ならばと金丸はヒロムの足を引っ張りながら自身は場外に出ると鉄柱を使って、その左ヒザを痛めつける。そしてウィスキーのボトルをリングに放り投げ、レフェリーがそれを取りに行った隙きにイスを取り出して、ヒロムの左ヒザに一撃だ。
さらに場外の床に左ヒザを叩きつけ、今度はイスを立てる金丸。今度はもう一つのイスをリングに放り投げてレフェリーの注意をそらすと、立てたイスの上にニークラッシャーだ。続いて金丸は後楽園ホールの南側の席の前に設置されている鉄板にヒロムを叩きつけてしまう。
場外カウントが進む中、ヒロムも必死にリングに戻ろうとしたが、金丸はヒロムの足目がけてイスを投げつけて妨害。しかし、ヒロムはこれを避けてなんとか生還だ。戻ってきたヒロムに金丸はストンピングで追撃する。
そして、コーナーホイップを放った金丸。だが、ヒロムは足のダメージが深く走ることも出来ない。ならばと金丸は途中で立ち止まったヒロムの左ヒザに、背後から低空ドロップキック。そして素早く足4の字固めに捕獲だ。
ロープエスケープしようと手を伸ばすヒロム。だが、金丸はリング中央に引きずり戻してこれを許さない。悶絶し続けたヒロムだが、ついに力尽きてタップアウト。金丸がヒロムにほとんど何もさせずに完勝したのだった。
試合後も金丸はヒロムを立たせて左ヒザにトーキックで追い打ち。これで1勝目を上げた金丸はウィスキーを飲みながら悠々と退場だ。一方のヒロムは連勝がストップし3勝1敗。ヤングライオンに肩を借りて引き上げていったのだった。