セミファイナル(第7試合)のAブロック公式戦では田口隆祐と高橋ヒロムが対決。前人未到の3連覇を狙うヒロムと、デビュー20周年イヤーに10年ぶりの優勝を目論む田口。両者ならではの実力と際立つ個性のぶつかり合いに期待が高まる。
田口はIWGPジュニアタッグのベルトを腰にリングイン。ヒロムは「BOSJ29攻略本」を携え入場。田口のページには「お尻に詰め込んだ知識と経験」と書かれている。
ゴング前、ヒロムは握手の手をさしのべるも、田口はその手を払いのける。
開始のゴングと同時に田口は、「尻を使わない」という前言を覆してヒップアタック。だが、ヒロムがアッサリとかわす。田口は「クソー!」とマットを叩いて悔しがる。ヒロムは「やっぱりふざけてんじゃねえか!」と言葉を浴びせる。
すると田口は「アレにかけてたんだ!」と白旗を上げるように、リング上で大の字に。ヒロムは踏みつけてカバーするも、田口はオーマイアンドガーアンクルで捕獲。ヒロムはすばやく離れ、場外にエスケープ。そして「信用できねえよ、アイツ!」と声を荒げる。
田口はヒロムを場外で追いかけ、リング下に潜り込む。そしてスキをついてヒロムの足を捕らえるも、ヒロムは切り抜けてリングに生還。
戦場がリングに戻ると、田口は低いタックルで足を狙う。そして横入り式エビ固めへ。ヒロムが返すと、田口はオーマイアンドガーアンクルで捕獲。ヒロムは回避し、場外にエスケープ。
田口は追いかけるが、ヒロムが逃げると息が乱れる。ヒロムは場外マットを剥がして壁を作るも、田口は切り抜けてヒロムをオーマイアンドガーアンクルで捕獲。しかし、ヒロムは脱出してリングに戻り、田口もリングアウトギリギリでリングに生還。
すかさずヒロムは低空ドロップキックをお見舞い。スタミナ切れか、田口は大の字に。ヒロムは引きずり起こして逆水平チョップ。さらに串刺しラリアットから低空ドロップキック。
だが、田口はかわしてオーマイアンドガーアンクル。ヒロムは切り抜け、TIME BOMBの体勢に。田口はエビ固めで切り返し、ヒロムが跳ね除けたところをオーマイアンドガーアンクルで捕らえる。
するとヒロムはエビ固めで丸め込むも、田口は返してしつこくオーマイアンドガーアンクルで捕獲。続いてどどんを狙うも、ヒロムは切り返し、ここから前方回転エビ固めのかたちで丸め込みの応酬に。
田口はカウント2跳ね返すと、オーマイアンドガーアンクルで必死に捕らえる。ヒロムはなんとかロープエスケープ。
そしてヒロムはトラースキックを繰り出すが、かわした田口は延髄斬り。ここから技の読み合いとなり、ヒロムがロープに走ると田口はヒップアタック。だが、ヒロムはアトミックドロップで迎撃。
すると田口は気合いの雄叫びを上げ、もう一度ヒップアタック。これもヒロムはアトミックドロップで迎撃する。
ここで田口は赤いアンダータイツ姿に。そしてヒップアタックを繰り出すが、これはフェイント。すかさず田口はブレーンバスターの体勢から前に落とすフェイスバスターを食らわす。
田口はコーナー最上段に上るも、ヒロムが遠いと見るやドラゴンリングイン。するとヒロムは丸め込みを連発。田口は返してヒップアタックを繰り出す。かわしたヒロムはヒロムちゃんボンバーを炸裂するも、田口はカウント2でキックアウト。
ならばとヒロムはハンマースルー。しかし、田口は変則的な動きからヒップアタックを炸裂。そしてオヤァイポーズを見せるが、ヒロムはその状態で押さえ込む。田口が返すと、ヒロムは名も無きヒロムロールへ。田口は跳ね返そうとするも、ヒロムの意地が勝り、3カウントを奪取した。
試合後、田口はヒロムに一礼。ヒロムは「BOSJ29攻略本」の田口のページを観客に見せながら退場した。