第1試合はロビー・イーグルス&マスター・ワト&天山広吉&タイガーマスクvsウィーラー・ユウタ&中島佑斗&大岩陵平&藤田晃生。イーグルスとユウタにとっては、5.17酒田のBブロック公式戦の前哨戦となる。愛知県出身の大岩は地元凱旋に。天山はこの試合が約3カ月ぶりの復帰戦。
ユウタはROHピュア王座を携えて入場。ワトはIWGPジュニアタッグのベルトを腰に、タイガーと天山と共に花道を進む。そのあと、イーグルスがニューコスチュームとなるショートタイツを身につけ、単独で入場する。
先発はイーグルスとユウタ。まずは腕の取り合いを繰り広げる。ユウタはうまくショルダースルーのように叩きつけて腕固め。イーグルスは足をとって切り抜け、ここから躍動感あるロープワークの攻防に。ユウタはうまく足を捕獲して弓矢固めで捕獲。
イーグルスがロープに逃れると、ユウタはドロップキック。だが、イーグルスはかわしてスナイパーサイン。
次は大岩とタイガーのマッチアップ。タイガーは大岩の腕を取って体勢を崩す。続くロープワークの攻防では、大岩がショルダータックル。しかし、タイガーはソバットからローリングソバット。そして天山と交代。
すると中島が登場。ロックアップから天山をヘッドロックで捕獲。天山はハンマースルーを仕掛け、ショルダータックル合戦に。天山はヘッドバットを連発してロープへ。すると、中島はラリアットをかわしてショルダータックル。
中島はチョップの連発からハンマースルー。だが、天山がラリアットでなぎ倒し、ストンピングをお見舞い。
天山は中島に真モンゴリアンチョップを連発。続いてワトと共に連携攻撃。ワトのキックから天山は倒れこみ式のヘッドバット。ここからワトは執拗なカバーで、中島の体力を削る。
次はイーグルスが中島にボディパンチ。さらにエルボー、逆水平チョップをお見舞い。中島もエルボーで応戦するが、イーグルスは鋭いキック。中島は意地のエルボーでダウンを奪い、ユウタとスイッチ。
ユウタはイーグルスにドロップキックをヒット。さらにマンハッタン・ドロップから延髄斬り。そして串刺しボディプレスから、コーナーにのぼりジャンピングエルボー。
イーグルスは619を繰り出すが、ユウタはかわす。さらに串刺し攻撃もユウタは切り抜け、ジャーマンスープレックスを炸裂。
続くユウタのダイブ攻撃はイーグルスがかわし、技の読み合いからアサイDDTを食らわせる。
次はワトと藤田のマッチアップ。藤田はドロップキックからエルボー。さらに追撃のドロップキックからカバーするが、ワトはカウント2でキックアウト。
ここからヤングライオンがワトにトレイン攻撃。そして藤田がフロントスープレックスで叩きつけてカバーするも、カバーはイーグルスがカット。
ならばと藤田はボディスラムでワトを叩きつけ、逆エビ固めで捕獲。しかし、タイガーがキックの連発でカット。そのタイガーに大岩がドロップキック。ここから両軍入り乱れる混戦模様に。ユウタはイーグルスに変形のオリンピックスラム。そして場外に落ちたイーグルスにトペ・スイシーダを炸裂。
リング上、藤田がワトに横入り式エビ固め、逆さ押さえ込み、首固めと丸め込みを連発。しかし、ワトは切り抜けると、ソバットからロープへ。すると藤田はカウンターのドロップキック。
だが、ワトは突進してきた藤田にエプロンからジャンピングキックを決め、スワンダイブのエルボー。最後はレシエントメンテで3カウントを奪取した。
試合後、場外でイーグルスとワトが視殺戦を展開。イーグルスはワトにもスナイパーサインを見せた。
イーグルス「『BEST OF THE SUPER Jr.』最高の幕開けだ!ナゴヤのみんなが熱狂してた!ツアー中ずっと会場のみんながこんな風に熱狂してくれたら、俺は感激だ。日本に、そして新日本のリングに戻ってこられて、ワクワクしている。ここに帰って来るたび、少しずつニホンゴ ワカリマシタ。みんなが言ってることが以前より少し分かるよ!
俺の初戦の相手は、Blackpool Combat Clubのウィーラー・ユウタだ。彼はアメリカから来た暴れん坊だろ?でもな、俺の祖国オーストラリアには、常に俺を殺そうとする危険な動物がいるんだぜ!ヤマガタでは今日と同じ結果が待っている。もちろん、今日はワトがヤングライオンから3カウントを獲った。でもヤマガタでは、俺がお前を倒す。そうだ、ロビー・イーグルスがウィーラー・ユウタを倒す」
ワト「ついに、ついに始まったよ、この『BEST OF THE SUPER Jr.』。あぁ、すごく、今日も、初めてのユウタ選手を、間近で堪能させてもらったよ。これからよ、もっと彼の試合を研究して、しっかりと、彼から勝つ。そして次は、初のTJPだ。このベルトのこともそうだ。『BEST OF THE SUPER Jr.』、今年、俺が優勝する。次はTJP、俺はお前に勝つ……」
天山「はい、やっと帰ってきましたよ。約3カ月ね。ほんとにこのヒザがしっかり治るまで、ちょっと長かったですけども。ほんとに長かった。自分自身ね、こんなかかるとは思わなかったです。この、今日は名古屋で『BEST OF THE SUPER Jr.』ですけども、俺の試合が組まれてしまって、しっかりと見せたかったっていうのもありますし、もう1日でも早くって思ったからね。
やっとこの日が来ました。まぁ、しっかりとジュニアの大会ね、すごいメンバー揃ってるし、ホントに誰が優勝するか見当もつかないですけど、しっかりとね、マスター・ワトに頑張ってほしいと思います。まぁ俺は前半だけ(の参戦)なんですけど、しっかりと自分の体力を皆さんにお見せして、しっかりと天山広吉ビッグカムバック、復活したっていうのを見せたいですね。どうぞよろしくお願いします。OK、カモン!」
タイガー「この『SUPER Jr.』、今日開幕ですけどね、今年は僕が出場していないと。僕は一言も、今回の『SUPER Jr.』に関して、出る出ないって何も、出なくても何も言ってないんですけど、まぁ、出ないだったら出ないで、何も言うことはない。出ないんだら出ないと。
ただ、自分の中では全然衰えてるってことは一つも感じてないしね、『まだまだできる』っていうのは全然、自分の中であるし。全然老いてもない。力が落ちてるってことも全然思ってないんで。いつでも『SUPER Jr.』、出れる準備はしてます。今回、誰か例えば、万が一あってはいけないけども、何かあった場合は自分が出るっていうね、それぐらいいつでも体調は整えてますんで、なん~の問題もない。
ただ今回は、ものすごく海外からも(選手が)来れるようになってるしね、新しい顔ぶれになってるんで、それもお客さんにとっては楽しい部分もあるんじゃないかと思うけど、僕自身はなんのあれもない。老いてもなけりゃ、(力が)落ちてることもない。なんもない。全然問題ないです」
--先ほど全日本プロレスの札幌大会で……。
タイガー「エッ、全日本プロレス?」
--世界ジュニア戦があったんですけど、チャンピオンの佐藤光留選手が防衛しまして、次期挑戦者としてタイガー選手の名前を挙げたというニュースが入ってきたんですけど……。
タイガー「エッ、俺?」
--はい。
タイガー「エッ、なんで? なんで急に、俺なんですか?(苦笑)」
--まぁ、佐藤選手のマイクアピールによると、『オメェのルーツ、俺と同じなんじゃないか?』って。『パンクラスMISSION の自分から言うと、あなたのやりたいジュニアのプロレスは、全日本ジュニアにあるんじゃないか?』と……。
タイガー「あるわけないでしょ!なんで俺が、新日本プロレスに所属してて全日本プロレスにやりたいことがある?そんなこと、あるわけないじゃないですか。あるわけがない。俺は、この新日本プロレスが一番だと思ってる。
選手、ジュニアもヘビーも命懸けで闘って、どの団体よりも一番だと俺は思ってるんで。それはもう、どれにいったって俺は負けない自負があります、これは。新日本が一番。ジュニアだろうがヘビーだろうが、新日本が一番。その佐藤選手が言ったルーツっていうのは……。
まぁ彼もパンクラス出身であって、僕もシューティング(修斗)出身であるという部分ではね、同じルーツっていうか、(この道に入る)一番最初はそういう格闘技っていうかね、そういう部分なのかもしれないけれどね、別に全日本プロレスでやりたいっていうか、そういうのはないです。俺は新日本プロレス所属の選手だし、新日本が一番だと思ってるから、全日本なんかに負けないです。
それはどこの団体でもそう。NOAHもそうだし、どこの団体にも負けない。新日本が一番。それはちょっと、言ってることは“お門違い”。で、なに? 彼は、俺に挑戦をしてほしいっていうことですか?」
--自分から(次期挑戦者に)タイガー選手を指名する、彼が言うところのバチバチのプロレスをタイガー選手としたい……。
タイガー「なるほどね。望むところですね、じゃあ。ちょっと今の佐藤選手の、ちょっとお門違いの言葉には、火がつくというか……。僕は別に、佐藤選手には何もないです。何もない。彼は、時々見させてもらいますけど、プロレスもできる、格闘技もできる、素晴らしい選手だと思ってます。
佐山さんのところ(リアルジャパン・プロレス、ストロングスタイルプロレス)にも出てるしね。素晴らしい選手だと思います。だけど、やるんだったらやりましょう、じゃあ。突然、今指名されて『エッ?』って思ったけど、そういう風に言ってんだったら、じゃあやりましょうよ。
新日本のリングに来てくれんのかな?わかんないですけど。わかんない、それはどこで……。挑戦者に指名されたので、じゃあ俺が(全日本に)行くのかわかんないけど……。やりましょう。いいんじゃないですか。受けて立ちますよ。この新日本プロレスで今、この『SUPER Jr.』に出てる選手、最高の選手たちですよ。
俺はその選手たちといつもシリーズで闘ってる。勝とうが負けようが闘ってるわけで。新日本が一番だと思って。絶対それは譲らないし、負けることはない。やるんだったらやりましょう。面白い。
俺もこんなキャリアになって、他団体といえどもシングルの(チャンピオンになる)チャンスがあるんだったら、全然拒否する必要ない。やらせてもらいます。頭を下げて、『じゃあやらしてください』と言いましょう。ただ、レベルは違いますよと……。いいですか? 以上です」
ユウタ「ちょっとイラついてる。負けるためにわざわざ日本に来たんじゃないんだ。ただ、今日、俺は貴重な事を学んだ。“スナイパー・オブ・ザ・スカイ”ロビー・イーグルスについてな。俺が2日後にヤマガタで闘う相手だ。ロビー、おまえを見せしめにしてやる。
Bブロックの他のヤツらに、俺に何ができるか見せつける道具にしてやるよ。これは単なる楽しいゲームやお遊びじゃない。俺はお前を傷つけるために、お前に痛みを与えるためにここにいる。最後にこのリーグ戦の勝利を手にするために、ここにいるんだ。2日後にまた会おう」
大岩「『SUPER Jr.』が始まって、普段闘わないような選手とたくさん試合する機会があって、今回のウィーラー・ユウタ選手もそう、このシリーズで自分はいろんなものを吸収してもっと強くなります、ありがとうございました」
藤田「『SUPER Jr.』、開幕しました。だからといって、自分たちヤングライオンの試合は前座、そんな風には絶対に思われてほしくないです。自分たちの第1試合は、『SUPER Jr.』を食うぐらい、それぐらいやってやります。ありがとうございました」
中島「天山、次、お前とやる時、絶対ぶっ飛ばしてやる……」