オープニングマッチでは藤田晃生が全日本の若手である井上凌と対決。今年の1.8横浜アリーナでのプロレスリング・ノアとの対抗戦でも、他団体選手とのシングル対決に臨んだ藤田。今年1月2日にデビューしたばかりの井上を相手に、真っ向勝負を繰り広げることだろう。
藤田はリングインすると、井上と至近距離でにらみ合う。
開始のゴング、まずはロックアップで組みあい、藤田がロープまで押し込む。そして離れ際に井上の顔面に張り手。すると井上も同じ攻撃をやり返す。
続いて藤田はフライングメイヤーから袈裟固め。井上はヘッドシザーズで返し、両者は一旦離れる。
今度はすばやいバックの取り合いから、藤田が脇をさす。そしてバックに回るが、井上はこらえる。ここで両者は距離を取る。
続いて藤田は一本背負いから腕をロック。だが、井上も腕を取り返す。藤田は切り抜け、またも腕を取ってハンマーロック。そしてヘッドロックに移行する。
井上は力で跳ねのけ、腕を固める。しかし、藤田は回避して腰投げ。そして腕を固めながら袈裟固め。井上は足をロープにかけてエスケープ。
藤田はストンピングを連発し、さらにエルボーからグラウンドに持ち込みアームロックへ。これも井上は必死にロープエスケープ。
藤田はストンピングを叩き込み、「終わりか? 立てよ!」と挑発。続いてエルボーの応酬から、藤田はロープへ。すると井上はカウンターのドロップキック。
そして井上はエルボーの連発から串刺しエルボー。すかさずカバーに入るも、藤田はカウント1でキックアウト。すると井上はセカンドロープからミサイルキックをヒットし、もう一度カバー。藤田はカウント2でキックアウト。
井上は気合いを入れ、ブレーンバスターの体勢に。藤田はこらえ、両者はエルボー合戦に突入。競り勝った井上はハンマースルーからバックエルボー。しかし、カバーは藤田がカウント2で返す。
藤田はスキをついてその場飛びのドロップキック。そして左右のエルボーの連発でなぎ倒し、気合いを入れてからハンマースルー。そして顔面にドロップキックを突き刺してカバー。だが、井上は必死に跳ね返す。
そして井上はスキをついて首固め、横入り式エビ固めと立て続けに決める。切り抜けた藤田はドロップキックをヒット。
続いて藤田は井上を逆エビ固めで捕獲。井上は必死の形相でロープに逃れようとするも、藤田はリング中央に引き込んで締め上げる。すると、ついに井上がギブアップ、藤田がキャリア初勝利を収めた。
試合後、19歳同士の藤田と井上はにらみ合い。そして井上は顔面に張り手を見舞う。藤田が胸を付き押すと、井上はにらみつけてから退場。藤田が堂々の勝ち名乗りを受けた。