第3試合は永田裕志が“STRONG絶対王者”トム・ローラーとノンタイトル戦でシングル対決。ローラーは3.20フロリダ大会でクラーク・コナーズを相手にSTRONG無差別級王座8度目の防衛に成功すると、挑戦者候補として石井智宏、グレート-O-カーン、そして「ブルージャス・ダッド(パパ)か?」と永田裕志の名前を挙げた。これに永田が反応し、「一丁オマエと遊んでやる。シッカリ覚悟しておけ」と宣戦布告。永田としてはここで勝利すれば、一気に王座挑戦の機運が高まるだけに気合充分なのは間違いない。STRONG王者にストロングスタイルの真髄を叩き込むか?
第2試合後もFILTHYが暴れまわり、そこにローラーも加わると、永田が登場。永田はローラーを場外に放り投げ、マイクを要求。
■永田のマイクアピール
「ハロー・エブリバディ! 今日、俺はトム・ローラーと戦う。だが、なんでタイトルマッチじゃないんだ? トム・ローラー、逃げるな! ベルトを懸けろ!オマエをぶっ倒してやる!」
すると、ローラーは一瞬考え込むも、レフェリーにベルトを渡し、この一戦が急遽タイトルマッチとして行なわれることに。
開始のゴングと同時に両者は激しいエルボーの応酬。ローラーは永田をコーナーに押し込み、首に足を押し当てる。
だが、永田もキックで応戦。強烈なミドルキックの連発から、エルボーを乱打。さらにフェイントから膝に低空ドロップキック。そしてフロントキックを顔面に叩き込んで敬礼ポーズ。
ローラーはスキをついて永田の足をロープに固定し、逆水平チョップ。そしてフロントネックロックを決める。
ローラーは永田を場外に連れ出し、エルボー、逆水平チョップ。さらにローラーはエプロンで永田に首4の字固め。そしてリングに戻すと、フレアーウォークで挑発。
続いてローラーはローキックからキチンシンク。さらに河津がけからカバーするが、永田はキックアウト。するとローラーは腕ひしぎ逆十字の体勢に。これは永田がロープに足をかけてエスケープ。
するとローラーは永田の膝にヒップドロップ。続くカバーを永田が返すと、エルボーとキックを連発。しかし、永田もローキックの連発でダウンを奪い、ナガタロックを狙う。しかし、ローラーは切り抜けて胴絞めスリーパー。これは永田が足をロープにかけてエスケープ。
永田が場外にエスケープすると、ローラーはローリングエルボーへ。これを永田はエクスプロイダーで切り返そうとするも、ローラーは切り抜けてフロントネックロック。すると永田はエプロンにローラーの腰を打ち付け、場外マットでエクスプロイダーを炸裂。
ダメージの大きいローラーはカウント17でリングに生還。すかさず永田はミドルキックの連射から串刺しフロントキック。そしてエクスプロイダーの体勢に。ローラーがこらえると、エルボーからダブルアームスープレックスを決める。
永田はローラーを引きずり起こしてブレーンバスターの体勢に。しかし、ローラーは切り抜けて片足タックルからアンクルホールドを狙う。
永田も切り抜け、ナガタロックⅡで捕獲。だが、その体勢でローラーはアンクルホールドへ。そこから変形の膝固めに移行するが、永田はなんとかロープエスケープ。
ならばとローラーは延髄斬りへ。これをよけた永田は逆に延髄斬りをヒット。そしてナガタロックⅡを再度決めるが、ローラーは必死にロープエスケープ。
続いて永田はアームブリーカーからタイナー。そして雪崩式ブレーンバスターで叩きつけてカバーするが、ローラーはカウント2でキックアウト。すると永田はとどめのバックドロップの体勢に。
ローラーはエルボーで回避。そしてスリーパーを決めるが、逆に永田がスリーパー。しかし、ローラーはもう一度スリーパーを決める。すると永田はバックドロップを炸裂。
ここから両者はエルボーの打ち合いに。ローラーはローリングエルボーからスリーパー。永田はアームブリーカーで切り返すが、ローラーはしつこくスリーパー。そしてサッカーボールキックからカバーするも、永田はカウント2でキックアウト。
しかし、ローラーは執拗なスリーパー。そしてクロスアームで永田を捕らえると、後頭部に膝を叩き込んで3カウントを奪取。ローラーが防衛記録をV10に伸ばした。
試合後、ローラーは敬礼ポーズ、さらにナガダンスを見せて永田を挑発しながら勝ち誇った。