第4試合はUNITED EMPIREのジェフ・コブ&グレート-O-カーン&アーロン・ヘナーレに加え、共闘体制にあるTJP、Aussie Openのカイル・フレッチャー&マイク・デイビスの連合帝国のメンバーが集結。対戦相手となるのは、新日本のリングには2017年の1.4東京ドーム大会以来となる“超竜”スコット・ノートンというレジェンドを助っ人に加えた、カール・アンダーソン&ドク・ギャローズ&ヒクレオ&エル・ファンタズモ&クリス・ベイのBULLET CLUBだ。日米で暴れる両ユニットが12人タッグの総力戦で激突する。
全選手がリングに上がるとアンダーソンがマイクを持って、「ここシカゴで正式に発表させてもらおう。紳士淑女の皆さん、紹介しよう、BULLET CLUBの新メンバー、スコット・ノートンだ!」とノートンを紹介。場内は大歓声だ。
先発はTJPとベイで試合はスタート。まずはロックアップで組み合うと、ベイがショルダータックル。TJPも素早い動きでベイの股間をかい潜り、ジャンプして飛び上がる。これはベイにキャッチされて叩きつけられてしまうが、下からヘッドシザースを決めてみせる。
ならばとベイもアームホイップで反撃。グラウンドに持ち込まれてもヘッドシザースでやり返す。これをTJPは倒立で立ち上がりバズソーキック。しかし、ベイはこれをかわしてスクールボーイ。TJPはキックアウトすると手で足を払ってフォールするが、ベイはキックアウトしてネックスプリングで立ち上がってみせた。
ここでそれぞれヘナーレとヒクレオにタッチ。ヘナーレはローキックとボディブローで攻め立てる。しかし、ヒクレオはすぐさま捕まえてチョークスラムの態勢に。ヘナーレが脱出すると、間髪入れずにポップアップ式のエルボーを叩き込んでいく。
ヘナーレもチョップとエルボーで反撃するが、ヒクレオはエルボー1発で黙らせる。そしてファイヤーマンズキャリーで持ち上げたヒクレオ。脱出したヘナーレはボディブロー、エルボー連打で反撃。ヒクレオの喉輪を食らいながらも、ソバットを頭部に炸裂させた。
ここでヒクレオはノートンにタッチ。ノートンはヘナーレとロックアップで組み合うが、すぐさま突き放して怪力自慢のコブを呼び込む。これに応じてコブもリングイン。コブはノートンの巨体をブレーンバスターで投げ飛ばしてみせるが、ノートンも負けじとブレーンバスターでお返しだ。ならばと両者、手四つで力比べへ。ここで一旦押し込まれたノートンはガットショットだ。
しかし、UNITED EMPIREのコーナーに近づいたことで、TJPが強引にコブとタッチ。コブがすかさずノートンのバックを奪うと、TJPが攻め込んでくる。しかし、ノートンは構わずTJPを正面から蹴散らし、コブも突き放すとラリアットをお見舞いしてファンタズモにタッチだ。
ファンタズモは倒れているTJPの頭に低空のドロップキック。そして自軍のコーナーに連行してベイにタッチだ。ベイはパンチ攻撃からロープを使ってTJPをいたぶり、すぐさまファンタズモに早くもタッチ。ファンタズモはベイに捕まえさせておいてスクラッチだ。
ならばとタッチを受けたアンダーソンもTJPの背中にスクラッチ。続いてタッチを受けたギャローズもグローブを脱ぎ捨ててスクラッチだ。今度はヒクレオの登場。ヒクレオはコーナートップに上がって、ギャローズが捕まえているTJPに一旦着地してからスクラッチだ。
最後はノートンの出番。しかし、ノートンはスクラッチをせずに頭突きからパワーボムの態勢に。そして投げるかと思いきや、やはりスクラッチをかましてみせた。ここでファンタズモにタッチ。ファンタズモはTJPを自軍のコーナーに連れてきてからベイにタッチして、二人がかりの攻撃だ。
しかし、このトレイン攻撃をかわしたTJPは、コーナーでベイを踏み台にしてファンタズモにスイング式DDT。そしてデイビスにタッチだ。デイビスはファンタズモにラリアット、ベイには逆水平チョップを食らわせていく。そしてベイとファンタズモの二人をまとめてキャッチすると、そのままボディスラムだ。
ここでBULLET CLUBが入ってきてカット。ならばとデイビスもフレッチャーにタッチ。ベイにトレイン攻撃を仕掛ける。ベイも足を突き出して防御。コーナートップに上がるとボディアタックを発射だ。
しかし、これをデイビスがベイをキャッチすると、ポップアップしたところにフレッチャーがジャンピングキックという連携技を披露。さらにフレッチャーがコーナーに上がってカッターを炸裂させる。ここはアンダーソンがカット。
ギャローズも入ってきてグッドブラザーズがリングに揃うと、現IWGPタッグ王者のコブ&オーカーンが入ってきて睨み合い。まずはグッドブラザーズが攻め込んでコブを捕まえるとマジックキラーを仕掛ける。
しかし、これはオーカーンがモンゴリアンチョップでカット。オーカーンはアンダーソン、ギャローズにモンゴリアンチョップを連打していく。さらに地獄突きを食らわせたオーカーン。しかし、ギャローズもハイキックで反撃。ならばとそのギャローズをコブがラリアットで場外に排除する。
その間にフレッチャーはデイビスにタッチ。そして二人でベイを捕まえてエルボーでいたぶると合体技のフィジェットスピナーへ。しかし、ここはファンタズモがカット。そのファンタズモの蹴り足をフレッチャーが捕まえると、デイビスにパス。フレッチャーがトラースキックを炸裂させる。
そして、デイビスがベイを両手で高々と持ち上げると、そこをフレッチャーがタックルをかましながら通過。ベイはブラックアウトで叩きつけられ、フレッチャーはそのままコーナーにいたファンタズモに串刺し式ラリアットだ。
さらにデイビスが倒れたファンタズモにスライディングエルボーで追撃。最後はベイを捕まえて合体技のフィジェットスピナーで叩きつけて3カウントを奪ったのだった。
試合後、IWGPタッグのベルトを誇示するコブとオーカーンに対し、かつてのIWGPタッグ王者だったアンダーソンとギャローズもいきり立つ。最後は連合帝国6人がリング上で集結。全員で腕を上げると、オーカーンがマイクを持った。
オーカーン「ひれ伏せ、愚民ども! いいか、これがマイク・デイビス! カール・フレッチャー! TJP! アーロン・ヘナーレ! そしてIWGPタッグチャンピオンのジェフ・コブ、グレート-O-カーン! そうUNITED EMPIREの力だ!」