第5試合はタマ・トンガ＆タンガ・ロア＆棚橋弘至＆邪道vsEVIL＆裕二郎＆SHO＆ディック東郷の8人タッグマッチ。4.25広島大会で行なわれるEVIL＆裕二郎＆SHO（王者）vsG.o.D＆棚橋（挑戦者）のNEVER無差別級6人タッグ選手権試合、そして5.1『WRESTLING DONTAKU 2022』福岡PayPayドーム大会で行なわれるEVIL（王者）vsタマ（挑戦者）のNEVER無差別級選手権試合、タンガvs裕二郎のスペシャルシングルマッチと前哨戦が3つも絡む中、『NEW JAPAN CUP』中のG.o.D追放劇の因縁を引きずり、本隊とHOUSE of TORTUREが激突する。

　ゴングが鳴る前にHOUSE of TORTUREが奇襲を仕掛けて試合はスタート。まずは場外乱闘でHOUSE of TORTUREが主導権を握る。リング上は裕二郎とタンガのマッチアップ。裕二郎はニーリフト、エルボーでタンガを攻め立てる。
　さらにヘッドロックにタンガを捕獲した裕二郎。タンガもこれを突き放すと、裕二郎が放ってきたショルダータックルにも仁王立ちだ。裕二郎のエルボーにもびくともしないタンガ。ならばと裕二郎はサミングだ。
　コーナーホイップを切り返された裕二郎だったが、タンガが突進してきたところをビッグブーツで迎撃。一度は捕まって抱え上げられたものの、後方に着地してから逆さ押さえ込みへ。そしてタンガが起き上がってきたところでピンプジュースを仕掛ける。
　だが、これを阻止したタンガは地獄突きとボディへの裏拳のコンビネーションを連発。自軍のコーナー方向に裕二郎を押し込むと両手でボディへのチョップを連打。さらに顔面へビンタを連発し、最後は逆水平チョップを食らわせて棚橋にタッチだ。
　棚橋は裕二郎をロープに飛ばしてバックエルボーから青天井エルボー。そしてすぐにタマにタッチ。タマは裕二郎のリストを極めながら邪道にタッチする。そこに邪道がエルボーを投下し、自軍のコーナーで逆水平チョップを連発だ。
　そしてエプロンに裕二郎を放り出してグリーンキラーを仕掛けていく。ここはSHOがカット。HOUSE of TORTUREのメンバーも一斉に出てきて、G.o.Dと棚橋を場外に連れ出して分断する。場外ではEVILがマイクのコードを使って、タマにチョーク攻撃だ。
　リング上ではいつの間にか裕二郎が邪道をフォール。邪道がキックアウトすると東郷にタッチだ。東郷は背中にストンピングを連発。そして腕を捻じりながらEVILにタッチする。EVILはTシャツを使ってのチョーク攻撃してからすぐにSHOにタッチだ。
　SHOは自軍のコーナーでストンピングを連発し、さらに顔面を踏みつけていく。しかし、場内の拍手の音に邪道も立ち上がる。そしてSHOのサミングを食らいながらも、カウンターのショルダータックルを食らわせてタマにタッチだ。
　SHOもEVILにタッチ。タマはEVILの攻撃をかい潜ってHOUSE of TORTUREのコーナーに突進する。その背後からEVILが襲撃してくるが、すぐさまナックルを連発して動きを止めると、溜めてからの一撃を食らわせてダウンさせる。
　さらにバックエルボーからドロップキックを放ったタマ。続けてコーナーホイップからボディスプラッシュ。そしてファイヤーマンズキャリーでEVILを抱え上げようとする。EVILが脱出すると、ロープに飛ぼうとしたタマ。しかし、場外から裕二郎がケインを持って待ち構えていたため、寸前でストップだ。
　その背後をEVILが襲いバックを奪う。これを突き放したタマは再びロープへ。しかし、今度は東郷が場外から足をすくって妨害だ。ならばとEVILがロープに飛んだところを、棚橋が下から足を引っ張ってお返しする。
　立ち上がったタマはトンガンツイストの態勢に。しかし、EVILもこれをフィッシャーマンズバスターへの切り返しを狙う。タマもこれを阻止。そして蹴りを放ったが、これをEVILがキャッチ。EVILはタマの蹴り足をレフェリーにパスしトラースキックだ。
　そして、東郷にタッチをすると二人がかりでタマを攻め立てる。だが、タマはEVIL＆東郷のダブルラリアットをかい潜ると、二人まとめてボディアタックで圧殺。そしてタッチを受けた棚橋が東郷にフライングフォアアームだ。
　棚橋は太陽ブローを連発してからボディスラム。セカンドロープからのサンセットフリップを投下する。さらに棚橋はスリングブレイドを発射。しかし、東郷はこれを避けるとレフェリーのブラインドを突いて顔面にナックルで一撃。途端にHOUSE of TORTUREがリング上に集結だ。
　そして棚橋に対してトレイン攻撃を敢行。最後はEVILのフィッシャーマンズバスターが炸裂する。そのEVILがレフェリーを引きつけている間に東郷がスポイラーズチョーカー。しかし、ここはタマがカットに入り、EVILにもトンガンツイストをお見舞いだ。
　そのタマを裕二郎がビッグブーツで蹴散らすが、タンガがすぐさまスピアーを食らわせて場外に排除。棚橋も立ち上がり、東郷にドラゴン張り手で一撃だ。そして、ロープに飛んだ棚橋。しかし、エプロンからSHOが蹴りを放って妨害だ。
　ロープ越しにSHOに捕まった棚橋。しかし、邪道が場外からSHOを引きずり下ろして救出する。東郷も棚橋にトラースキックを食らわせて抵抗するが、棚橋はすぐさまカウンターのスリングブレイド。最後はコーナートップからハイフライフローを投下し、東郷から3カウントを奪い、開幕戦で幸先よく勝利をあげた。

　試合後、敗れたHOUSE of TORTUREの面々はリング下からベルトを手にして、棚橋たちを挑発してから退場。リングに残ったG.o.D＆棚橋は勝ち名乗りを受ける。そして、邪道に促されて棚橋がコーナーに上がって観客にアピール。最後は4人で円陣を組み退場していったのだった。

邪道「（※先にコメントスペースに入って、拍手しながら）カモン、エース！（※と棚橋を迎える）」
棚橋「サンキュー。ありがとうございました」
タンガ「サンキュー」
棚橋「日に日に、日に日にリズムが合ってきてるね」
タマ「俺たち良いチームだよな？」
棚橋「（※英語で）あぁ、日に日にね」
タマ「いいね」
邪道「（※英語で）（今日は）コミュニケーションも良かった」
棚橋「（※英語で）クール。頑張っていこう」
邪道「（※英語で）T、頑張ろうな」
棚橋「（※英語で）T、サンキュー。じつを言うとね、アイ・ラブ・ユー」
ロア「俺もだよ。感謝してるよ」
棚橋「オー、ナイス」
邪道「エース、アイ・ラブ・ユー」
棚橋「オー！　タマは？　アー・ユー？」
タマ「アイシテマス」
棚橋「オー！　サンキュー。（※ほかの３人は控室に戻り、１人残って）でも、これが今のプロレス界の流れのスタンダードだと思う。そして、昨日、一昨日か、アメリカでビッグマッチが行われて、モクスリーが俺の名前出してきて、『３年間逃げ回って、どこ行ったんだ？』って言ってたけど、逃げ回ってねぇよ。ちょっと、忙しかっただけだ。いまは十分時間あるから、いつだってやるから」

裕二郎「オイ、サラブレッド兄弟よ、両国でお前に食らったエイプシットの痛み、屈辱、忘れてねぇからよ。このシリーズ、お前によ、必ず俺のビッグジュースを食らわしてやるよ」
SHO「（※NEVE６人タッグのベルトをレンチでコンコンコンと叩きながら）オイ、見ろよ。このベルトがあんのはここだ。俺たちのとこだ。オメェら、タマ、タンガ、棚橋……トリプルT？　知らんがな。100年に一人の逸材？　そんなもん知らんがな。俺たちに勝つのはよ、100年早いんだよ。どっちにしろな、福岡の前に、広島で終わらせてやる」
EVIL「オイ、タマ、お前、両国でやっちゃいけねぇことやっちまったな。オイ、ゴミが主人にタテ突くのか？　ゴミが燃えてもよ、所せんゴミはゴミなんだよ。オイ、BULLET（CLUB）からよ、追い出しただけじゃなくて、次は叩きのめしてな、このリングからも追い出してやるからな。よく覚えおとけ」
※東郷はノーコメント