第1試合は大岩陵平vs藤田晃生のヤングライオン同期生のシングルマッチ。今までのヤングライオン同士の試合は10分1本勝負だったが、今回からは15分1本勝負だ。後楽園ホールの60周年を記念した4.16『還暦祭』で全日本プロレスの井上凌を下し、待望のプロ初勝利をあげた藤田に対し、未だ自力勝利がない大岩はどういうファイトを見せるのか? ちなみに大岩は愛知県の江南市出身。地元で初勝利を目指す。
両者リングに上がるなり、フェイスオフで火花を散らす。ゴングが鳴るとまずはレスリングの攻防を展開。お互いにタックルを仕掛け合う。一旦ブレイクした後、ロックアップから藤田がアームホイップ。リストを極めにかかる。
しかし、大岩も態勢を入れ替えて、足を獲ってからトーホールドへ。ならばと藤田は腕ひしぎ逆十字固めを仕掛ける。これを大岩は体を回転させて、またも態勢を入れ替えるとバックを奪ってフェイスロック、さらにヘッドロックに捕獲する。
これを脱出した藤田はリストを奪っていくが、大岩も負けじと態勢を入れ替えて手首を極めにかかる。お互い、リストの奪い合いを展開した後、再び大岩がヘッドロック。グラウンドに持ち込んで、V1アームロックとの複合技で締め上げていく。ここは藤田がロープエスケープだ。
ブレイク後、再び大岩はアームロック。藤田をまたもロープエスケープに追い込んで見せる。しかし、藤田もカウンターのドロップキックで反撃開始。大岩の左足を掴むとアキレス腱固めだ。大岩もチョップを打って抵抗するが、ここはロープエスケープだ。
ならばと藤田はヒザ十字固め。ここも大岩はロープエスケープ。しかし、藤田は攻撃の手を緩めず、今度はハーフボストンクラブに捕獲する。ロープに手を伸ばそうとする大岩を藤田はリング中央に引きずり戻す。しかし、大岩も必死にロープに手を伸ばしてエスケープだ。
藤田はストンピングで追撃し、エルボーも見舞っていく。大岩もエルボーで反撃。藤田に押し込まれかけたが、ロープに飛んだところをショルダースルーで投げ飛ばして流れを変える。そしてエルボーからコーナーホイップ。続けて串刺し式のドロップキックを炸裂させる。さらにショルダータックルで追撃だ。
そして、大岩もボストンクラブの態勢に。ここは藤田がステップオーバーされる前にロープエスケープ。ならばと大岩はボディスラムへ。しかし、藤田はこれをスモールパッケージホールドに切り返し、さらにスクールボーイと続けていく。これを返した大岩はエルボーの連打からサイドスープレックスだ。
そしてトドメのボストンクラブへ。藤田もロープ方向に動こうとするが、大岩はガッチリと腰を落として許さない。ついに藤田も力尽き、タップアウト。大岩が嬉しいシングル初勝利を地元で手にしたのだった。