セミ（第6試合）はタマ・トンガ&タンガ・ロア&棚橋弘至組が、NEVER6人タッグ王者のEVIL&高橋裕二郎&SHO組に挑戦。G.o.DのBULLET CLUB追放劇を発端に、遺恨を深めている両チーム。5.1福岡のシングル2番勝負（タマvsEVIL=NEVER無差別級王座戦、ロアvs裕二郎）を前に、6人タッグの王座を懸けて熱く火花を散らす。

　G.o.D&棚橋はG.o.Dのテーマ曲で、邪道を伴ってリングイン。H.O.TはNEVERのベルトを携え、ディック東郷と共に入場。

　H.O.TはToo Sweetサインをかわすと、ゴングを待たずに奇襲攻撃。しかし、G.o.Dは切り抜けて反撃する。
　リング上、棚橋はSHOにエルボー。さらに串刺し攻撃を狙うも、SHOは切り抜けて突進。だが、棚橋はキックで迎え撃つと、セカンドロープからフライングクロスボディを決めてエアギター。
　続いて棚橋とロアがSHOにダブルのバックエルボー。そしてロアはSHOの左腕にエルボーを落としていき、ハンマーロックで捕獲。
　スイッチしたタマはSHOの左腕にダブルアックスハンドル。さらにタマはSHOの左腕をねじり、棚橋と共にダブルのショルダータックル。さらにダブルのボディプレスをSHOに決める。
　続いて棚橋はSHOをヘッドロックで捕獲。SHOは髪をつかんで逃れる。さらに指をつかみ、金具むき出しの自軍コーナーにハンマースルー。ここからH.O.Tは場外戦に持ち込む。EVILがタマを鉄柵に叩きつけると、本部席が崩壊し、リングアナが巻き添えを食らう。さらにEVILはマイクコードでタマにチョーク攻撃。
　EVILが棚橋をリングに戻すと、SHOがカバー。棚橋が返すと、SHOは指をつかんで痛めつけ、裕二郎とスイッチ。
　裕二郎は棚橋にフライングメイヤーから馬乗りパンチ。さらにギロチンドロップ、エルボードロップ、倒れこみヘッドバットとたたみかけてカバー。棚橋はカウント2ではね返す。
　次はEVILが棚橋を場外に放り投げる。すかさず東郷が棚橋に顔面パンチ。そしてSHOが棚橋をリングに放り投げる。EVILはタマも場外に追いやり、東郷のパンチの餌食に。
　棚橋はEVILにエルボー。さらにEVILの膝に低空ドロップキックを食らわせ、ロアと交代しようとするが、H.O.Tがカット。
　H.O.Tは3人がかりで棚橋にストンピング。さらにEVILは棚橋の足をレフェリーに預け、土手っ腹にトラースキックを狙う。しかし、棚橋はEVILの足を捕らえ、自身の足を着地するとドラゴンスクリューをお見舞い。
　スイッチしたタマはパンチ、ドロップキックでH.O.Tを一蹴。そしてボディスーツを脱ぎ捨て気合いを見せると、東郷にもパンチをお見舞い。
　タマはEVILに串刺しボディプレスからカバー。EVILが返すと、タマはブレーンバスターの体勢に。しかし、裕二郎がカットに入ってダブルのブレーンバスターへ。だが、ロアが救出に入り、G.o.DはEVILと裕二郎に同時にブレーンバスターをお見舞い。
　タマはEVILにシャープシューターを狙う。しかし、EVILはサミングで回避。そしてSCORPION DEATHLOCKを狙うも、タマはパンチで切り抜ける。タマが意地のシャープシューターをEVILに決めると、棚橋がSHOをテキサスクローバー、ロアが裕二郎をOJKで捕らえる。場外では邪道が東郷を捕獲。
　EVILはなんとかロープエスケープ。するとタマはガンスタンを狙うが、EVILは切り抜けると、レフェリーを利用してタマにマジックキラーを炸裂。そしてダークネスフォールズの体勢に入るが、タマは回避してトンガンツイストを炸裂。
　スイッチしたロアは裕二郎にラリアットを連発。さらにオクラホマスタンピードで叩きつけ、619をお見舞い。続いてコーナー最上段からダイビングラリアットを決めてカバー。裕二郎は返し、エルボーで反撃。
　さらに裕二郎はフィッシャーマンズバスターを狙うも、ロアは切り抜けてエイプシットの体勢に。しかし、裕二郎はリバースDDTで切り返す。
　裕二郎はインカレスラムを狙うも、ロアは回避。だが、SHOが場外からロアの足を捕らえ、すかさず裕二郎がフロントキック。
　ここからH.O.Tはロアにトレイン攻撃。そしてEVILのフィッシャーマンズバスターから裕二郎が低空ドロップキックを打ち込んでカバー。しかし、ロアはカウント2ではね返す。
　すると裕二郎はケインでロアに襲いかかる。だが、ロアはかわし、すかさずタマが裕二郎にエルボー。さらにタマはEVILを金具むき出しのコーナーにハンマースルー。
　ここでSHOがタマにジャンピングニー。しかし、棚橋がSHOにツイスト&シャウトをお見舞い。
　ならばと裕二郎が棚橋を金具むき出しのコーナーに突き飛ばすも、棚橋は衝突寸前で踏みとどまる。そして、ロアが裕二郎に地獄突きを食らわせ、棚橋がスリングブレイドを炸裂。
　ここでタマが裕二郎にシュプリーム・フロー。続いてロアがダイビングヘッドバットを決めてカバーするも、EVILが間一髪でカット。
　ならばとロアは裕二郎をエイプシットの体勢で捕らえる。しかし、裕二郎は脱出し、レフェリーをロアとコーナーでサンドイッチにする。
　無法状態になると、東郷がロアの首をスポイラーズチョーカーで締め上げる。だが、邪道が東郷を場外に排除。
　ここからロアと裕二郎はエルボー合戦に突入。技の読み合いから、ロアは強烈なスピアー。そしてエイプシットを狙うも、裕二郎はレフェリーをつかんで回避。すかさずEVILがロアにローブロー。さらにSHOがレンチでロアを殴りつける。
　最後は裕二郎が動きの止まったロアにBig Juiceを食らわせ、3カウントを強奪。H.O.Tが3度目の防衛に成功した。

　試合後、EVILは裕二郎に向けて拍手。そしてH.O.TはNEVERのベルトを手に勝ち名乗り。EVILはNEVERシングルのベルトを場外のタマに見せつけ、不敵な笑みを見せた。　

　
裕二郎「ヨーシ！」
　
 
　
EVIL「これがよ！本隊とHOUSE OF TORTUREの実力の差だ。オイ、タマ！ おまえのリベンジは、大失敗に終わったな、オイ。次はよ、お前自身が福岡で大の字に寝る番だ。人生で一番の挫折を味合わせてやるよ。よく、覚えとけ！」
　

　
SHO「これでわかったろ？ 俺たち最強だよ！ 見ろ見ろ、もう誰も勝てねーよ、無理無理！ 俺たち、最強すぎるわ！余裕や！」
　

　
裕二郎「……1本（ビール）飲んじまったよ！ というか、俺たちHOUSE OF TORTUREのチームワークは、世界最高峰、史上最高だよ。なあ？ それはよ、タッグマッチだろうが、シングルマッチだろうが、変わらねえ！ YOU KNOW WHAT I MEAN？　おお……酔っぱらった」
　

　
EVIL「そういうことだ、よく覚えとけ！行くぜ！」
　
　

　
タンガ「（※笑いながら）クソッ！　HOUSE OF TORTURE、（※皮肉を込めたトーンで）さすがのチームワークじゃねぇか。反則行為では、オマエらはエキスパートの領域だよ。大したもんだ。タナハシ、すまない。タナハシが巻くべきベルトなのに、ベルトを持たせてあげられなかった」
　

　
タンガ「だが1週間もしないうちにフクオカだ。ユージロー、オマエと俺の1対1。好きなだけ武器を持ってくればいい。そのケイン（杖）でも、SHOでも、自衛隊でも、なんでも連れてこい。フクオカでオマエたちは完全に終わる！　跡形もないくらいに消し去ってやる」
　

　
タマ「クソ……こんなの俺が望んでた結果じゃない。俺たち3人が組めば“ドリームトリオ”だって思ってたのに。いいか、よく聞けよ。フクオカでは同じ結果にはならないぞ、EVIL。絶対に、と同じ勝手なまねはさせない……」
　

　
棚橋「（※遅れて入ってきて）タマ、マイ・オピニオン（俺の考え）だけど……（※ここから英語で）俺はこの関係（チーム）を続けていきたいよ。オーケーかな？」
タマ「もちろんだ」
棚橋「サンキュー。ネクスト・タイム、リベンジ・タイム」
タマ「次だ。サンキュー（※言葉をと残して控室へ）」
　

　
棚橋「（※1人残って）短い時間で、このタッグがね、（タイトルマッチを）闘える関係性になったていうのは、このシリーズの一つの得たものだし、これをね、次（気持ちを）切り替えて、USヘビー（級王座を）獲って、そしてその先のモクスリー、そしてその先、6月のアメリカのビッグマッチ……なんか、詰め将棋のように、一手指し間違えたら、最後までいけない気がするから」
　

　
棚橋「一発ずつ、一手ずつ……なんかこんなに1日1日がね、ほんとに大事なんだなっていうのが、こう試合数が増えて、日程が詰まってきているからこそ思いますね。コロナ禍からの気づきっていうものもね、大事にしていきますよ」