セミ(第7試合)は石井智宏と鈴木みのるの一騎打ち。今年の『NEW JAPAN CUP』で遺恨が勃発し、激しい抗争を繰り広げてきた両者。アメリカ現地時間4月1日のダラス大会では、クリス・ディッキンソンに勝利した石井の退場時、鈴木が花道に姿を現しニヤリ。ついに迎えた遺恨決着戦。鬼気迫る日本人ファイター同士の無骨な戦いが、現地のファンを熱く震わすのは間違いない。
石井は闘志あふれる表情で入場。鈴木は黒いタオルを被り、リングインのときには場内が「カゼニナレ~♪」と大合唱。
開始のゴングが鳴り、両者はリング中央まで歩を進めると激しいエルボー合戦に。競り勝った鈴木はフロントキック。だが、石井はかわし、打撃の読み合いから一旦両者は離れる。
石井は鈴木の首をつかんで押し込むが、鈴木は石井の右腕にキック。さらにロープを用いて右腕を痛めつけ、ぶら下がり式腕ひしぎ逆十字固めを敢行。
鈴木は場外で石井を鉄柵に叩きつける。怒りの石井はイスを手にするが、これはレフェリーが制止。鈴木もイスを手に威嚇する。石井も再びイスを手にし、両者はチャンバラ合戦。競り勝った鈴木は石井を鉄柵に投げつけ、リングへ。
石井がリングに戻ると、鈴木は右腕を捕らえエルボーを落とす。さらに右腕を蹴りつける。石井も打撃で反撃するが、鈴木は右腕を蹴りつけてからロープへ。すると石井はカウンターのパワースラム。
石井は逆水平チョップを連発。鈴木をコーナーまで押し込み、逆水平チョップ&エルボーを乱打。さらにショルダータックルで鈴木をなぎ倒し、バックドロップの体勢に。鈴木はこらえると串刺しフロントキック。さらにフライングメイヤーからサッカーボールキックを叩き込んでカバーするが、石井はカウント2でキックアウト。
鈴木は石井の顔面を踏みつけて挑発。さらに後頭部を蹴りつけると、石井はエルボーで反撃。鈴木もエルボーを返し、壮絶な打撃戦に。
石井は打たれながらも前に出て、一発のエルボーで鈴木からダウンを奪う。そして鈴木の頭を蹴りつけ、ツバを吐きかけ挑発する。
鈴木はゆっくり石井に近づくと強烈なエルボー。石井もエルボーを返し、両者は意地をぶつけ合う。石井が崩れ落ちると、鈴木は気合いを入れ、サッカーボールキックを蹴り込む。
だが、石井は微動だにせず、立ち上がる。そしてバックドロップを狙うも、鈴木は切り抜けて串刺しフロントキック。しかし、石井は追走式ラリアット。さらにラリアットを見舞い、両者は顔面への張り手を相打ち。
両者は張り手を互いに打ち込む。またも相打ちになると共にコーナーまで後退し、その魂の攻防に場内は大きな喝采を送る。
続いて両者は四つん這いでヘッドバット合戦。そして立ち上がると鈴木がエルボーを乱打。しかし、石井はワンツーエルボー。すると鈴木は掌底の連打で石井からダウンを奪う。
鈴木は石井を引きずり起こしてヘッドバットを連発。一本足頭突きから強烈なヘッドバットを叩き込むと、石井は崩れ落ちる。鈴木は走り込んでキックを叩き込んでカバー。だが、石井はカウント1で意地のキックアウト。
しかし、鈴木が強烈なエルボー一発でダウンを奪う。続いて鈴木はゴッチ式パイルドライバーを狙うも、石井はこらえてショルダースルー。そして技の読み合いから鈴木にヘッドバットを食らわす。
続いて石井はラリアットを炸裂。だが、鈴木は仁王立ち。しかし、二発目で石井がねじ伏せる。
鈴木は立ち上がるも、石井は三発目のラリアット。そしてカバーするも、鈴木はなんとカウント1でキックアウト。ならばと石井は鈴木を引きずり起こすが、鈴木は張り手を連射。
しかし、石井は延髄斬りで黙らせ、スライディングラリアットを炸裂。カバーは鈴木がカウント2でキックアウト。
石井は気合いを入れ、鈴木を引きずり起こし垂直落下式ブレーンバスターを狙う。だが、鈴木は切り抜けると、ロープワークからスリーパー。石井は回避するも、鈴木はフロントキック。石井は仁王立ちで威嚇するが、鈴木は強烈なエルボーで黙らせる。
ここで鈴木は石井を引きずり起こしてゴッチ式パイルドライバーの体勢に。だが、石井はこらえてヘッドバットを連発。鈴木もエルボーを返すが、石井はラリアット。そして今度こそ垂直落下式ブレーンバスターで突き刺し、熱闘を制した。