第7試合の『NJC 2022』準決勝は、昨年度のファイナリストである鷹木信悟と、2018年の『NJC』覇者であるザック・セイバーJr.が激突。両者は昨年、シングルで二度対決。『G1 CLIMAX』公式戦では当時IWGP世界ヘビー級王者だった鷹木がザックの腕ひしぎ逆十字の前にギブアップ負け。だが、11.6大阪では鷹木が防衛戦でザックを迎え撃ち、ベルトを死守すると共に『G1』の雪辱を達成。いずれもスリリングな攻防で場内の視線を釘付けにしている。今回、鷹木としては念願の『NJC』初制覇に向け、なんとしても勝ち抜けたいところ。しかし、相手は世界屈指のテクニカルレスラー。ファイナリストへの切符を手に入れるのは果たして?
開始のゴング、まずは脇の差し合いから鷹木はザックをロープに押し込んでクリーンブレイク。続いてロックアップで組み合い、またも鷹木が押し込むが、ザックは体勢を入れ替える。そしてクリーンブレイク。
今度は手四つの体勢となり、鷹木が力で押し込む。だが、ザックは巧みな動きで鷹木をネックロックで捕獲。すかさず鷹木はロープエスケープ。
ザックはもう一度ネックロックで捕らえるが、鷹木は巻き投げ。続くロープワークの攻防でザックはコブラツイスト。しかし、鷹木は跳ね除けてスライディングラリアットへ。ザックはかわすも、鷹木はショルダータックルでねじ伏せる。
鷹木はニーを落とし、ザックの右足をロープに固定してストンピングで痛めつける。続いてエルボーでダメージを与える。
鷹木は追走式キチンシンクからブレーンバスターを狙う。ザックはフロントネックロックで切り抜け、ネックツイストを狙うも、鷹木は回避。しかし、技の読み合いから、ザックは意地でネックツイストを決める。ダメージを食らった鷹木は場外にエスケープ。
ザックは鷹木を追いかけ、エルボースマッシュを乱打。ザックは鷹木の頭部をエプロンに固定し、ネックツイストをお見舞い。鷹木は頭を押さえてのたうち回る。
ザックは鷹木の頭部を踏みつけて挑発。そして背中にサッカーボールキックを連発。鷹木はエルボーを繰り出すが、ザックはすばやい動きでグラウンドに持ち込んでヘッドシザーズ。徹底的に首を攻め立てていく。鷹木は足をロープにかけてエスケープ。
ザックは「カモン」と打撃を促す。鷹木が逆水平チョップを打ち込むと、ザックはネックロックを仕掛けるが、鷹木はロープエスケープ。
劣勢の鷹木だったが、バックエルボー、ナックル。続く龍魂ラリアットを切り抜けたザックはフロントネックロックで飛びつく。だが、鷹木はノーザンライトスープレックスのように放り投げる。
鷹木はバックドロップの体勢に入るが、ザックは回避。しかし、ザックのエルボーを切り抜けた鷹木は、強引にマットに叩きつけてエルボードロップを落としていく。さらにフェイントからセントーンをお見舞い。
鷹木は「来た! 来た! 来たー!」と叫び、バックドロップを狙う。だが、ザックは回避してネックロック。これを鷹木は強引にボディスラムで切り返し、龍魂エルボーを炸裂。ザックは食らいながらも腕ひしぎ逆十字で捕獲。慌てて鷹木はロープエスケープ。
するとザックはアームツイスト。さらに鷹木の右腕をマットに固定し、そこ目掛けてストンピングで踏みつける。そして挑発するように胸板を蹴りつけていく。しかし、鷹木もフェイントからのDDTで反撃。
鷹木はザックの首筋にエルボーを何度も打ち下ろし、スライディングラリアットへ。これをかわしたザックは変形のクラーキー・キャットで捕獲。鷹木は必死にロープエスケープ。
ザックはエルボーを浴びせるが、鷹木は切り抜けて熨斗紙を狙う。ザックは回避するも、鷹木はスリーパーで捕らえる。そしてドラゴンスリーパーを決めるが、ザックは脱出し、ここから技の読み合いに。最後は鷹木がデスバレーボムを食らわす。
鷹木はザックをコーナー最上段に設置し、一気に雪崩式ブレーンバスターを炸裂。ここで鷹木は「オイ! オイ! オイ!」と気合いを入れ、ザックに串刺しラリアット。続くパンピングボンバーはザックが切り抜け、ジャックナイフ式エビ固め。鷹木が返すと、技の読み合いからザックはジャパニーズレッグロールクラッチ。
鷹木はこれも返すが、ザックはドラゴンスープレックス。鷹木が必死にフォールを跳ね除けると、ザックはサッカーボールキックを叩き込む。そしてザックドライバーを狙うが、鷹木は切り抜けてグラウンドコブラ。しかし、これはカウント2。
ザックはもう一度ザックドライバーの体勢に入るも、回避した鷹木はMADE IN JAPANを炸裂。ザックも必死にカウント2ではね返す。
鷹木は雄叫びを上げ、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンを狙う。ザックはエルボーで切り抜け、ここから両者はエルボーの応酬に。ザックは脇腹、鷹木は首を押さえながら打撃を打ち込んでいく。
ザックは雄叫びと共に左右の張り手を見舞い、鷹木のグーパンチをキックで切り抜けると、相手の腕を捕らえてオーバーヘッドキック。しかし、鷹木は負けじと後頭部にスライディングエルボーを炸裂。
そして鷹木は痛む腕でパンピングボンバーでザックをなぎ倒し咆哮。とどめのラスト・オブ・ザ・ドラゴンを狙うが、ザックはオクトパスホールドへ。鷹木が回避すると、すかさずザックは三角締め。
鷹木は強引に持ち上げてラスト・オブ・ザ・ドラゴンの体勢に。だが、ザックは背後に回っておぶさるかたちでスリーパー。すると、鷹木はそのままセカンドロープに上り、背後に倒れこむ。
それでもザックは離さずスリーパー。鷹木は立ち上がろうとするも、ザックがさらに締め上げると、ついに全身の力が抜け、レフェリーが試合をストップ。ザックが4年ぶりの決勝進出を決め、このあと行なわれるオカダ・カズチカvs内藤哲也の勝者と対戦することに。
試合後、鷹木も勝者のザックも大の字。そして鷹木は転がりながらリングを下り、セコンドの肩を借りて退場。ザックは氷のうで脇腹を押さえながら立ち上がり、勝ち名乗りを受ける。そして座り込むも、あらためてレフェリーに勝利を確認すると、立ち上がって両手を突き上げ咆哮。ギリギリの勝利をつかんだザックも、セコンドの肩を借りて花道をあとに。