第2試合は矢野通&石井智宏&真壁刀義の元祖G.B.Hトリオが、タイチ&鈴木みのる&金丸義信の鈴木軍と対戦。『NEW JAPAN CUP 2022』の1回戦をきっかけに抗争が勃発した矢野とタイチ、そして3.18後楽園大会での6人タッグマッチから激しく衝突し合う石井と鈴木など、因縁が複雑に絡み合う6人タッグマッチだ。
先発はいきり立つ石井と鈴木。鈴木はいきなり石井をビッグブーツで蹴飛ばすが、石井もすぐさま串刺し式ラリアットで反撃。そして、両者リング中央でエルボー合戦だ。続いて鈴木がロープに飛んでビッグブーツを繰り出す。
石井もこれをかわしてロープに走ってラリアットを発射。鈴木もこれをかわすと、再びビッグブーツだ。しかし、石井はこれをキャッチしてバックを奪う。ならばと鈴木はこれをフロントネックロックに切り返してみせる。
だが、石井はこれを強引にブレーンバスターで持ち上げようとする。そうはさせじと鈴木は脇固めに切り返し、脱出した石井を捕獲してゴッチ式パイルドライバーを仕掛ける。石井もこれを防ぐと、両者パンチを放ち合うが、これもお互いにかわし合ってブレイクだ。
しかし、鈴木は石井をヘッドロックで捕獲して自軍のコーナーに連行。金丸にタッチをしながら自身は石井をスリーパーで絞め上げていく。グッタリと倒れた石井を場外に落とした鈴木。場外のマットの上で容赦なく蹴飛ばしていく。
鈴木は「なに喧嘩売ってんだ? 喧嘩すんだろ? 来いよ、来いよ!」と挑発しながら蹴飛ばしていく。ようやく立ち上がった石井はなんとかカウント17でリングに生還。その石井を金丸がカバーに行くが、ここはカウント2でキックアウトだ。
ならばと金丸はストンピングで追撃し、自軍のコーナーに追い詰め、3人がかりで踏みつけ攻撃。そしてタッチを受けたタイチは背中にサッカーボールキックだ。フォールをしながらチョーク攻撃もついでに繰り出す石井。アゴの裏を掴んだチンロック、ストンピングなど様々な手段でいたぶっていく。
そして、再び鈴木が登場。エルボーをかましていくが、石井も立ち上がって反撃だ。しかし、その石井をエルボーで打ち倒すとアキレス腱固めに捕獲。カットに入ってきた矢野の足も掴んで、二人まとめてアキレス腱固めだ。
ここは真壁がカット。その後も攻撃の手を緩めない鈴木はミドルキックを連打。だが、石井は蹴り足をキャッチしてエルボーで反撃。鈴木もエルボーを打ち返してヘッドロックに捕獲してくるが、これをバックドロップで切り返して真壁にタッチだ。
鈴木もタイチにタッチすると、そのタイチのビッグブーツで先制された真壁だったが、すぐさまショルダータックルで反撃。続けて串刺し式ラリアットを炸裂させると、コーナーでのパンチ連打だ。
さらにノーザンライトスープレックスを仕掛けた真壁。タイチは右の下手を差して防御すると、すぐさま下手投げへ。しかし、真壁はこれを外してショートレンジのラリアットだ。そしてジャーマンの態勢に入る。
だが、タイチはこれを脱出してジャンピングハイキック。続けてバズソーキックを放つ。真壁に蹴り足をキャッチされるが、すぐさまローリングソバットを炸裂させる。ならばと真壁も続くタイチの蹴りを防御して、ローリングしてのショートレンジラリアットでなぎ倒して矢野にタッチだ。
リングインした矢野はすぐにコーナーパットを外すと、そこに振られながらも寸前でストップ。ならばとタイチはもう一度振ると見せかけてダンシングドールキックだ。そして金丸にタッチすると、鈴木も入ってきてトレイン攻撃。
鈴木が矢野をスリーパーで絞めてから、鈴木と金丸のサンドイッチキックが炸裂だ。そして金丸がブリティッシュフォールを食らわせてから、コーナートップへ。ディープインパクトを狙う。しかし、矢野はこれをかわしてコーナーの剥き出しの金具に金丸を叩きつける。
続いてロープに飛んだ矢野だったが、そこにタイチが飛び込んできて喉輪でカット。そして素早く左で上手を掴むと、頭を押さえつけながらの左の上手投げだ。その間に立ち上がった金丸はウィスキーの瓶を取り出す。
そしてタイチが押さえている矢野に酒をぶちまけようとする。しかし、これはレフェリーが阻止。そのレフェリーを金丸は突き飛ばし、その間に酒を口に含む。だが、矢野はバックエルボーでタイチを排除すると、酒を噴射しようとする金丸の顔面を掴んで防御だ。
そしてバックを奪うと急所攻撃。これを食らった金丸は、ちょうど正面にいたタイチの顔面に酒を噴射だ。そして矢野はそのままスクールボーイで金丸を押さえ込み、3カウントを奪ったのだった。
3カウントを奪った矢野はタイチにもウィスキーを浴びせると、倒れているタイチに対して蹲踞。タイチを存分に挑発して引き上げていった。起き上がったタイチは瓶に残っていた酒を飲むと、千鳥足で引き揚げていったのだった。