第2試合は矢野通&石井智宏&棚橋弘至のCHAOS&本隊連合軍と、タイチ&鈴木みのる&DOUKIの鈴木軍による6人タッグマッチ。3.2日本武道館大会で『NEW JAPAN CUP 2022』の1回戦を戦った矢野とタイチ、1カ月前の2.20札幌大会でKOPW争奪戦を戦った矢野と鈴木、さらに3.18後楽園大会でのタッグマッチで激戦を繰り広げた石井と鈴木など、様々な因縁が交錯した試合だ。
ゴング前に棚橋とタイチは胸筋をピクピクさせて誇示し合う。しかし、先発は矢野とタイチ。矢野は「相撲がやりたいんだろう!」と叫んで、自ら蹲踞を取る。これに応じてタイチも蹲踞。そしてなぜか塵手水だ。しかし、腰を割って手をついたところで、「やるわけねえだろう!」と矢野が襲撃だ。
怒りのタイチはすぐに襲いかかるが、矢野は髪の毛を引っ張って倒し、早くもニュートラルコーナーのコーナーパットを外す。そしてタイチがビッグブーツを放ってくると、これをかわしてフロントスープレックスを仕掛ける。
しかし、タイチも右四つの態勢でこれを組み止める。二人で投げの打ち合いになるが、矢野は相撲勝負には応じず自らヒザをついてアマレスの飛行機投げだ。立ち上がったタイチはすぐさま両手の喉輪で矢野をコーナーに追い込む。
そしてサッカーボールキック、チョーク攻撃、さらに両手で矢野の顔面を挟んで捻っていく。そしてDOUKIにタッチすると、自軍のコーナーで鈴木軍3人で踏みつけ攻撃だ。続いてDOUKIがフライングメイヤーから低空のドロップキック、ラ・ランサと立て続けに放ってみせる。
そして今度は鈴木の登場。自軍のコーナーで矢野をいたぶり、アキレス腱固めに捕獲する。ここは棚橋がカット。しかし、ホールドを外さない鈴木は棚橋の足も掴んでダブルのアキレス腱固めだ。立ち上がった矢野も反撃に出るが、コーナーの金具にぶつけられてしまう。
それでもマンハッタンドロップでお返しをした矢野。タッチを受けた石井は串刺し式のラリアット、コーナーからのショルダータックルで鈴木をふっ飛ばす。挑発的な石井に対して、鈴木もスクッと立ち上がりたちまちエルボー合戦となる。
石井が押したかも思われたが、鈴木は変則ロープワークでバックを奪うとスリーパーからゴッチ式パイルドライバーに持ち込む。これを石井はショルダースルーで返すとパワースラムだ。ここで鈴木はDOUKIにタッチ。石井はダメージが深いのかタッチが出来ない。
その石井にDOUKIは串刺し式のバックエルボーを放つが、続く攻撃は石井にブレーンバスターで返されてしまう。ここでようやく石井も棚橋にタッチ。棚橋はジャンピングフォアアームから太陽ブローとエルボーのコンビネーションでコーナーに追い詰め、ボディスラムで叩きつけてからセカンドロープからのサンセットフリップだ。
そしてスリングブレイドを放とうとする棚橋。しかし、タイチが何か話しかけて注意をそらし、すぐさまリングインして喉輪で襲撃だ。鈴木も入ってきて、鈴木軍はトレイン攻撃。そして鈴木とタイチが棚橋を宙吊りに持ち上げると、その土手っ腹にDOUKIがダイビングフットスタンプを投下する。
ここは矢野がカットに入るが、タイチが左の上手を素早くキャッチ。先程のお返しとばかりに上手投げだ。これでリング上はDOUKIと棚橋の1vs1の状況に。DOUKIは棚橋の攻撃を避けてイタリアンストレッチNo.34に捕獲する。
ここは棚橋もロープエスケープだ。ならばとDOUKIはエプロンに出てデイブレイクの態勢に。しかし、これをスカした棚橋はツイスト&シャウトだ。続けてスリングブレイドを発射した棚橋。DOUKIもこれを避けてスモールパッケージで切り返す。
そして地獄突きからロープへ飛んだDOUKI。しかし、棚橋はこれをスリングブレイドで迎撃すると、最後は必殺のハイフライフローで圧殺して3カウントを奪ったのだった。