第6試合はザック・セイバーJr&タイチ&DOUKIvsウィル・オスプレイ&グレート-O-カーン&アーロン・ヘナーレによる鈴木軍vsUNITED EMPIREの6人タッグマッチ。明日の3.21アオーレ長岡大会で『NEW JAPAN CUP 2022』準々決勝戦で対戦するザックとオスプレイの前哨戦だ。
両者リングに上がると、額を突き合わせて火花を散らす。これを両陣営が押さえて、タイチとオーカーンが先発だ。ゴングが鳴ると腰を割って手をつくタイチ。これを見たオーカーンは「モンゴル相撲で勝負してやるよ!」と叫んで、入場コスチュームの帽子を被ると舞ってみせる。
そして足を踏んでリズムを取ると、雄叫びを上げながら両腕を上げる。しかし、待ちきれんとばかりにタイチが喉輪で襲いかかる。そしてロープに飛ばそうとするタイチ。これをオーカーンはベアハッグで捕獲。脱出したタイチにモンゴリアンチョップを食らわし、「これがモンゴル相撲だ!」と絶叫だ。
ならばと左の下手を取るタイチ。これをオーカーンはストマッククローで防御。タイチが喉輪で攻め込んできてもストマッククローでこれも防ぎ持ち上げて、自軍のコーナーに叩きつける。そしてヘナーレにタッチだ。この隙きにオスプレイはザックに襲いかかって場外で乱闘だ。
タッチを受けたヘナーレはタイチをコーナーに追い詰めてボディブローを連発すると、顔面を踏みつけていく。続いてオスプレイが登場。エアプレイスピンでぶん回し、続けてスピン式のバックブリーカーだ。
そして自軍のコーナーに追い込むと、オーカーンがアイアンクロー、ヘナーレがストマッククロー、さらにオスプレイが股間をクロー攻撃だ。クローの三所攻めを食らったタイチ。タッチを受けたオーカーンにローキックを放って反撃だ。
オーカーンがアイアンクローを狙ってくると、その右腕をキャッチ。そのまま左の上手を獲ると、千代の富士ばりにオーカーンの頭を押さえつけての上手投げだ。さらにアックスボンバーを食らわせてザックにタッチだ。
オーカーンもオスプレイにタッチ。ザックとオスプレイは素早いロープ間の攻防からザックがコブラツイストに捕獲する。これをヒップトスで投げて脱出したオスプレイは自らロープに飛んでハンドスプリング式のレッグラリアットを発射だ。
しかし、ザックは足をキャッチしてグラウンドに持ち込むとSTF。たまらずロープエスケープしたオスプレイ。ザックは攻撃の手を緩めず左手を踏んづけてからフィンガーロックだ。しかし、オスプレイはエルボーで突き放しパワーボムへ。
これをザックはフロントネックロックで切り返す。だが、オスプレイはこれを強引に持ち上げ返してブレーンバスター。そしてヘナーレにタッチ。ヘナーレはザックにボディブローを連発するとフライングメイヤーだ。
だが、ザックはブリッジで立ち上がり、逆にフライングメイヤーで投げると倒れたヘナーレにネックツイスト。そしてDOUKIにタッチだ。DOUKIはダイビングショルダータックルからトペ・レベルサ。さらにラ・ランサを投下するとタイチがリングイン。二人でトレイン攻撃だ。
そして倒れているヘナーレにコーナートップからダイビングフットスタンプを炸裂させる。続いてDOUKIはイタリアンストレッチNo.34でヘナーレを締め上げる。だが、ここはオスプレイがニードロップでカット。ならばとDOUKIはスープレックス・デ・ラ・ルナを狙う。
ヘナーレがこれを阻止するとジャンピングハイキックを食らわせてラリアットだ。ヘナーレが倒れないと地獄突き。続けてラリアットを食らわせてヘナーレをなぎ倒した。そしてデイブレイクを発射したDOUKI。
しかし、ヘナーレはこれをキャッチするとランペイジで叩きつけ、すぐさま必殺のStreets of Rage。DOUKIから3カウントを奪い、UNITED EMPIREに勝利をもたらした。
オスプレイ「ザック、ダーリン! バカでお馴染みのビリー・ノー・ブレインズだぞ! 俺にベルト(RPWブリティッシュヘビー級)を奪われて、去年は俺に負けて(『NEW JAPAN CUP』)敗退したくせに、ずいぶん偉そうだな。でもお前には鼻を折られた恨みがある。お前のことを少しも下には見ていないが、この『NEW JAPAN CUP』は俺のものだ。このあとの試合でジェフのセコンドにつく。
でもその前に、モクスリーに言いたいことがある。モクスリー、オマエもしかして俺たちは友達だって思ってたりするのか? たった1度、一緒にヤキニクを食って『STRONG ZERO』を飲んだからって。俺のオマエに対する第一印象はバカ、それだけだった。バカのレベルで言えば俺はキャプテン並みだから、すぐにわかったよ。でもすぐにオマエとはもう2度とつるみたくないって思ったし、みんなにもそう言ったよ。単純にジョン・モクスリーが好きになれなかった。でもみんなには『一度つるんだだけじゃわからない、俺の高級マンションに招待してあげな』って言われたんだよな。『一緒に酒を飲んでパーティーをすれば仲良くなれる』ってな。そう言われて、さすがの俺も判断するのは確かに早すぎるし、もう1回くらい誘ってみるかって気にはなった。だから俺のマンションに招待して、歓迎のパーティーを開いた。そしたらモクスリーはドクターマーチンのブーツを履いたまま家の中に入ってきたんだよ!
さらに日本円で30万円もしたコーヒーテーブルに汚いブーツのまま腰掛けた! ひどいだろ! 俺はシャンパンのコルクを抜いた瞬間に、このままアクシデントでコルクがあいつの額に命中すればいいのにって願わずにはいられなかったよ! そしたらオマエは怒ってケンカを仕掛けてくるだろうけど、そしたらみんなの前で平手打ちを食らわせるってとこまでイメージしてた!
覚えてるか、お前は2019年のBOSJ(『BEST OF THE SUPER Jr.』)決勝戦にいきなり現れ、USヘビーのベルトを奪り、俺の見せ場を台無しにしてくれた。でも俺が優勝して話題の中心になった途端、オマエは不機嫌になった。俺ほどの才能がないことを自分でもわかってるから俺に嫉妬してたんだろ! でも俺はますます強くなって、おまけにまだ30歳にもなってない! 俺が毎回熱い試合をして注目を浴びてるから、お前はイラついて仕方ないんだろ! でも俺だってお前のことが我慢ならない! お前はニュージャパンを愛してるって口だけは達者だけど、USヘビーのベルトを1年も防衛しなかったよな! でもその間も、あっちではリングに上がってたくせに! 俺はこの会社のために身体を犠牲にしてまでも闘い続けた。だけどたったの4カ月の欠場で、会社は俺からベルトを取り上げたけどな。モクスリー、これでわかったか。お前のことが気に食わないのは特別扱いされてるからだ。お前と違って俺は身を削ってるのに! でもシカゴの試合が決まって、ガ然興奮してきた! 暴力的で激烈なジョン・モクスリーってものを俺に見せてくれよ! シカゴでお前の頭に強烈な蹴りを浴びせてやるから!」
ヘナーレ「『NEW JAPAN CUP』シリーズ、これでまた1勝して、犠牲者の首をいただいた。UNITED EMPIREの力は上昇するばかりだ。これまで俺を見下してたオマエら、一人残さず恨みを晴らしてやる。腹に強烈なパンチをお見舞いしてやろう。(このあとの試合で)ジェフ・コブが勝って、明日はオスプレイがザックに勝つ。そして待ち構えるは俺たちUNITED EMPIREによる完全支配だ。じゃ、ジェフの応援に行くぞ!」
オーカーン「オイ、知ってるか? 2022年、唯一の皆勤賞は、余だったんだよ。これも新日本プロレスからの嫌がらせで、1日の休みもなく、タッグマッチですら、前哨戦すら、すべて組まされた。余の体を壊すためにな。ただ唯一、こないだの後楽園(3.18)で、SANADAがひ弱だったから、SANADAが雑魚だったから、欠場して、そしてオスプレイとコブが、『オカさんはものすごく働いてらっしゃっるからぜひお休みください』と、申しつけてきたから、休めたわけだけれども、実質、皆勤賞だ。休みなく、余は働いてる。なんのためかわかるか?
いるよなぁ、新日本にも。働かないでメシ食って、自由にしてるヤツ。オイオイ、そういうヤツらはよ……SANADAは昨日、前回の後楽園で余の踏み台にならなかったな。そして飯伏幸太も、『NEW JAPAN CUP』、支配のための踏み台にならなかったな。いいか愚民ども、よーく考えろ。誰が一番、新日本プロレスのために働いてると思ってるんだ? その、ちっちゃーい頭で、考えてみろ」
タイチ「なんだ、どいつもこいつも、コノヤロー。俺の前に立ったら、相撲、相撲って……。あ? なんだ矢野、相撲やりてぇって、俺と? 岡(O-カーン)、オメェもなんだ、コノヤロー。なにがモンゴル相撲だ、コノヤロー。モンゴル相撲が、日本の相撲にかなうわけねぇだろ、コノヤロー? 矢野も岡も、100年早ぇんだ、100年。新弟子からやり直して、ちゃんこつくって、そっからだ、話は。オマエら、序ノ口からやれ。稽古つけてちゃんこ食って、デカくなったら胸貸してやるよ。なにが相撲だ、ふざけんな。コノヤロー、ふざけんな……」
ザック「アホのビリーも少しは成長したようだな。子どもの成長って本当に早いよな。ビリーのアホ野郎、お前にはブリティッシュヘビー級王座、そして去年、俺の2度目の『NEW JAPAN CUP』優勝までも奪われた。波に乗ってるようだな? それだけじゃない。前よりさらにスピードもついて、体重も10kg近く増えてるようだ。すごいよ。でも相変わらずのバカだな!
そこは全く変わってない。あいつの力もスピードも、最近頻繁に起きてる地震だって俺は全然心配なんかしてない。俺は『NEW JAPAN CUP』に全神経を集中させている。5年前、俺は必死で頑張ることもなく、初出場にしてCUPを制覇した。でも今年はさすがの俺も真剣に闘うしかないよ。コモンウェルス・キングピンなんだってな? イギリス連邦はお前にやるから、俺は日本と世界中の国をいただくよ!」
※DOUKIはノーコメント