メイン(第8試合)の『NJC』3回戦では、高橋ヒロムとNEVER二冠王者のEVILが注目の一騎打ち。ヒロムは1回戦(3.7大田区)でSHOを下すと、2回戦(3.13尼崎)では鈴木みのると激突。丸め込みで逆転勝ちを収め、3回戦へと歩を進めた。一方のEVILは1回戦(3.7大田)で田口隆祐、2回戦でタマ・トンガに無法ファイトで勝利を強奪した。ヒロムとEVILは20年の7.25愛知でのIWGPヘビー級&IWGPインターコンチネンタルのダブル王座戦で激突。そのときはL・I・Jを裏切った直後のEVILが、ヒロムを返り討ちにしている。深い因縁関係にある両者の約1年8カ月ぶりのシングルマッチ。ベスト8へと勝ち進むのは果たして?
ヒロムは気合の入った表情で入場。EVILはNEVERの二本のベルトを携えリングイン。セコンドにはディック東郷がつく。
ヒロムは入場時のEVILを急襲。さらに東郷を威嚇してから、EVILを鉄柵に二度にわたり叩きつける。ヒロムはEVILの髪をつかんで引きずり起こすと、またも鉄柵にハンマースルー。その勢いでEVILはフェンス外まで吹っ飛んでしまう。
EVILがリング付近まで戻ると、ヒロムはコーナー最上段へ。だが、東郷がイスを手に妨害。するとヒロムは東郷に詰め寄るが、その背後からEVILがイスを投げつける。そしてレフェリーの注意を引きつけると、東郷がヒロムにパンチを連発。
EVILはヒロムにTシャツを用いてチョーク攻撃を見舞うと、さらにお返しとばかりに鉄柵にハンマースルー。そして顔面を踏みつけてから、リングに戻る。
ヒロムは腰を押さえながらカウント11でリングに生還。すると、EVILが金具むき出しのコーナーにハンマースルー。ヒロムは腰を押さえてのたうち回る。
ヒロムはチョップで反撃するが、EVILは膝蹴りから場外へ。すると東郷がパンチを浴びせ、リングに戻す。すかさずEVILはカバーするが、海野レフェリーは認めず。
するとEVILはヒロムをボディスラムで叩きつけ、執拗にカバー。だが、ヒロムは意地のキックアウト。ヒロムは張り手、逆水平チョップを繰り出すも、EVILは顔面かきむしりで鎮圧する。
そしてロープに走るが、ヒロムは膝にカウンターの低空ドロップキック。続いて串刺しラリアットから低空ドロップキックで場外に吹っ飛ばす。
ここからヒロムはエプロンをダッシュしてEVILと東郷をショットガンドロップキックで吹っ飛ばす。ヒロムはEVILをリングに投げ入れ、ファルコンアローを炸裂。だが、カバーはカウント2。
ヒロムはEVILを引きずり起こし、ターンバックル・デスバレーボムを狙うも、EVILは回避。するとヒロムはロープに走るが、EVILはレフェリーを盾にし動きを食い止める。すぐにヒロムはトラースキックを繰り出すも、EVILはその足をレフェリーに預け、トラースキックを狙う。だが、ヒロムはEVILの足を逆に捕獲し、レフェリーがヒロムの足を離すと、EVILにドラゴンスクリューをお見舞い。
ヒロムはEVILをショットガンドロップキックでコーナーに吹っ飛ばし、今度こそターンバックル・デスバレーボムをお見舞い。そして気合いの咆哮から、肩に担ぎ上げる。EVILがエプロンに着地すると、ヒロムはトラースキックからトップロープ越えのサンセットフリップ・パワーボムを狙う。だが、東郷が妨害。
するとEVILはヒロムを鉄柵に叩きつけ、その衝撃で本部席が崩壊。続いてEVILは場外でSCORPION DEATHLOCKを仕掛け、痛めつけると先にリングに戻る。ヒロムがリングに戻ろうとすると、東郷が妨害。ヒロムはなんとかカウント19でリングにギリギリ生還。
EVILはヒロムを引きずり起こし、フィッシャーマンズバスターを炸裂。そしてカバーするが、ヒロムはカウント2でキックアウト。ならばとEVILはダークネスフォールズを狙う。だが、ヒロムは切り抜けてカサドーラからコンプリートショット。
続いてヒロムは突進するが、EVILはかわして金具むき出しのコーナーに自爆させる。そして串刺しラリアットからダークネスフォールズを決めるが、ヒロムはカウント2でキックアウト。
するとEVILは首切りポーズからヒロムを引きずり起こし、EVILの体勢に。だが、ヒロムはこらえると金具むき出しのコーナーにEVILの腰を打ち付ける。
さらにヒロムはトラースキックを連発し、エプロンの東郷にエルボーを見舞ってから、EVILにヒロムちゃんボンバー。そしてTIME BOMBを炸裂するが、EVILは必死にカウント2でキックアウト。
ヒロムは雄叫びを上げ、TIME BOMB IIの体勢に。EVILは脱出し、ヒロムの蹴り足をつかむと、レフェリーに叩きつけ無法状態を作る。
ここで東郷が登場し、ヒロムの頭部にパンチを連発。続いてEVIL&東郷が二人がかりでマジックキラーを炸裂。そしてEVILがカバーするも、ヒロムはカウント2で意地のキックアウト。
するとEVILはとどめのEVILを狙うが、ヒロムはバックエルボーで回避。ならばとEVILは金具むき出しのコーナーにハンマースルー。ヒロムは衝突するも、ひるまず突進するが、EVILは強烈なラリアット。しかし、カバーはヒロムが必死にカウント2ではね返す。
EVILはもう一度EVILの体勢に入るが、ヒロムは回避して名も無きヒロムロール。だが、東郷がレフェリーの足をつかんで妨害。幻の3カウントに。
ここでEVILはスキをついてEVILを狙うも、ヒロムは切り抜けてEVILを突き飛ばし、東郷に誤爆させる。そしてヒロムは掟破りのEVILを炸裂させ、EVILから今度こそ3カウントを奪取した。これで3.21長岡の準々決勝では鷹木信悟との同門対決を迎えることに。