第7試合の『NEW JAPAN CUP』3回戦は、ザック・セイバーJr.とグレート-O-カーンの一戦。両者は昨年の『G1 CLIMAX』公式戦で対戦し、ハイレベルな技術選の末、ザックが勝利。3.15岡山での最終前哨戦の試合後、オーカーンはザックに対し「力でも、サブミッションでも、持久力でも、プロレス脳も、全部、余が上」と断言すると、「それよりもオスプレイ、共に勝ち進み準々決勝で会おう。同門対決の末に、決勝でジェフ・コブと余がやり、さらに帝国を巨大にしようぞ」と、帝国による『NJC』支配をアピールしている。
あとから入場したザックはリングに入ると、オーカーンに近づき不敵な笑みを見せる。オーカーンにはセコンドとしてヘナーレがつく。
開始のゴングが鳴ると、オーカーンは心理戦を仕掛けるように場外へ。そしてリング下からイスを取り出し、エプロンに叩きつけて「壊してやるよ!」と挑発。
オーカーンはザックをにらみつけてから、イスを投げ捨てリングに戻る。ここから両者はすばやい動きでバックを取り合う。そして一旦距離を取る。
今度はザックが首を取りにいくが、オーカーンは切り抜けて再びをバックを取る。ザックは切り抜け、再び両者は離れる。
オーカーンは低空タックルを仕掛けるが、ザックは切り抜けてバックへ。だが、オーカーンはしのぐ。そして、すばやいグラウンドの動きから、ザックがヒールホールドを取りにいくが、オーカーンはロープエスケープ。
今度はオーカーンがファイヤーマンズキャリーを仕掛け、グラウンドに持ち込む。ザックは足関節を狙うも、オーカーンは防御し横四方固めの体勢に。ザックが切り抜けると、オーカーンは脇固めで捕獲。これもザックが脱出し、オーカーンは一旦離れる。
今度はザックが組み付いてフロントネックロック。オーカーンは回避し、腕ひしぎ逆十字へ。そこから膝十字固め、そしてアキレス腱固めに移行するが、ザックはロープエスケープ。オーカーンがニヤリと笑うと、ザックは笑みを見せる。
今度はザックがカニバサミからアキレス腱固めへ。オーカーンはたまらずロープエスケープ。オーカーンは立ち上がって気合いを入れるように足踏みをする。そしてオーカーンはすばやいタックルでテイクダウン。ザックは下からガードするが、オーカーンはアキレス腱固めへ。ザックがネックロックを狙うも、逆にオーカーンもネックロック。
するとザックもアキレス腱固めを仕掛け、そのままゴロゴロと両者共に場外に落ちる。場外でも離れず、アキレス腱固めで意地の応酬。レフェリーがカウントを数えると、ザックはクリーンブレイクするも、オーカーンは離さずに締め上げる。
さらにオーカーンは鉄柵を用いてザックの左足を痛めつける。続いて鉄柱を用いてクロスヒールホールド。ここでオーカーンのセコンドにはコブの姿も見える。
オーカーンはニークラッシャーを狙うが、ザックは切り抜けてオーバーヘッドキック。だが、オーカーンはかわしてアキレス腱固め。さらにヒールホールドに連携するが、ザックは必死にロープエスケープ。
ならばとオーカーンはサイドスープレックスのクラッチで持ち上げるも、ザックは脱出してコブラツイストで捕獲。するとオーカーンはザックの耳をつかんで切り抜けてアームホイップ。しかし、逆にザックが投げ返す。
ザックは足の痛みに耐え、トルネードDDTを炸裂。ここから両者は座った状態でエルボーの応酬。するとオーカーンが立ち上がり、うしろに手を組んで「来い!」と打撃戦を誘う。
ザックはエルボーを決めるが、オーカーンはこらえるとモンゴリアンチョップ。ザックもエルボーを返すも、オーカーンはモンゴリアンチョップでダウンを奪う。
ザックは起き上がってランニングエルボー。しかし、オーカーンは倒れず、またもモンゴリアンチョップでザックを腰から崩す。
ザックは立ち上がりエルボーを連発。そしてうしろに手を組んで、オーカーンの打撃を誘う。するとオーカーンはモンゴリアンチョップをノーガードのザックに叩き込み、ダウンを奪う。
それでも意地でザックが立ち上がり、オーカーンはモンゴリアンチョップ。だが、ザックは三発目をかわすと足関節へ。オーカーンもスタンディングのクロスヒールで応戦。
ここからザックはアキレス腱固めを繰り出すも、オーカーンは膝十字固め。しかし、ザックも膝十字固めで返す。すると、オーカーンは立ち上がってバックを取る。だが、ザックはオーバーヘッドキックで脱出。
そしてオーカーンが突進してくると、ザックは腹固めで捕獲。そこから腕も取って締め上げる。オーカーンは力尽くで持ち上げるも、ザックは十字架固めへ。オーカーンはカウント2で必死にキックアウト。
続いてオーカーンは豪快なラリアットでザックをなぎ倒す。オーカーンはザックの右足を蹴りつけ、さらに足目掛けてボディプレス。
オーカーンはザックの右足にアイアンクロー。そこからザックを担ぎ上げ、膝へのエリミネーターのようにマットに叩きつけてカバー。これはザックがカウント2ではね返す。
するとオーカーンは首切りポーズから、大空スバル式羊殺しで捕獲。そこから大空スバル式羊殺しホロバージョンへ。ザックの力が抜けると、オーカーンはとどめのエリミネーターを狙う。だが、ザックは空中で飛びつき腕ひしぎ逆十字で切り返す。オーカーンはその状態で持ち上げるも、ザックは腕を離さず、オーカーンはたまらずタップアウト。ザックは3.21長岡の準々決勝に進出し、今大会のメイン(ウィル・オスプレイvsSANADA)の勝者と対戦することに。
試合後、ザックはガッツポーズで雄叫びを上げた。だが、足のダメージが大きく、セコンドの中島佑斗にお嬢様抱っこのように抱き抱えられて退場。オーカーンは無念の表情で、咆哮を上げてから引き上げた。