メイン(第8試合)は『NEW JAPAN CUP』3回戦として、棚橋弘至と内藤哲也の黄金カードが実現。これまで幾度となく名勝負を繰り広げ、ファンの感情移入を誘う物語を紡いできた棚橋と内藤。今回は2020年の『G1 CLIMAX』公式戦以来、約1年半ぶりのシングル。そのときは内藤がデスティーノで勝利をつかんでいる。
3.14高松の最終前哨戦の試合後、棚橋は「(内藤に)もう5年間、勝ててないから。時代の移り変わりかなというのがあるけど、それを受け入れてしまったらレスラーやってる意味がない。明日は1勝でイーブンに戻す大きな勝ちを期待してください」と気合いのコメント。対する内藤は「俺が順当に準々決勝進出を決めることでしょう。でも、俺は棚橋先輩とのひさびさのシングルマッチ、楽しみにしてますよ」と余裕を見せつつも、この一戦への期待を示した。最後に勝利の女神が微笑むのは果たして?
内藤はスーツガウンで入場。あとからリングインした棚橋は、内藤がコスチュームを脱ぐのを、サードロープに腰掛けて待つ。そして棚橋は肉体美を場内にアピール。
試合開始のゴング、場内は両者に大きな手拍子を送る。棚橋が近づくも、内藤は動かず。すると棚橋は一旦距離を取る。
そしてロックアップで組み合うと、棚橋が内藤をロープに押し込んでクリーンブレイク。続くロックアップは内藤が押し込むが、棚橋は体勢を入れ替える。だが、内藤は体勢を戻してクリーンブレイク。
ここで内藤は笑みを浮かべて「棚橋先輩!」と握手の手を伸ばす。棚橋は握り返すも、そこからヘッドロックで捕獲。内藤はハンマースルーを仕掛けるが、棚橋はグリップを外さずフライングメイヤー。そしてグラウンドでのヘッドロックで締め上げる。
その状態のまま立ち上がると、内藤は棚橋の髪をつかんで脱出。そして打撃の乱打から、串刺し攻撃を狙う。だが、棚橋はセカンドロープからフライングクロスボディ。そして内藤のお株を奪うように寝転びポーズを見せる。
続く棚橋の串刺し攻撃をかわした内藤はヒップトス。そして低空ドロップキックを突き刺し、本家の寝転びポーズ。続いて内藤は場外で棚橋を鉄柵に叩きつけ、リングに戻る。
棚橋がリングに戻ると、内藤はストンピングを連発。続いてネックロックで締め上げてからフライングメイヤー。そして両足で棚橋の首と肩を決める。その状態で内藤は寝転びポーズを見せ、「ギブアップ?」と挑発。棚橋は足をロープにかけてエスケープ。
すると内藤は棚橋にコーナーミサイルをヒット。そして右腕を突き上げポーズを決めると、追撃のネックブリーカードロップ。その状態で肘を置いてカバーするが、これはカウント2。
劣勢の棚橋はエルボーの連発で反撃。すると内藤もエルボー、ハンマーパンチを乱打。そして棚橋の頭部を踏みつける。続いて内藤は串刺し攻撃を狙うが、棚橋はカウンターのフライングフォアアーム。
そして気合いを入れ、ボディブローを連発。続いて突進するも、内藤はキックで迎撃。だが、棚橋は内藤の膝に低空ドロップキックを決め、さらにドラゴンスクリュー。続いてセカンドロープからサンセットフリップを決める。ここで10分経過のアナウンス。
棚橋はスリングブレイドを狙うも、内藤は切り抜けるとリストをつかんでバックエルボーを連発。そしてグロリアの体勢に入るが、棚橋は回避。しかし、内藤はトルネードDDTを狙う。
棚橋が逃れると、内藤は延髄斬りを狙うも、棚橋はドラゴンスクリューで切り返す。内藤は膝のダメージで場外にエスケープ。ここで棚橋はコーナー最上段に上り、場外の内藤に対して豪快なハイフライアタックを炸裂。内藤は場外マットに後頭部を打ち付けてしまう。棚橋は先にリングに戻り、内藤はカウント19でリングにギリギリ生還。
棚橋は内藤を引きずり起こし、ドラゴンスープレックスを狙う。内藤がこらえると、棚橋はダルマ式ジャーマンの体勢に。内藤は逃れようとするも、棚橋は意地で投げつける。そしてカバーに入るが、内藤はカウント2でキックアウト。
そして棚橋は今度こそスリングブレイドを炸裂。カバーを内藤がカウント2で返すと、棚橋はコーナー最上段からハイフライフローを狙う。内藤は立ち上がり、海野レフェリーをロープに叩きつける。棚橋がバランスを崩すと、内藤は一気に雪崩式フランケンシュタイナーを炸裂。
そして内藤はコリエンド式デスティーノを狙うも、棚橋はバックエルボー。だが、内藤は浴びせ蹴りを決め、エスペランサを炸裂。続いて内藤はバレンティアを狙うが、棚橋は脱出。そしてバックの取り合いから、内藤がジャーマン。
棚橋は意地で立ち上がるも、内藤は延髄斬り。そしてジャンピングエルボーアタックを決め、棚橋を引きずり起こしデスティーノの体勢に。しかし、棚橋は切り抜けてツイスト&シャウトを三連発。ここで両者、大の字に。
棚橋は雄叫びを上げ、スリングブレイドへ。内藤は切り抜けるも、棚橋は技の読み合いから意地のスリングブレイド。そしてコーナー最上段から、立ち上がった内藤に対しハイフライアタックをヒット。続いて、とどめのハイフライフローを繰り出すが、これをかわした内藤は、すばやい動きでジャックナイフ式エビ固めへ。すると棚橋は返すことができず、内藤が電光石火の3カウントを奪取。内藤は3.20長岡の準々決勝でジェフ・コブと対戦することに。