第3試合は3.18後楽園の『NJC』3回戦のダブル前哨戦、高橋ヒロム&鷹木信悟&SANADAvsEVIL&チェーズ・オーエンズ&ディック東郷。シングル対決を間近に控えたヒロムとEVIL、鷹木とオーエンズのマッチアップを中心に、L･I･JとH.O.Tがそのチーム力を競い合う。

　EVILはNEVERシングル&6人タッグのベルトを携え入場。SANADAはIWGP USヘビーのベルトを肩にリングイン。ゴング前にBULLET CLUBはToo Sweetサインをかわし、ゴングを待たずに奇襲攻撃。

　リング上、EVILはヒロムにハンマーパンチ。そして顔面に足を押し当てる。続いてEVIL&東郷がトレイン攻撃を狙うも、ヒロムは切り抜けて東郷にハサミワザ。そしてEVILには喉をロープを用いて痛めつけてから、ショットガンドロップキックをヒット。
　そしてヒロムがEVILの腕を捕らえると、鷹木が拝みながらダブルチョップ。今度は鷹木がEVILを押さえ、SANADAが攻撃すると見せかけ、EVILの腕を捕らえる。そして、ヒロムがEVILにダブルアックスハンドルを決める。
　だが、EVILはヒロムを金具むき出しのコーナーにハンマースルー。そしてヒロムの左腕を執拗にねじ上げ、またも金具むき出しのコーナーに叩きつける。
　スイッチした東郷はヒロムの髪をつかんで放り投げる。同じ攻撃を繰り返してからカバーするが、ヒロムはカウント2でキックアウト。
　次はオーエンズがヒロムの後頭部を殴りつけてからキャメルクラッチ。さらに後頭部を踏みつける。オーエンズはネックブリーカードロップからカバー。ヒロムが返すと、オーエンズは相手コーナーの鷹木にエルボー。
　スイッチしたEVILはヒロムをコブラツイストで捕らえ、BULLET CLUBは数珠つなぎで手を引っ張ってアシスト。
　劣勢のヒロムだったが、チョップで応戦。するとEVILが顔面かきむしりからハンマースルー。しかし、ヒロムが逆に金具むき出しのコーナーに叩きつける。さらにEVILにリストクラッチのドラゴンスクリューを決め、鷹木にスイッチ。
　鷹木はオーエンズにショルダータックル。東郷にはボディスラム。さらにオーエンズにもボディスラムを見舞い、グーパンチ&逆水平チョップを連発。ここでEVILがカットに入り、オーエンズと共に鷹木に対してダブル攻撃を狙う。だが、鷹木は切り抜けて二人まとめてラリアットでなぎ倒す。
　勢いに乗る鷹木はオーエンズにブレーンバスター。そして「来た、来た、来たー！」と叫び、MADE IN JAPANの体勢に。
　だが、オーエンズは回避し、うしろ髪をつかんで引き倒す。そして技の読み合いからニーを食らわせると、ジュエルヘイストを炸裂。
　続くCトリガーは鷹木にかわされるも、すかさずオーエンズは打撃のコンビネーション。しかし、鷹木もバックエルボー、ナックル、さらに技の読み合いからショートレンジラリアットをお見舞い。
　次はSANADAがオーエンズにパラダイスロックを狙うが、オーエンズは切り抜けてネックブリーカードロップ。スイッチした東郷はSANADAにパンチを連発。そして串刺し攻撃を狙うも、SANADAは切り抜けてトンボを切る。そしてロープに走るが、EVILが場外から足を引っ張って妨害。
　ここからBULLET CLUBはSANADAにトレイン攻撃。そしてEVILがフィッシャーマンズバスターを決め、東郷がカバーするも、鷹木がカット。すかさずオーエンズが鷹木に襲いかかる。
　ここで東郷がSANADAの首をスポイラーズチョーカーで締め上げる。しかし、ヒロムがカット。だが、EVILがヒロムを場外戦に連れ出す。
　リング上、東郷はSANADAにサミングからジャックナイフ式エビ固め。さらに横入り式エビ固めとたたみかける。だが、切り抜けたSANADAが、最後はオコーナーブリッジのモーションから東郷を丸め込んで3カウントを奪取した。

　試合後、EVILとヒロム、鷹木とオーエンズは激しい挑発合戦を繰り広げる。そしてL･I･Jは勝ち名乗りを受けると、最後は勝利のグータッチをかわした。

ヒロム「オイオイ、2冠チャンピオンさん、2冠王にアレルギーがあるだと？ あるわけねぇだろ。それよりEVIL、タマ、タンガ、邪道にロス・インゴ入りを勧めてたらしいな。東スポで読んだよ。オイオイEVIL、ほんとはオマエが未練あるんじゃないか？ もしかして、まだロス・インゴに少しでも入れる可能性があるとでもおもってるのか？ いいぞ。俺がみんなに、話をつけてやるよ。ほんとに入りたい、その気持ちがあるんだったら……表じゃ言えねぇよな。裏で言え。スタッフを通じてでもいい。言ってきれくれよ。俺がみんなを説得する。可能だぞ。ほんとは思いっきりやり合いたいんだろ？ この前の大阪の石井戦を見て、感じたよ。ああいう試合がしたいんだろ、ほんとは？ 好きなんだろ？ ふふふ（※敵な笑みを浮かべながら控室へ）」
　
鷹木「オイオイオイ、昨日のタンガ・ロアもそうだけどよ。オイ、チェーズ、チェーズ・オーエンズ、しっかり俺に集中してんのか？ ハッキリ言ってな、俺はな、BULLET CLUBの内輪もめなんかな、興味ねぇんだよ。関係ねぇんだよ。今、『NEW JAPAN CUP』開催中だ。中途半端な気持ちで臨んでみろ、チェーズ、やる気があるなら……やる気ってのはな、俺と対戦するやる気じゃねぇんだよ、俺に勝つ気が、あるかどうかってことだよ。オマエにもし、その気がないんだったら、リング上で言った通り、ファイブ・ミニッツ、5 minutes、5分もあれば！ 十分だ。俺はお前にかまってるヒマはねぇ」
　
※SANADAはノーコメント
　
　
オーエンズ「シンゴ！ オレを5分で片付けるって言ったか？ 5分？ 無理だ！ オマエがこのオレを5分で片付けられるわけがない！ いや正しくは、オマエはオレに勝てない、だ！ なぜかって？ オレがレジェンドキラーだからに決まってるだろ！ 『G1』でタナハシ、そしてあのリック・フレアーでもドームで勝てなかったフジナミにこのオレは勝ってる！ さらにジャドーとタイガーマスクもだ！ シンゴ、オマエの相手は歴代最高のテキサスヘビー級王者だぞ。でも、テキサスにもう挑戦者が残っていなかったから、不本意ながらあの王座は封印した。金曜日、コーラークエンホールで、オレの強さを見せてやる」
　
EVIL「次はよ、あのろくでもないドサンピン野郎か。いいか、オイ、この俺があんな野郎に負けることなんか万に一つもねぇし、あんなヤツの技なんか一切この俺には通用ねぇ。何ならよぉ、瀬戸大橋から突き落として、後楽園までたどり着けねぇようにしてやろうか？ その方がよぉ、負けた時の言い訳ができるだろ？ NEVER2冠王のこの俺には、爪痕すら残せないことを、とくと思い知れ」
　
※東郷はノーコメント