メインイベントは内藤哲也vsザック・セイバーJrの『NEW JAPAN CUP 2022』決勝戦。二人が一騎打ちを行なうのは、昨年の『G1 CLIMAX』開幕戦となった9.18エディオンアリーナ大阪大会以来。その試合ではザックが勝利し、内藤はこの試合で負った怪我により無念の欠場を強いられている。
ゴングが鳴るとしばらく様子を見合ってから、両者ロックアップ。ここはザックがもの凄い勢いで内藤をロープに押し込みクリーンブレイクだ。ブレイクした後、今度は内藤が胴タックルで組み付いてコーナーに押し込んでクリーンブレイクする。
続いてリストの奪い合い。レッグシザースでザックがグラウンドに持ち込むが、内藤も素早く対応して立ち上がる。そして再びリストを奪った内藤。しかし、ザックも足を刈りながら奪い返す。ならばと内藤も足を掴んでトーホールド。ザックが腕ひしぎ逆十字固めを仕掛けてくるとエビ固めで押さえ込む。ここはザックもキックアウトして、両者再びブレイクだ。
今度はロックアップからザックがヘッドロック。これを内藤はロープに飛ばしてアームホイップ。ならばとザックもアームホイップで対抗すると、今度は両者同時にアームホイップを仕掛けてダウンだ。
ブレイクすると内藤がすぐさまガットショット。ザックがやり返してきたところを蹴り足を掴んでエルボーを投下。ティヘラで投げ飛ばしてトランキーロポーズだ。続いてフライングメイヤーからチンロックを仕掛けた内藤。ヒザを背中に突き立てながら極めていく。
そして首筋にエルボースタンプを連打。続けてショルダーネックブリーカーだ。しかし、これを阻止したザックは両足を掴んで内藤をテイクダウンすると、ロメロスペシャルの形で両足を絡めてスタンプだ。
内藤が場外に逃げるとヒザにストンピング。左足をトーホールドからレッグブリーカーを食らわせる。内藤がリングに戻ってくると右足をトーホールドで固め、ロープエスケープしようとすると左足をトーホールドだ。そして自ら技を解くと荒々しくストンピングを食らわせる。
さらに四つん這いになった内藤の左ヒザを踏みつけたザック。内藤がエルボーで反撃してくると、左ヒザに関節蹴り。そしてニークラッシャーを仕掛ける。内藤が阻止するとコブラツイストと見せかけてグラウンドに持ち込み、左ヒザをIVニーロック。右足は首に絡めてマフラーホールドという複合関節技で固めていく。
ここは内藤もロープエスケープ。ザックは立ち上がった内藤の左ヒザに関節蹴りを連打だ。しかし、内藤も3発目をキャッチして阻止。ロープに走ったザックにマンハッタンドロップ。続けてショルダーネックブリーカーを炸裂させる。
そしてエルボーで攻め込むとバックエルボーで倒してから、後頭部に低空のドロップキックだ。さらにコーナーのザックにドロップキックから足払い。ロープを飛び越えてのドロップキックを炸裂させる。
ザックがエルボースマッシュで反撃してくるとすぐさまヒザを立ててのブリティッシュフォール。さらにネックロックで首を固めていく。ザックがアームホイップで振り払おうとしても内藤は放さない。ここはザックがロープエスケープだ。
ならばと内藤はグロリアの態勢に。しかし、ザックはこれを阻止。続けて内藤が仕掛けてきたロープを踏み台にしたスイング式DDTもスカすと、内藤の両スネを蹴ってうつ伏せに倒し、ネックツイストだ。
そしてフライングメイヤーで倒してから後頭部にドロップキック。内藤はたまらず場外にエスケープだ。ザックはこれを追いかけて自らリングに戻す。そして自身はエプロンで待ち構え、内藤が襲いかかってきたところをロープを絡めての卍固めに捕獲する。
そして、コーナーの内藤に串刺し式のエルボースマッシュ。続けてビッグブーツだ。しかし、内藤も続くザックのドラゴンスープレックスを阻止。バックエルボーをザックの首筋に連打して形勢を変える。
内藤はザックの左手首を掴んだままバックエルボーを首筋に連打。そしてコーナートップに座らせると雪崩式フランケンシュタイナーだ。しかし、ザックは回転エビ固めをしながら起き上がり、起き上がろうとした内藤の首を足で捕獲して三角絞めだ。
これを内藤が潰してエビ固め。ならばとザックはエルボースマッシュから左腕にオーバーヘッドキックを食らわせる。しかし、内藤はロープに飛ばされそうになったところを逆にザックを捕まえてロープを踏み台にしてのスイング式DDTだ。
内藤はコーナーに寄りかかるザックの首筋にまたしてもバックエルボーを連発。自らコーナーに上がるとエスペランサで追撃だ。そして距離を取るとコリエンド式デスティーノを狙う。しかし、ザックはこれをカサドーラで切り返してエビ固めだ。
内藤が反転してエビ固めで切り返すと、もう一度押し返して十字架固め。しかし、キックアウトした内藤はすぐに立ち上がって蹴り足を掴ませての延髄斬りで反撃。ロープに飛ばされると、ジャンピングエルボーアタックを発射する。
しかし、ザックはこれをスカしてヨーロピアンクラッチ。続けてスリーパーホールドに捕獲する。ここは内藤もロープエスケープだ。ならばとザックはザックドライバーの態勢に。しかし、内藤はこれをバレンティアで切り返して、逆にザックをリングに串刺しだ。
そしてデスティーノを狙う内藤。ザックはこれを関節蹴りで阻止してザックドライバーへ。だが、内藤は持ち上げられながら空中でデスティーノに切り返してみせる。そしてトドメのデスティーノへ。だが、ザックもこれを阻止して、今度こそザックドライバーを決めてみせる。
しかし、内藤はカウント2でキックアウト。立ち上がったザックは内藤にエルボースマッシュを連発。だが、痛めている脇腹を押さえながら苦悶の表情を浮かべる。内藤はこの隙きに息を吹き返し、ザックの左腕を掴んだまま首筋にバックエルボーを連発していく。
だが、ザックも脇腹を押さえながらもエルボースマッシュで対抗。ランニングしながら内藤に打ち込んでいく。内藤もガットショットからまたしても首筋にバックエルボー。だが、ザックは左ヒザに関節蹴りを打ち込んで内藤の動きを止めると、寝転がったところでネックツイストだ。
そしてサッカーボールキックを放ったザック。しかし、内藤はこれをスクールボーイで切り返し、ポルボ・デ・エストレージャで丸め込み。キックアウトしたザックもすぐさまサッカーボールキックを打ち込んでお返しだ。
そして雄叫びを上げて、内藤の胸板を走り込みながら蹴り飛ばしたザック。内藤が立ち上がったのを見ると、コーナーに駆け上がって、反転して飛びついてのスイング式DDTだ。そして首のクラッチを外さず間髪入れずに旋回式のザックドライバー!<技名=セイバードライバー(ユー・スピン・ミー・ラウンド・テクノ・リミックス)>。ついに内藤も力尽き、ザックが3カウントを奪取。『NEW JAPAN CUP 2022』優勝を果たしたのだった。