第7試合の『NJC』準々決勝では、内藤哲也とジェフ・コブが対決。両者は今年の1.5東京ドームで激突。惜敗を喫したコブは、さらに左膝蓋腱部分断裂、左下腿肉離れとなり『新春黄金シリーズ』欠場に追い込まれた。コブがそのリベンジを果たし、初の『NJC』制覇に向け突き進むか? それとも内藤がコブを返り討ちにし、6年ぶり2度目の優勝へ弾みをつかるか?
先に入場のコブの左足にはテーピングが見える。今宵の内藤はスーツガウンで入場。
開始のゴング、両者はニヤリと笑みを浮かべ、ゆっくりと動き出す。まずロックアップで組み合うと、コブがロープに押し込む。そしてクリーンブレイク。
続くロックアップもコブがロープに押し込み、内藤のように右腕を突き上げて挑発。その手のかたちはアロハポーズ。
三度目のロックアップでは、内藤がバックに回ってコブをロープに押し込む。そしてクリーンブレイクと見せかけ、コブのうしろ髪を持つ。コブはこれを切り抜けると、ショルダータックルでなぎ倒す。
内藤が場外に一旦エスケープすると、コブはロープを往復して内藤のように寝転びポーズ。すると内藤はすばやくリングに上がり低空ドロップキックをヒット。そしてチンロックを決める。
続いて内藤はコブの首にエルボーを落とし、ネックロックで捕獲。コブは持ち上げるも、内藤はフライングメイヤーで切り返し、ティヘラをお見舞い。
続いて内藤は首投げから、両足を用いてコブの肩と首を締め上げる。コブは足をロープにかけてエスケープ。だが、内藤はなかなか離さない。これにセコンドについてるオスプレイが抗議する。
内藤はコブにキックを連発。コブは足をキャッチすると、投げっぱなしのブロックバスター。内藤はたまらず場外にエスケープ。コブは追いかけ、強烈なハンマーパンチを背中に連発。さらに鉄柵に叩きつける。
コブは内藤を引きずり起こし、エプロンに頭部を叩きつける。さらに重い逆水平チョップを見舞い、鉄柵に叩きつけると見せかけ、リングに投げ入れる。
内藤はエルボーを繰り出すが、コブはボディブローからフライングメイヤー。そして背中にニーの連発からエルボーを見舞う。そして手をアロハポーズのかたちにしてカバー。これは内藤がカウント2ではね返す。 コブは内藤をブレーンバスターで持ち上げると、片手持ちに変えて力を見せつける。さらにブレーンバスターの状態でスクワットしてから、内藤を無造作に投げ捨てる。
続いてコブは相手のお株を奪うコーナーミサイルをヒット。そして腕を突き上げてからカバー。内藤が返すと、もう一度押さえ込むも、内藤も意地のキックアウト。
内藤はパンチで反撃するが、コブはビクともせず、ショートレンジラリアットでなぎ倒す。そしてその場飛びムーンサルトプレスを繰り出すも、これは内藤がかわす。
内藤は突進してきたコブにアームホイップからバックエルボー。さらにマンハッタン・ドロップから膝に低空ドロップキック。そしてネックブリーカードロップとたたみかける。
続いて内藤は先ほどのお返しとばかりにコーナーミサイルをヒットし、腕を突き上げる。カバーをコブが返すと、内藤は膝十字固めに持ち込む。すかさずコブはロープをつかむが、内藤はなかなか離さずダメージを与える。
内藤はコブを引きずり起こし、ニークラッシャーを狙う。コブが耐えると、内藤は膝を蹴りつけてから二ークラッシャーの体勢に。コブがまたも踏ん張ると、内藤は膝に蹴りを連発し、三たび二ークラッシャーへ。だが、コブはエルボーで回避。
すると内藤はトルネードDDTを仕掛けるも、コブは空中で捕らえてブレーンバスターで持ち上げる。内藤は回避し、リストをつかんでバックエルボーを連発。
コブもエルボーを返すが、内藤は延髄斬り。するとコブはラリアットで内藤をなぎ倒す。続いてコブは強烈な串刺しエルボーを食らわせ、エプロンにエスケープした内藤を捕らえると、一気にぶっこ抜いて雪崩式ブレーンバスターを炸裂。
内藤がカバーを返すと、コブはその場飛びムーンサルトプレス。これも内藤は必死にカウント2でキックアウト。ならばとコブはツアー・オブ・ジ・アイランドを狙うも、内藤は切り抜けて今度こそトルネードDDTを決める。
続いて内藤はエスペランサを仕掛け、コリエンド式デスティーノへ。だが、コブは受け止めるとアスレチックプレックスで豪快に切り返す。
続いて両者は意地をぶつけ合うようにエルボーの応酬に突入。競り勝ったコブはハンマースルー。だが、内藤はジャンピングエルボーアタックをお見舞い。さらに膝に低空ドロップキック。しかし、コブはスピアーで反撃。
続いてコブはサイドスープレックスのクラッチからパワーボムで叩きつけるが、内藤はカウント2でキックアウト。ならばとコブはツアー・オブ・ジ・アイランドの体勢に。だが、内藤は巧みにデスティーノで切り返してカバー。しかし、コブも必死にカウント2でキックアウト。
すると内藤は雄叫びを上げ、正調のデスティーノへ。だが、コブは空中で受け止めてツアー・オブ・ジ・アイランドを狙う。しかし、内藤はエビ固めで切り返し、電光石火の3カウントを奪取。これで内藤は3.26大阪城の準決勝で、このあと行なわれるオカダ・カズチカvsCIMAの勝者と対戦することに。
試合後、内藤は寝転んだ状態で右腕を突き上げる。コブは悔しさをあらわにし退場。
内藤は後頭部を押さえて苦悶の表情を浮かべるが、立ち上がって勝ち名乗りを受ける。そして浅見レフェリーを蹴り倒すと、あらためて右腕を突き上げてから引き上げた。