新日本プロレスSTRONG SPIRITS Presents NEW JAPAN CUP 2022

日時
2022年3月7日(月)   17:00開場 18:30開始
会場
東京・大田区総合体育館
放送
バナーABEMA TV
観衆
777人

第7試合 時間無制限1本勝負
『NEW JAPAN CUP 2022』1回戦

※鷹木がトーナメント2回戦へ進出
レフェリー|レッドシューズ海野

MATCH REPORT

 メイン(第8試合)では『NJC』』1回戦として、石井智宏と鷹木信悟が激突。これまでNEVER無差別級王座戦や『G1』公式戦で、驚愕の真っ向勝負を繰り広げてきた両雄。昨日の3.6郡山の前哨戦の試合後、石井が「明日、ただ勝つんじゃない。トコトンまで追い詰めて、心もポッキリ折ってやるよ」と吠えれば、鷹木も「因縁なんか関係ない。アイツと当たれば、 ただただ向き合えば、とことん潰し合う」と闘志をムキ出しに。漢同士の果し合いを制するのは?

 鷹木は白を基調とした、龍の絵が描かれたニューガウンで登場。石井はいつものように気合いの入った表情で花道を進む。

 開始のゴング、両者は力強いロックアップで組み合い、一旦離れる。もう一度組み合うと、石井がロープまで押し込む。だが、鷹木は体勢を入れ替えてショートレンジラリアット。しかし、石井はかわす。
 次は鷹木がヘッドロック。石井はハンマースローを仕掛け、ここから壮絶なショルダータックルの応酬に。最後は石井が打ち勝つ。
 鷹木が石井の喉をつかむと、石井は強烈な顔面への張り手でダウンさせる。ダメージの大きい鷹木は場外にエスケープ。石井は鷹木を引きずり起こし、鉄柵に二度にわたり叩きつける。さらにラリアットをお見舞いし、「来い、テメー!」と後頭部を蹴り飛ばし挑発。
 そして石井はエプロンに鷹木の顔面を三度にわたり叩きつける。すると、鷹木は気合を入れるように自ら頭部をエプロンにガンガンと叩きつけ、ここから激しいエルボー合戦に突入。競り勝った石井は鉄柵にハンマースルー。鷹木が逆に投げ返すも、石井はひるまずに突進する。すると鷹木は担ぎ上げて場外でデスバレーボムを敢行。
 鷹木は石井の背中にキックを連発。そしてエプロンに石井の腰を打ち付け、グーパンチ&逆水平チョップを乱打。鷹木は石井をリングに戻し、ニードロップを炸裂。
 続いて石井を引きずり起こして追走式キチンシンク。さらにショルダータックルで石井をなぎ倒し、セントーンをお見舞い。
 カバーを石井が返すと、鷹木はスリーパー。そして首筋にエルボーを連発。石井が「効かねえんだよ!」と挑発すると、鷹木は背中に強烈なサッカーボールキック。
 鷹木は石井を起こしてバックドロップの体勢に。石井はこらえてエルボーを連発。さらに鷹木のラリアットをかわしてブレーンバスターを狙うも、逆に鷹木が投げ返す。そして鷹木は龍魂エルボーを炸裂。
 続いて鷹木は串刺しラリアットを食らわせ、パンピングボンバーへ。だが、石井はカウンターのパワースラム。そして鷹木の顔面を蹴りつけてから逆水平チョップを連発。鷹木が膝から崩れると、石井は後頭部を踏みつける。
 怒った鷹木は立ち上がって石井をコーナーに詰めようとするが、石井はこれを許さず、逆に鷹木にコーナーを背負わせる。その状態で鷹木は顔面に張り手、さらにヘッドバット。すると石井は鷹木の喉に逆水平チョップを連発。
 鷹木は喉を押さえて苦悶の表情。劣勢の鷹木だったが、串刺し攻撃を切り抜けるとバックエルボー、ナックル、龍魂ラリアットをお見舞い。
 続いて鷹木はバックドロップからカバー。石井がカウント2ではね返すと、鷹木は「来た! 来た! 来たー!」と気合いを入れる。
 鷹木は石井を引きずり起こし、MADE IN JAPANの体勢に。だが、石井が耐えると鷹木はショートレンジラリアット。崩れ落ちた石井を立たせた鷹木は、ショートレンジラリアットを連発。そしてロープに走るが、石井は追走式ラリアット。
 鷹木も追走式ラリアットを返し、低空バックドロップ。すると石井も同じ技をお返し。すると、鷹木はもう一度バックドロップを決め、続いてラリアットの相打ち。
 そして石井は追撃のラリアットでなぎ倒し、意地で立ち上がり突進してきた鷹木のパンピングボンバーをかわすと、バックドロップを炸裂。ここで両者は大の字に。場内は大きな拍手を送る。
 石井は先に立ち上がると、鷹木をコーナー上に設置し、雪崩式ブレーンバスターを炸裂。だが、カバーは鷹木がカウント2ではね返す。すると石井はパワーボムでコーナーに叩きつけようとするが、切り抜けた鷹木はDDTで突き刺す。
 鷹木は石井を捕らえ、逆にパワーボムでコーナーに叩きつける。そして「よ~し!」と気合いを入れ、トップロープから雪崩式ブレーンバスターを敢行。だが、カバーは石井がカウント2で必死にはね返す。
 鷹木は「オイ! オイ! オイ!」と雄叫びを上げ、パンピングボンバーへ。だが、石井は右腕で払い落とし、ジャンピングキック。しかし、鷹木も撃ち落としてスライディングラリアットへ。
 石井はかわすと、技の読み合いから強烈なエルボー。鷹木もワンツーエルボーを返し、石井の反撃のエルボーをかわして熨斗紙を炸裂。
 続いて鷹木は渾身のパンピングボンバーを決めてカバーするが、石井はカウント3寸前でキックアウト。鷹木は気合いを入れ、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンを狙う。
 しかし、石井は切り抜けて下からカチ上げるようなヘッドバット。たまらず鷹木はダウン。石井も前のめりに倒れる。ここからラリアットを巡る攻防を経て、石井がジャーマン。だが、鷹木は立ち上がって突進。すると石井はカウンターのラリアット。そしてカバーするも、なんと鷹木はカウント1でキックアウト。
 ならばと石井はスライディングラリアットを決めるも、鷹木はカウント2で跳ね返す。石井は雄叫びを上げ、垂直落下式ブレーンバスターの体勢に。だが、鷹木は回避。石井はエルボーで動きを止め、もう一度垂直落下式ブレーンバスターを狙う。しかし、鷹木が掟破りの垂直落下式ブレーンバスター。そしてカバーするが、石井はなんとカウント1ではねのける。
 ならばと鷹木はパンピングボンバーを決めるが、石井はこれもカウント1でキックアウト。今度は石井がラリアットを決めるも、鷹木も張り合うようにカウント1で意地のキックアウト。ここで両者共にマットに倒れこむ。
 鷹木は「アーーーッ!!」と叫び、石井とラリアットの相打ち。鷹木はヘッドバットを叩き込むも、石井はジャンピングキック。
 石井は腕のサポーターを外し、ラリアットへ。だが、鷹木は切り抜けて一気にMADE IN JAPANを炸裂。しかし、石井はカウント2で跳ね返す。
 すると鷹木は石井にグーパンチ。さらに投げっぱなしのドラゴンスープレックスからエルボー。そして今度こそラスト・オブ・ザ・ドラゴンで叩きつけ、粘る石井を沈めた。鷹木は3.13尼崎の2回戦ではタンガ・ロアと対戦することに。

COMMENT

鷹木「(イスに座って、しばらくペットボトルの水で額を冷やしてから)いやあ、キツかったね、キツかった。ホント、紙一重だよ、紙一重。一瞬でも気を抜いてたら俺が負けてた。負けてたに違いないよ。あいつには、石井には石井の世界がある。俺には俺の世界がある。ただ一つ分かったことがある。俺たちには俺たちにしかない世界があるかもな。別に因縁も冠もいらねえよ。ただただ負けたくない。その一心でここまで出来るんなら、こんなことを聞いたら石井のオッサンは『うるせえよ、顔じゃねえよ』って言いそうだけど、俺はそう思ったね。またいつでもあいつとはやってやるよ。だが、トーナメントとしては俺はスタートダッシュをしたいから1回戦、この勢いを持って一気に行くぞ。

なんか武道館の開幕戦を見た時に試合後のコメントで、オカダが『チャンピオンの僕が優勝して盛り上げなきゃいけないでしょう』って。それを聞いた時に『バカ野郎! ふざけんな!』って思ったな、俺は。それは新日本プロレスと新日本のファンからしたらそれを求めてるかもしれんが、俺らレスラーからしたらそんなものは関係ねえんだよ、オイ! 勝った奴が盛り上げる! それでいいだろう。俺は昨年、IWGP世界ヘビー級チャンピオンにもなって、東スポプロレス大賞のMVPにもなったが、俺の野心は全然満足してねえんだよ。こんなもんじゃねえんだよ。俺の野心を達成するためだったら今回のトーナメントに限っては、(イスから立ち上がって)同じ軍団のヒロムだろうが、SANADAだろうが、内藤だろうが、真っ向から叩き潰してやるよ。それがッ! プロレスラーだろ?」

※石井はノーコメント

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