新日本プロレス創立35周年TOUR Circuit2007 NEW JAPAN ALIVE

日時: 2007年11月25日(日) 15:30開場　16:00開始
会場: 京都・京都市体育館
観衆: 4900

第4試合 30分1本勝負

井上亘
裕次郎

境界線

レフェリー｜田山正雄

MATCH REPORT

裕次郎のセコンドには、12月8日大阪大会で井上とタイトルマッチを行なうIWGP Jr.ヘビー級王者の田口が付いた。開始早々、前へと出てくる裕次郎に対し、井上はチョップで応戦。そして、裕次郎の低空ラリアットをかわした井上はチョップ連打。すると、裕次郎は突進して来た井上にパワースラム、カウンターエルボー、ラリアット。ダウンしている井上のバックを取って持ち上げ、ジャーマンスープレックスホールドへ。井上はカウント2で返す。
そして、井上は裕次郎の突進をかわして、対角コーナーに直撃させる。さらにスピアーで向かってくる裕次郎をキチンシンクで迎撃。これをまともに食らって立ち上がれない裕次郎を強引に引き起こし、バックドロップ2連発。
井上はカウント2で自らカバーを解いて裕次郎を起こすと、最後はスタガリンブロー。完全に大の字となってしまった裕次郎をカバーし、井上が完勝した。

試合後、マイクを握った井上は「田口、次はお前だ」と挑発。すると、「井上、お前にいい事を教えてやる。お前をどどんでガッチリと3カウントを獲ってやる。お前をまたメキシコに送り返してやる!」と応戦。両者はリング上で向かい合うと、井上は先にリングを下りて、田口の気勢をそぐような形で引き上げて行った。

COMMENT

井上「田口や裕次郎が埼玉（11/23越谷）で『お前は何も変わっていない』と言っていたけど、あの2人は“人が気付くことによって変われる”ことを知らないんですか。今回、思い切った行動をとって、大いに気付くことがありました。今までのフィルターとは違う見方で、プロレスが見られるようになりました。たぶん彼らはその都度、その都度の色んな問題を乗り越えて、レスラーとして成長しているでしょう。俺も大きな壁にぶつかって、『目からうろこが落ちる』と言いますか、『俺のプロレスはこれだ』というものが思い切った行動をとることで分かりました。（裕次郎から）意地を凄く感じました。だけど、俺は負けるわけにはいかないんです。田口がいたから、あえてあそこまでやりました。俺は別に『変わった、変わってない』とは言ってないですけどね。自分自身で気付くものがあって、手ごたえを感じて、新日本Jr.でトップを獲れると思って帰ってきた。裕次郎もあそこまでやられれば、何か気付いてもらえるんじゃないですか。噛みついてくる、こない、どっちでもいい。裕次郎がさらに大きくなるためには悔しい思いをして、裕次郎なりに気付くことに、俺は先輩として期待したいです」

※裕次郎は担架で運ばれ、医務室へ直行した