第5試合はスペシャルシングルマッチ、グレート-O-カーンvsSANADA。両者は昨年の12.15両国にてタッグマッチ(内藤&SANADAvsコブ&オーカーン)で対戦。その終盤にオーカーンのエリミネーターで戦線離脱に追い込まれたSANADAは、試合後に「オーカーンの考えかたやスタイルは認めてる。ただ、ひとつだけ。イケメンじゃないヤツに負けた自分が許せない(『WTL』公式戦でオーカーンにフォール負け)。アイツとやらせてくれ」と宣戦布告。一方のオーカーンはSANADAに対し、「ちょうどいいオモチャを見つけたと思えばいい。長く保つかな? たとえば、東京ドームまでな」とニヤリ。高いテクニックを有する者同士、スリリングな攻防となるのは間違いない。
オーカーン、SANADA、共にニューコスチュームで入場。
開始のゴング、緊張感漂うバックの取り合いから、両者は一旦離れる。続いて腕の取り合いを経て、SANADAがアームホイップ。さらにドロップキックでオーカーンを場外に落とし、空中技と見せかけてエプロンに着地。そこからムーンサルトを繰り出すが、オーカーンはかわしてリングへ。そして、SANADAがエプロンに上がると、オーカーンはラリアットを炸裂。
オーカーンはSANADAをリングに戻し、バックを捕らえて持ち上げると、そのまま力任せにマットに叩きつける。続いてハーフネルソンの状態でマットに打ち付けるフェイスクラッシャー。
優勢のオーカーンはSANADAをブレーンバスターのように担ぎ上げ、前方に落としていく。そして「靴を舐めろ!」とSANADAの頭を押さえてに要求。はねのけたSANADAはエルボーで反撃するが、オーカーンはモンゴリアンチョップを連発。SANADAも同じ技を返し、モンゴリアンチョップを巡る応酬に。
ここからオーカーンはロープに走るも、SANADAはヒザに低空ドロップキック。さらにエルボー、アームホイップ、ドラゴンバックブリーカーをお見舞い。そして場外に落ちたオーカーンにプランチャを炸裂。SANADAは場内の拍手を煽ってから、オーカーンをリングに投げ入れる。
続いてSANADAはパラダイスロックを狙うも、オーカーンはキックではねのけ、SANADAを抱え上げて高角度のフラットライナー。SANADAは場外に一旦エスケープ。するとオーカーンは場外に飛ぼうとロープをつかむ。SANADAも飛んでこいとばかりに両腕を広げて挑発すると、オーカーンは「バカにするな!」と叫んで見事なプランチャを炸裂。
オーカーンは気合いの雄叫びを上げ、SANADAをリングに戻す。そしてリバースパワースラムから便座を決める。SANADAが跳ね返すと、SANADAは王統流二段蹴りを浴びせて便座からブリッジ。だが、これもSANADAはキックアウト。
ならばとオーカーンはSANADAを俵返しの体勢で持ち上げるが、SANADAは抜け出してスタンディングのドラゴンスリーパーで捕獲。オーカーンが回避すると、SANADAはセカンドロープからトンボを切ってバックに周り、ドラゴンスリーパーで捕らえようとする。
だが、オーカーンは切り抜けて大空スバル式羊殺しで捕獲。するとSANADAは辮髪をつかんで脱出。そしてスタンディングのドラゴンスリーパーを決めるが、オーカーンもアイアンクローで切り抜けて、もう一度大空スバル式羊殺し。
SANADAはジャンプしてオーカーンにヒザを打ち込み、TKOの体勢からSkull Endへ。だが、オーカーンは切り抜けてエリミネーターの体勢に。SANADAも回避し、オコーナーブリッジにいくが、オーカーンはアイアンクローで捕らえる。
またもSANADAはエリミネーターを切り抜け、オコーナーブリッジへ、だが、オーカーンも切り抜けて、しつこく大空スバル式羊殺しで捕獲。SANADAが脱出しようとすると、オーカーンはSANADAを肩に担ぎ上げる。
SANADAは脱出してタイガースープレックス。しかし、これはオーカーンがキックアウト。するとSANADAはラウンディング・ボディプレスへ。だが、オーカーンは両ヒザを突き立てて回避。ここで共にダウン状態に。
両者、ヒザ立ち状態でエルボーを打ち合う。そのまま立ち上がって打ち合いを繰り広げ、オーカーンは地獄突き。だが、SANADAはローリングソバット。するとオーカーンは王統流正拳突きでダウンを奪ってカバー。SANADAはなんとかカウント2でキックアウト。
オーカーンは立ち上がって気合いを入れると、セカンドロープからSANADAのお株を奪うムーンサルトプレスを炸裂。そして一気にエリミネーターを狙うも、SANADAは丸め込みへ。これをオーカーンがしのぐと、すかさずSANADAはジャパニーズレッグロールクラッチを決め、電光石火の3カウントを奪取。SANADAが技術戦を制した。
試合後、オーカーンは頭を抱え、マットを叩いて悔しさをあらわにする。そして、SANADAに再戦を要求してから、リングをあとにした。