セミファイナル(第7試合)は IWGPジュニアヘビー級王者のエル・デスペラードが、昨年の『BEST OF THE SUPER Jr.』覇者である高橋ヒロムを挑戦者として迎撃。
これまで幾度となく激闘を繰り広げてきた宿命のライバル対決。直近では昨年の11.21愛知での『BOSJ』公式戦で対戦し、どちらも一歩も下がらぬまま30分時間切れ引き分けに。両者の対決が東京ドームの大舞台で実現するのは今回が初。ジュニアの至宝を懸けた大一番を制するのは果たして?
ヒロムは『BEST OF THE SUPER Jr.』の優勝トロフィーを手に入場。白いマスク&コスチューム姿のデスペラードは、IWGPジュニアヘビーのベルトを携え花道を進む。
開始のゴングと同時に両者は突進。そしてリング中央で激しくエルボーを打ち合う。続いて胸板への張り手、逆水平チョップの応酬を繰り広げる。デスペラードはエルボーからバックに回るが、ヒロムは切り抜けてロープへ。
ここからロープワークの攻防となり、技の読み合いからヒロムがエルボー。しかし、デスペラードも負けじとエルボーでなぎ倒す。さらにエルボーの相打ちから、ショルダータックルで激突。
ヒロムは串刺しラリアットから低空ドロップキックを狙うも、起き上がったデスペラードはロープへ。するとヒロムはDで捕獲。
これをデスペラードは切り抜けるとバックドロップを炸裂。カバーをすぐに返したヒロムはジャーマン。だが、デスペラードもすぐにキックアウト。
デスペラードはヒロムをウラカンホイップで場外に追いやると、ロープ間を抜けてトペ・コンヒーロ。そしてヒロムを即座にリングに投げ入れる。すると、ヒロムはトップロープ越えのサンセットフリップ・パワーボムで逆襲。ノンストップで攻防を繰り広げる両者に対し、拍手が起こる。
ダメージの深い二人はカウント19でリングにギリギリ生還。ここで両者は膝立ち状態でエルボーの応酬。そのまま立ち上がり、渾身のエルボーを打ち合う。
ヒロムはエルボーでコーナーまで押し込むと、ターンバックル・デスバレーボムを狙う。デスペラードは切り抜けると、技の読み合いからスパインバスター。さらにギターラ・デ・アンヘルを炸裂。
ヒロムがカウント2ではね返すと、デスペラードはコーナー最上段から開脚式のダイビングボディプレス。だが、ヒロムはこれもカウント2でキックアウト。
ならばとデスペラードはピンチェ・ロコを狙うも、ヒロムはこらえてヘッドバット。だが、デスペラードはエルボーを返してロープへ。するとヒロムはポップアップ式のシットダウン式パワーボム。
必死に立ち上がったデスペラードは突進するが、ヒロムはカウンターのフロントスープレックスでコーナーに投げつける。そしてヒロムは「立てー!」と叫び、ショットガンドロップキックをヒット。続いてダイナマイト・プランジャーで叩きつけてカバーするも、デスペラードがカウント2ではね返す。
ヒロムはデスペラードを引きずり起こし、今度こそターンバックル・デスバレーボム。そして気合いの雄叫びから、ヒロムはデスペラードを肩に担ぎ上げる。デスペラードは十字架固めで切り返すも、ヒロムはキックアウト。
するとデスペラードは技の読み合いからピンチェ・ロコへ。だが、ヒロムはこらえ、TIME BOMB IIを狙う。デスペラードが回避すると、ヒロムはビクトリー・ロイヤルの体勢に。デスペラードは切り抜けようとするが、ヒロムは肩に担ぎ上げる。
これをデスペラードは丸め込みのように切り抜け、マフラーホールドへ。そしてヌメロ・ドスに連携。これをヒロムはカナディアンデストロイヤーで切り返す。
続いてヒロムはヒロムちゃんボンバーを炸裂。ヒロムはデスペラードを引きずり起こし、今度こそビクトリー・ロイヤルをお見舞い。だが、カバーはカウント2。
ならばとヒロムは咆哮し、TIME BOMB IIへ。するとデスペラードは切り抜けて起死回生のエル・エス・クレロ。カウント3寸前で返したヒロムは、トラースキックを連発。
そしてデスペラードを引きずり起こし、Dの悪夢を狙う。しかし、デスペラードは逆に担ぎ上げ、そのままブルズポセイドンのようにヒロムをマットに突き刺す。だが、ヒロムはカウント2でキックアウト。
するとデスペラードは雄叫びを上げ、ヒロムを引きずり起こしてピンチェ・ロコの体勢に。ヒロムはウラカン・ラナで切り返すが、デスペラードはキックアウト。
ヒロムはトラースキックを決め、「負けるかー!」と叫んでロープへ。しかし、デスペラードはカウンターのロコ・モノ。そしてデスペラードは気合いの雄叫びから、ついにピンチェ・ロコを炸裂。そのまま二発目を狙うも、ヒロムは切り抜けて名も無きヒロムロール。だが、デスペラードは必死にキックアウト。
ならばとヒロムは掟破りのロコ・モノを炸裂。そして追撃のロコ・モノを狙うが、デスペラードはカウンターのロコ・モノをヒット。続いてデスペラードは雄叫びを上げ、リバースタイガードライバーからのピンチェ・ロコを炸裂。ヒロムから3カウントを奪ったデスペラードが、ベルト初防衛に成功した。
試合後、ヒロムは場外で大の字に。デスペラードは勝ち名乗りを受けると、場外で放心状態のヒロムを見下ろす。ヒロムは場外マットを叩いて悔しさをあらわに。デスペラードは負傷した右目部分を押さえつつ、フラつきながらもベルトを腰に堂々と退場。