第5試合ではNEVER無差別級王者の石井智宏が、因縁の相手であるHOUSE OF TORTUREのEVILと防衛戦を敢行。石井は昨年の11月14日(現地時間)、アメリカ・サンノゼ大会でジェイ・ホワイトを撃破し、NEVER無差別級のベルトを奪取。同王座の史上最多戴冠記録を6回に更新した。対するEVILは昨年の12.15両国での『WORLD TAG LEAGUE』優勝決定戦で、反則攻撃を駆使して後藤&YOSHI-HASHI組をあと一歩のところまで追い込むも、救援に駆けつけた石井が阻止。結果的に優勝を逃したEVILは試合後、石井に対し怒りを爆発させ、「アメリカ土産のいいもん持ってんだろ? このオレによこせ!」と宣戦布告。危険な匂い漂う遺恨王座戦、最後にベルトを手にするのは?
EVILにはセコンドとしてディック東郷が帯同。NEVERのベルトを腰に巻いた石井は、気合いに満ちた表情で花道を突き進む。
石井がエプロンに上がると、EVILはゴングを待たずに突進。そのまま場外戦に持ち込み、鉄柱に石井を叩きつける。
さらにEVILはリング下からイスを二脚取り出し、一脚を石井の首にかける。そしてもう一脚で殴りつけようとするも、切り抜けた石井は首のイスを手にして応戦。両者はイスで激しく殴り合う。
競り勝った石井が、追撃のイス攻撃を浴びせようとするも、東郷が阻止。すかさずEVILは石井を鉄柵に打ち付ける。すると本部席が崩壊し、リングアナが巻き添えを食ってしまう。
EVILはもう一度石井の首にイスをかけ、今度こそEVILホームランを炸裂。石井が首を押さえながらリングに戻ると、EVILは金具むき出しのコーナーにハンマースルー。石井は悲痛な声を上げて倒れこむ。
EVILは石井を引きずり起こし、もう一度金具むき出しのコーナーに叩きつける。そしてEVILは石井を場外に放り投げ、レフェリーの注意を引き付ける。そのスキに東郷が石井にパンチを浴びせ、再び石井をリングに投げ入れる。
ここでEVILは執拗にカバーするが、石井は必死にはねのける。するとEVILは「終わりか?」と挑発しながら石井の頭部を蹴りつける。
怒った石井はEVILにエルボーを食らわせ、金具むき出しのコーナーに叩きつけてからショルダータックル。そしてTシャツを脱いで気合いを入れると、バックドロップの体勢に。
EVILは切り抜け、技の読み合いからラリアットを繰り出すが、かわした石井はバックドロップをお見舞い。続いて石井はラリアットへ。回避したEVILに対し、石井はバックに回る。だが、EVILはレフェリーを突き飛ばすと、そのままロープまで後退。すかさず東郷が場外から石井にイス攻撃。ひるんだ石井に、EVILはフィッシャーマンズバスターを食らわす。
続くEVILのラリアットは石井が回避。だが、EVILはコーナーパッドにハンマースルー。しかし、石井は気合いを入れ、ラリアットでダウンを奪う。
石井はEVILを引きずり起こすとコーナー最上段に設置。そして滞空時間の長い雪崩式ブレーンバスターを敢行。EVILはカバーを返すも、大ダメージを負ってしまう。
すかさず石井がロープに走ると、東郷が妨害。さらにEVILは石井に向けてレフェリーを突き飛ばし、スキをついてラリアットへ。だが、その右腕を石井はラリアットで打ち落とす。
そして石井はジャーマンを狙うも、EVILはレフェリーをつかんでこらえる。すると石井は後頭部にヘッドバットを見舞い、ロープへ。だが、EVILはレフェリーを盾にし、石井はラリアットを誤爆してしまう。
ここで東郷が乱入し、石井にストンピングを連発。そしてスポイラーズチョーカーで石井の首を締め上げる。さらに高橋裕二郎が登場し、動きの止まった石井にラリアットを炸裂。
続いてBig Juiceを狙うも、切り抜けた石井は裕二郎を東郷に激突させる。さらに裕二郎の突進をかわし、金具むき出しのコーナーに自爆させる。
邪魔者を排除した石井は、EVILに逆水平チョップ&エルボーを乱打。だが、SHOが石井に背後から投げっぱなしジャーマンを炸裂。
さらにSHOはショックアローを狙うも、YOHが駆けつけてSHOにエルボー。続いてYOHはEVILにはトラースキックをお見舞い。そして場外のSHOと裕二郎にプランチャを決める。
ここで佐藤レフェリーに代わり、浅見レフェリーが交代で登場。石井は自身に喝を入れると、EVILにラリアット。だが、EVILは切り抜けてジャーマン。
石井がすぐに立ち上がると、EVILはラリアット。だが、仁王立ちの石井はヘッドバット。そしてラリアットを繰り出すも、かわしたEVILはEVILの体勢に。
石井が切り抜けてバックに回ると、EVILは急所蹴り。しかし、ディフェンスした石井は延髄斬りをヒット。ここで東郷がNEVERのベルトを手に、リングに上がろうとするも、YOHが阻止する。
石井は今度こそEVILにラリアットをヒット。そしてカバーするが、EVILはカウント2ではね返す。ならばと石井は気合いの咆哮から、垂直落下式ブレーンバスターの体勢に。しかし、裕二郎が石井に背後からローブロー。
石井の動きが止まると、東郷がレフェリーの注意を引きつけているスキに、EVILはNEVERのベルトで石井の顔面を殴打。そしてとどめのEVILを食らわせて、石井から3カウントを奪取。EVILがダーティーファイトのかぎりを尽くし、NEVERのベルトを強奪した。
試合後、EVILは不敵な笑みでNEVERのベルトを突き上げ、石井を踏み潰しながら勝利をアピール。そしてH.o.TはToo Sweetサインをかわす。
続いてEVILはNEVERのシングルと6人タッグのベルトを両手で誇示。明日のNEVER6人タッグの防衛戦(王者EVIL&高橋裕二郎&SHOvs挑戦者・後藤洋央紀&石井&YOSHI-HASHI)に向け、勢いを見せた。