第6試合は1.4東京ドームのIWGPジュニアヘビー級王座戦で雌雄を決する挑戦者の高橋ヒロムと王者エル・デスペラードが、それぞれ内藤哲也&SANADA、タイチ&ザック・セイバーJr.とトリオを結成して最終前哨戦。前日の前哨戦で、ヒロムとデスペラードは30分時間切れ引き分けの熱闘を展開。ドームに向けヒートアップする両者、果たして今宵の結末は?
ヒロムは『SUPER Jr. TAG LEAGUE 2021』のトロフィーを手に入場。デスペラードはIWGPジュニアヘビー、タイチ&ザックはIWGPタッグのベルトを携えリングイン。
先発はヒロムとデスペラード、両者は激しくエルボーを打ち合う。続いて胸板への張り手合戦に突入。さらに逆水平チョップを真っ向から打ち合い、意地の攻防を展開。
今度は顔面への張り手合戦に。競り勝ったデスペラードはバックドロップを狙う。ヒロムは切り抜け、今度はロープワークの攻防。技の読み合いから、ヒロムは串刺しラリアット。だが、デスペラードも串刺しラリアットで反撃。そして技の読み合いを経て、デスペラードがエルボー。だが、ヒロムも強烈なショットガンドロップキック。
ヒロムは雄叫びを上げ、ビクトリー・ロイヤルを狙うも、デスペラードは切り抜けてバックドロップ。だが、ヒロムはトラースキックからロープへ。するとデスペラードはスパインバスターを炸裂。ここで両者はダウン状態に。
スイッチしたザックはヒロムにネックツイスト。ここからタイチ&ザックは場外で内藤&SANADAを痛めつける。
リングに戻ったザックはヒロムにフロントネックロック。そして両腕を固めて変形のドラゴンスリーパー。ヒロムは足でロープエスケープ。
スイッチしたタイチは挑発するようにヒロムにストンピング。そして拷問式コブラツイストで痛めつける。そこからカバーに見せかけ、チョーク攻撃をお見舞いする。ヒロムも張り手で応戦するが、タイチは喉輪で自軍コーナーに持ち込む。
スイッチしたデスペラードはヒロムに重い逆水平チョップ。続く串刺し攻撃を切り抜けたヒロムはハサミワザ。切り抜けたデスペラードはロープに走るが、ヒロムはポップアップのシットダウン式パワーボム。
次は内藤とタイチのマッチアップ。内藤は相撲の立ち会いの体勢を見せ、タイチが突進してくるとアームホイップ。さらにフェイントを入れてのコーナーミサイルを決め、相撲のツッパリを見せて挑発。
怒ったタイチは内藤のリストをつかみ、スピンキックをヒット。そしてバックドロップを狙うが、切り抜けた内藤はマンハッタン・ドロップ。続くグロリアをタイチがしのぐと、内藤はタイチを投げようとする。だが、タイチが逆に上手投げ。そしてタイチはアックスボンバーを炸裂。
次はザックとSANADAのマッチアップ。SANADAはザックをうまく場外に追いやりプランチャ。だが、ザックはかわしてコブラツイストで捕獲。
ザックはSANADAをリングに戻し、ロープワークの攻防からコブラツイストで捕らえる。SANADAはヒップトスではねのけ、パラダイスロックを狙う。だが、ザックは切り抜け、逆にSANADAを丸め込む。ここから丸め込み合戦となり、ダブルフォールを繰り返す。
SANADAはカウンターの低空ドロップキックを決めるが、ザックはスキをついてジャパニーズレッグロールクラッチホールド。ここから高度な技の切り返し合戦となり、ザックがヨーロピアンクラッチを決め、電光石火の3カウントを奪取。鈴木軍が勝利をつかんだ。
試合後、SANADAは無念の表情。ザックは笑いながらSANADAに勝ち誇る。内藤とタイチは挑発合戦を展開。ヒロムとデスペラードは額を突き合わせてヒートアップ。
L・I・Jが退場すると、鈴木軍はベルトをロープにかけて勝利をアピールした。
デスペラード「(※IWGPJr.ベルトを肩にかけ)やかましいヤツだ。でも、楽しいな。ああいうヤツがいるから面白いんだ。俺はお前に勝ちたいんだ、ヒロム! これが(ベルト)懸かってる状態でな」
※タイチ&ザックがIWGPタッグベルトを携えて登場。
デスペラード「OH! オールチャンピオンズ。全員、東京ドームでタイトルマッチやるんだぜ。オイ、よく撮っとけよ!? 来年だって、俺たちの腰にこれがあるんだ」
タイチ「じゃあ、いいんじゃね!? 撮らさなくても。来年も撮れんだろ」
デスペラード「そういうことを言わない!」
タイチ「前フリっていうか“死にフラグ”だったかな!? “死亡フラグ”か(笑)」
デスペラード「やめて」
タイチ「ていうかさ、俺、東京ドームで防衛したらやりたいことがあんだよ」
デスペラード「なんでしょうか!?」
タイチ「それはもう俺がずっと長年、抱いていた…」
デスペラード「それ、全部フリだっていうの! それも“死亡フラグ”だから(苦笑)」
タイチ「帰ってからやろうぜ。酒飲みながら」
デスペラード「もうさっきノブさん(金丸義信)が(ウイスキーを)飲んでたから」
タイチ「大丈夫かな、あれ!? ひっくり返ってるんじゃないのか!? (※ザックに)クレイジードリンク。このまま忘年会やる!?」
ザック「(※日本語で)ボウネンカイ!? オッケー、オッケー」
タイチ「クリスマスだし」
ザック「(※英語で)うん! 今夜はクリスマスイブだからね」
タイチ「野郎4人か。キツいな。また野郎か。キツいな、オイ。また野郎のケツを見て酒飲むのか、今年も」
デスペラード「なんでケツ見なきゃいけないんだよ!? …で、なんの話してたっけ!?」
タイチ「終わりよければすべてよしってことだ」
デスペラード「終わってねぇだろ! ぜんぜん締まってねぇじゃねぇか! (※ビデオカメラに向かって)
ヒロム!! …………もう記者会見で言うよ。ここで言ったって、もうスイッチ切れちゃって」
タイチ「ハッハッハッ! そんなモンだろ。これが俺たちだよ。真面目にやったってしょうがねぇんだよ」
デスペラード「楽しもうぜ!(※と言い残して先に立ち去る)」
タイチ「今年最後だけど、昨日はもう調子狂ったね。(※ザックに)なにあれ!? エレベーターの!?(苦笑)」
ザック「(※日本語で)ゼンゼンワカンナイ ジャパニーズ!?」
タイチ「バカ」
ザック「yeah」
タイチ「誰が有名とかそんな話してんじゃねぇんだよ、お前。ベルト獲りたい意気込みを語れよ、お前。YOSHI-HASHIが有名だ!? 後藤が有名だ!?知らねぇよ、そんなの。有名じゃねぇから(Twitterの)公式マークついてねぇってつってんだろ。何回も言わすな。そんなことより、公式マークよりベルトに集中しろよ。俺らが勝ったら(『WORLD TAG LEAGUE』優勝)トロフィーよこせよ。な!?」
ザック「(※英語で)あのトロフィーが欲しい。そして優勝チームを俺たちに書き換えてくれ」
タイチ「で、2021年は(優勝チームが)チェンジだな」
ザック「yeah!」
タイチ「でも、お前ら条件飲むって言ったんだからな。お前らの名前を書き換えてトロフィーに載せるって」
ザック「(※英語と日本語で)トウキョウドームでモットニホンゴベンキョウ。イッショにYOSHI-HASHI、ゴトー、3人でニホンゴベンキョウ。俺が英語を教えてやる。エイゴノセンセイ、YOSHI-HASHI、ゴトー。来年はオレの英語教室だ。アイツら日本語も英語も喋れない。エイゴ シャベレナイ。二人とも日本人なんだよな?ニホンジン、フタリ!?アイツらが何語で喋ってるのか分かる奴がいるのか?バカ!」
タイチ「わかんねぇ。ゴトウジン、ヨシハシジンじゃね!?」
ザック「(※英語と日本語で)誰にもわからない! クリスマスイブに試合はしたくなかった! 神に対する冒涜だ! クリスマスイブの試合は人生で初めての経験だ。しかもナイトーと同じ試合ときた。でもサンタがいい子の俺にプレゼントとしてSANADAと遊ばせてくれた。コトシ、タノシカッタ、サナダ」
タイチ「うん。内藤・SANADAとやりたかったんだけどな。まあ、仕方ねぇな。あいつら優勝しちゃったんなら」
ザック「ナイトウはマダワカラナイ」
タイチ「まあ、何回も、何回も、何回も、お前らの挑戦を受けてやったんだ。な!? だから、トロフィーとネームチェンジ懸けろ。何回もやってんだ、YOSHI-HASHI。最後のラストチャンスだ。トロフィー懸けろ。わかったか!? それだけだ。さあ、ザック帰ろ。クリスマスイブだからな。今日も2人で抱き合って寝ような?」
ザック「(※日本語で)ハイ」
タイチ「抱き合って消灯だ」
ザック「(※日本語で)ハイ、カエロ」
ヒロム「(※『SUPER Jr.』優勝トロフィーを右手に持ち、左手をビデオカメラに差し出して)デスペラード! お前もな、いろんな思いがあるだろ!? 俺に対して、いろんな思いがあるだろ!? 俺だって同じなんだ! この1年間、俺は、ものすごく悔しい思いをした! お前にはわかるだろ!? わかってくれるだろ!? 俺の気持ち。お前だけ苦労したんじゃない。
俺だって同じなんだ。下から這い上がった人間なんだ。お前と同じ気持ちだ。デスペラード、この1年間、ジュニアを支えたお前は、2021年のジュニアの主役だ。そのジュニアの主役、エル・デスペラードから、俺は、IWGPジュニアヘビー級のベルトを、獲りたいんだ。
I! W! G!! P!! ジュニアヘビー級王座!! この俺がもらう。そして! 俺が、ジュニアの中心に戻る。1月4日東京ドーム、セミファイナル! 俺と勝負だ!! エル・デスペラード!!」
内藤「今日が2021年の最終戦。2021年が始まるころ、俺は新日本プロレスの先頭を走ってたんだけどな。1月4日東京ドーム大会で飯伏幸太に敗れたまま、浮上することなく終わってしまった。東京ドーム大会のバックステージで、『東京ドームのメインイベントに必ず帰ってくる』って言ったんだけどな。悔しさばかりが残る1年でしたよ。だからこそ、2022年は最高のスタートを切りたいな。
『また今度、また今度』って何度も言えるほど、俺は若くないし。やっぱ時間には限りがあるわけだから。後悔しないように生きていきますよ。ではでは、次は2022年1月4日東京ドームで、またお会いしましょう。アディオス!」
※SANADAはノーコメント