第4試合は『KOPW 2021』争奪戦として、保持者の矢野通が金丸義信を迎撃。ルールはファン投票の結果、金丸提案の「忘年会マッチ ウイスキーコース」に決定。通常の試合開始から2分おきにウイスキーをお互い、ショット1杯飲み干し、20秒以内に飲み干せない場合は敗退。なおプロレスルールによる決着も有効となる。
矢野はKOPWのトロフィーを手に入場。
開始のゴング、矢野は「OK、OK、飲むぞ、飲むぞ、飲むぞ!」と気合いを入れる。すると、金丸は間を外すように場外に下りる。矢野は「俺に酒で勝てると思ってんのか!」とアピール。さらに「俺は勝つと思う人ー!」と場内を煽る。矢野は忘年会は盛り上がれとばかりに、どんどん会場を煽っていく。
金丸はリングに戻り、場外の矢野と「オメー、飲めんのか!」と口論を繰り広げる。
ここで最初の二分が経過。本部席の横に用意されたテーブルで、共にウイスキー瓶を開封し、まずは1杯目を阿部アナの「乾杯!」という声のあとに飲み干す。
そしてリングに戻ると、矢野は「顔が真っ赤だぞ! ミラノにチェックしてもらえ!」と金丸に呼びかける。そして、金丸のスキをついて丸め込み。金丸は返すと、逆さ押さえ込みを見舞う。切り抜けた矢野はうしろ髪をつかんで引き倒す。
そして矢野は突進するが、かわした金丸は横入り式エビ固め。これも矢野はキックアウト。丸め込みの応酬で両者は酒が回ったのか、目を白黒させる。
金丸はハンマースロー。矢野はロープにもたれかかって「ア~ア~ア~」と雄叫び。だが、金丸はフロントキックをお見舞い。矢野が場外に逃げると、金丸は追いかけて矢野の頭部をシェイク。
ここで2回目のウイスキータイム。両者は渋々と2杯目を飲み干す。
矢野はコーナーパッドを外し、金丸にパス。それをレフェリーが取り上げようとすると、矢野は金丸の頭部をつかんで豪快にシェイク。金丸は昏倒してしまう。
矢野は金丸を引きずり起こすが、金丸が逆に金具むき出しのコーナーにハンマースルー。さらに矢野の頭部をつかみ、何度も上下させる。「オエッ!」と嘔吐く矢野をカバーするが、これはカウント2。
ここで互いにハンマースローを仕掛けようとし、二人でフラフラと周り転倒。ここで3度目のウイスキータイム。矢野は「ああ、やだな~」と弱音を吐く。それを尻目に金丸は豪快に一気。矢野は顔をしかめながら、飲もうとするが、なんと金丸が阻止。カウントが進む中、矢野は「飲ませろ!」と慌てる。
そして、金丸はカウント16ですばやくリングに戻る。矢野は急いで飲み干し、カウント18でリングになんとか生還。
ここで共に牽制するように場外にエスケープ。先に金丸がリングに上がり、「入ってこい!」と挑発。矢野は花道を下がろうとするが、「やっぱり負けたくない!」とリングに戻る。
しかし、金丸がヒザに低空ドロップキック。そしてローリングクレイドルを仕掛けて押さえ込むが、矢野はキックアウト。ここで両者は共にひっくり返ってしまう。しかし、4度目のウイスキータイムに。
二人共、おぼつかない足取りでウイスキーを注ぐ。金丸がなみなみと注ぐのに対し、矢野はほんのちょびっと。すかさず金丸が抗議すると、矢野は渋々と追加で注ぐ。金丸が飲み干すと、矢野は「チクショー!」と言いながら一気。
すると、金丸はセコンドのヤングライオンを矢野に叩きつけ、すばやくリングへ。矢野はカウント19でギリギリ生還。ここで金丸はカバーを連発するが、矢野はなんとかキックアウト。
ならばと金丸は持参したウイスキーを口に含み、矢野の顔面に噴射しようとするが、矢野はその口を押さえ込む。そしてローブローを見舞うと、金丸はウイスキーをレフェリーに誤射。
続いて矢野はウイスキーの瓶を手にすると、金丸の口に一気に注ぎ込み、最後は鬼殺しを炸裂。金丸は返すことができず、矢野がKOPW防衛に成功した。
試合後、矢野は場外からウイスキーを持ち出し、リングに戻ると「よし、祝杯だー!」と叫び、それを飲む。そして「ああ、いい香り! カンパーイ!」と咆哮。続いて「ああ、気持ちわりー!」とこぼしつつ、トロフィーを突き上げて勝ち誇った。