第3試合は矢野通&真壁刀義&本間朋晃&マスター・ワト組が、タイチ&ザック・セイバーJr.&エル・デスペラード&金丸義信組と対峙。『WORLD TAG』と『SUPERJr.』で激闘をくり広げた選手による8人タッグとなる。
　とくに優勝決定戦進出を目前で逃した現IWGPタッグ王者のタイチ&ザック、現IWGPジュニア王者のデスペラードが、その憂さを晴らすような大暴れを見せそうだ。

　タイチ&ザックはIWGPタッグ、デスペラードはIWGPジュニアヘビーのベルトを携えて入場。

　試合はゴング前に金丸が矢野に突っかかり開戦。金丸は矢野を鉄柵に叩きつけると、頭から角瓶のウィスキーをぶちまける。そしてリングに戻し、矢野の頭をグラングランと振り回す。たまらず矢野は「オエッ！　オエッ！」と嘔吐いてしまう。
　金丸はハンマースローを仕掛けるが、矢野はロープにもたれかかって「ア～ア～ア～」と雄叫び。そしてワトにスイッチする。
　するとデスペラードが登場。ショルダータックルでワトをなぎ倒すが、ワトもリープフロッグから打撃のコンビネーションで対抗。
　ワトは串刺し攻撃を狙うも、デスペラードはうまくエプロンに追いやる。すかさずワトはハイキックを浴びせ、スワンダイブで飛びかかるが、これはデスペラードがよける。ワトは着地し、キックを繰り出すも、デスペラードはかわし、うまくオーバー・ザ・トップロープでワトを場外に追いやる、ここから鈴木軍は場外戦に持ち込む。
　デスペラードはワトをリングに戻すとブレーンバスターをお見舞い。続いてザックがワトの左腕を巧みに捕らえてコントロール。そして複合関節技を決めるも、ワトは足でロープエスケープ。
　スイッチしたタイチはワトにフライングメイヤーから、背中にサッカーボールキック。そして喉輪を決めると、レフェリーがチョークだと注意。するとタイチは「チョークってのはこうだ！」と、さらにワトの喉を締め上げる。
　ワトは必死にエルボーで反撃するが、タイチは喉輪でなぎ倒し、ロープへ。だが、ワトは零戦キックで反撃。
　スイッチした真壁はタイチにショルダータックル。そこに金丸が襲いかかるも、真壁はカウンターのパワースラム。そしてタイチに串刺しラリアットを食らわせ、頭部にナックルを落とす。続いてノーザンライトスープレックスを狙うが、切り抜けたタイチはロープへ。だが、真壁はカウンターのラリアット。
　タイチもリストをつかんでのスピンキックで真壁に反撃。続いて真壁がエルボー、タイチがローキックで打撃の応酬。タイチはフロントキック、ソバットを繰り出すが、真壁はラリアットでなぎ倒す。
　次は本間とザックのマッチアップ。コブラツイストを巡る攻防は、本間が競り勝つ。しかし、ザックは脱出してフロントネックロックで捕獲。だが、真壁がカット。
　G･B･Hタッグはザックにダブルのブレーンバスター。そして本間が小こけしを繰り出すが、これはザックがかわす。すかさず、タイチが横綱式カチ上げエルボーを本間に炸裂。間髪入れず、ザックが本間を三角締めで捕獲。
　ここで矢野がレフェリーを妨害するも、その背後から金丸が近づき、矢野の顔面にウィスキーを噴射。そして場外戦に持ち込む。最後は動かなくなった本間を見て、レフェリーが試合終了のゴングを要請。ザックがレフェリーストップ勝ちを収めた。

　試合後、金丸は矢野をリングに上げてウィスキーを頭からぶっかける。そして、金丸はKOPWのトロフィーを持って次期挑戦をアピール。酒まみれの矢野は千鳥足で花道をあとに。
　タイチは勝ち名乗りを受けると、レフェリーに上手投げを食らわせてから退場した。

金丸「（ウイスキーのボトルを見ながら）酒なくなっちまったよ、オイ！」
タイチ「飲み過ぎだよ」
デスペラード「なんで試合中にこんなに減ってるの？」
金丸「矢野通よ、大したことねえな」
タイチ「オレもアイツは胡散臭いと思ってたんだよ。アイツは絶対酒弱えだろ。この間もYouTubeでグラスに割って飲んで偉そうに6～7本決めて、うるせえよって、オマエ（笑）」
金丸「ストレートだろ、ストレート」
タイチ「オレたちなんて缶でしか飲まねえぞ。絶対弱えよ」

金丸「アイツも前に酒でなんかやってたな？ オイ、やるか？ オマエが持ってるなんかを懸けて」
デスペラード「エッ!? やっちゃうの？」
タイチ「酒と言えばウチのノブだろ」
金丸「やるぞ、オイ！」
タイチ「あんなキャラ剥奪してしまえ。何が酒だよ。あんな氷で割りやがって。子供か、オマエ？」
ザック「ふざけんなよ、アイツら」
タイチ「アルコールで勝負したほうがいいな。ウィスキーで勝負したほうがいいよ」
金丸「アルコールだよ。アイツは薄い酒だろ？ こっちはウィスキーの強い酒を持って行くから」
ザック「（金丸の腹を摘んで）ウィスキーマスター！」
金丸「この体はウィスキーで出来てるから」
デスペラード「ハハハハハ！ あんまり火を近づけると爆発するかもしれない（笑）」
タイチ「（デスペラードに向かって）おお、そうか…ちょっと何言ってんのか分かんねえ」
デスペラード「あっ、ごめんね」
ザック「（日本語で）ヒサシブリ、ボーイズ！」
タイチ「本当だよな」
ザック「（日本語で）キョウ、タノシイ」
デスペラード「1カ月ぶりだって」
タイチ「誰だよ、今日、セミとメインでやろうぜつったの。何やってんだよ、ここで」
デスペラード「こっちのセリフだよ」
ザック「大事なのはオレたちがチャンピオンだという事実だけだ」
タイチ「チャンピオンだろ？ 何負けてんだよ」
ザック「クソみたいな試合だな。（日本語で）ショッパイ、ネ？」
タイチ「別にいいんだよ、オレは」
デスペラード「言っちゃったよ」

タイチ「（デスペラードと金丸がコメントブースから立ち去ると）後藤、YOSHI-HASHI、待ってるから。優勝することを信じてるよ。この間、優勝して上がってこいって言ったけど、『恥かかせてやる』っていう訳分かんねえ返答来てよ。オマエ、そういうとこだぞ？ オレら応援してんのになんで恥かかされんだよ。そういうとこだぞ、YOSHI-HASHI。あんなよ、EVILと裕二郎？ あんなクソみてえなものが上がってきてみろよ、東京ドームに？ みんな帰るぞ。後藤、YOSHI-HASHI、何がなんでも勝て。なんならよ、オレらが助けに行こうか？」
ザック「これは入場からちゃんと見とかないとな。必要があればオレたちが（CHAOSの）助けに入るぞ。コトシ、サイゴ…なのにYOSHI-HASHIを応援するとはなんと惨めな1年の締めくくりだ。YOSHI-HASHI、オウエン、オカシイネ。（HOUSE OF TORTURE）とやるくらいならアイツらのほうがよっぽどいいよ。YOSHI-HASHI、ガンバロ！」

タイチ「応援してるよ。この後、じっくり見てやろう、と思ったけど、ちょっと今日は用事あるから帰る」
ザック「デンジャラステッカーズvsゴトー＆YOSHI-HASHIならトーキョードームでも悪くないだろ？ でもvsユージロー＆EVIL？ ブーッ！ ファンもブーッ！ だろ」
タイチ「ハッハッハッハッハ！」
ザック「だから頑張ってくれよ。YOSHI-HASHI、ガンバロ」
タイチ「応援してるよ」
ザック「ベストタッグ！」
タイチ「ああ、ベストタッグ（東京スポーツプロレス大賞最優秀タッグチーム賞）獲った。東スポが本当は2年連続のところをよ。まあ、いいや。早く金持って来いよ。岡本！ どこ行った？ （岡本記者を見つけて）岡本いるじゃねえか！ 岡本、テメエ、金持って来い、この野郎！」
ザック「賞金はないのか？」
タイチ「早く寄越せ、この野郎！ テメエ、この野郎、忖度ばかりしやがって、岡本！ 早く持って来い、この野郎！（カメラマンたちに向かって）追ってくるんじゃねえよ、オマエらも！」
ザック「最優秀タッグ賞は想定通りだけど、技能賞がグレート-O-“カレン”（※わざと女性っぽい名前で呼んでコケにする感じ）だと!? オレがアイツに脚だけ使って勝ってるの忘れたのか!? （日本語で）アシダケ！ （テレビに脚を見せつけながら）コノアシ、ドウダ？ 最高のテクニカルレスラーはこのオレだろ！ オカモト、テメエ！ ただで済むと思うなよ！」
タイチ「岡本ーッ！」
ザック「技能賞はオレに選び直せ！ 最高のテクニカルレスラーと言ったらオレに決まってるだろ！」
タイチ「持って来いよ、早く！ すぐ持って来い、テメエ、この野郎！」
　
　

　

矢野「オイ！ オイ！ 金丸！ 金丸とか言ったなあの野郎オイ！ ふざけんなよオイ！ ふざけんなオイ！ リーグ戦でもテメェが足引っ張ってくれたなオイ！ ふざけんなオイ！ 俺になぁ、酒でケンカ売る気かコノヤロー！」
　

　
矢野「だったらやってやるよ！ 年末にふさわしいKOPW、題して『忘年会マッチ日本酒コース』だコノヤロー！ テメェが好きな酒提示してこい！ 投票だコノヤロー！」
　

　

ワト「意識するよ。両国の第3試合だとしても、目の前にIWGPジュニアヘビー級チャンピオンがいたら、当然意識するよな。この『BEST OF THE SUPER Jr』、優勝できなかったのは、俺の経験不足、そんなことは分かってる。けど、目の前にいる相手、エル・デスペラード、必ず俺は、アナタを越えたいと思います」
　

　
ワト「そして、俺が新日ジュニアの未来を開拓します」
　
※真壁、本間はノーコメント。