コグリンが様々な強敵とシングルマッチで対決する「チャレンジマッチシリーズ」の第7弾。今回の相手は、17年ぶりの新日本プロレス参戦となるバーネット。コグリンにとっては、もう1人の師匠にあたる恩人でもある。

　ゴング直後、両者がアップライトに構えてフットワークを踏み、いきなりバーネットがキックをキャッチする。その後、差し合いからバーネットがテイクダウンさせるが、コグリンが身を守る。
　続いて手四つの力比べとなり、押し込まれたコグリンが強靭なブリッジで押し返し、袈裟固めへ移行。しかし、バーネットが素早く体勢を入れ替えてマウントポジションを取り、アンクルホールドでコグリンをロープエスケープさせる。
　再び差し合いとなり、コグリンが競り勝ってグラウンドへ持ち込む。それでもバーネットはクロスヒールホールドを仕掛けるが、コグリンが抵抗してロープブレイクとなる。
　その直後、バーネットがフロントスープレックスで投げるが、コグリンがヘッドシザースで反撃。するとバーネットは足首を捻って逃げるが、コグリンがすぐに片足タックルからレッグロックを極める。
　それでもバーネットは体勢を入れ替え、腕ひしぎ逆十字固めにいく。だが、コグリンが膝十字固めで巻き返し、バーネットをロープエスケープさせる。
　その直後、バーネットがエルボー連打からハーフハッチで投げ、すぐさまフロントネックチャンスリードロップで追撃。さらに、腕ひしぎ逆十字固めを仕掛けるが、コグリンが回避して逆片エビ固めを繰り出す。
　その後、コグリンが張り手を浴びせると、バーネットはエルボーで報復。ここから両者がエルボーを打ち合い、バーネットがエルボー連打から顔面にミドルキックを食らわせる。
　続いてバーネットはサイドスープレックスの体勢に入るが、コグリンが抵抗して反対に投げ捨てる。そして、そのままクラッチを離さずにもう1度バーネットを叩きつけると、ショートレンジラリアットでなぎ倒す。
　次にコグリンは逆片エビ固めにいくが、バーネットが脱出してジャーマンスープレックスホールド。それでもコグリンが肩を上げると、バーネットはキャプチュードで突き刺し、最後はクロスヒールホールドでギブアップを奪った。
　
　
【試合後コメント】
　
バーネット「（※コグリンと向き合い）どんな気分だ？」
コグリン「思っていたよりもいい気分だな。痛むところもあるが、それ以上に気分がいい」

バーネット「そうだろうな。お前と知り合ってから長い時間が経ったが、お前のことはずっと見てきた。今日はシバタ（柴田勝頼）の教えや、俺のジムでの教えが身についているかを見たかったんだ。アレックス・コグリン。お前は俺が思っていた以上に成長を遂げていた。これまでとは接し方を変えないといけないな。新日本のリングと俺のジムでは環境がまったく異なっているが、俺のテストは合格だ」
コグリン「心から尊敬している人にそう言われることは光栄だな。俺にとっての師匠は、カツヨリ・シバタとジョシュ・バーネットだ。（※カメラを指さし）いま、これを見てレスラーを目指しているヤツらは、俺みたいに最高の師匠を2人は見つけることだ。（※自分を指さし）今日は強くなるために死ぬ覚悟で試合へ臨んだ。そして、関節技を極められ、ピンフォールもされ、さんざん痛めつけられた。でも、俺はいまも生きている。俺が着実に強くなっていることを、あなたもわかってくれているはずだ（※人差し指をバーネットの胸にあててほほ笑み）後退はしていないだろう」
バーネット「していないさ」
コグリン「みんなも俺の成長を見届けてくれているはずだ」
バーネット「鋭い刀を作るために高温の炎とほかに何が必要かわかるか!? それはハンマーで叩くことだ。鉄を何度も何度もハンマーで叩くんだ。何千回も何万回も折りたたんで、そこからさらにハンマーで叩くことによって、鋭い刀が出来上がるんだ（※と言いながら自分の手の平を拳で叩く）。強くなる方法もそれと同じだ。今日はお前がさらに強くなるために、ハンマーで1回叩かれただけにすぎない。（※人差し指をコグリンの胸にあて）ここ新日本プロレスで最強のアレックス・コグリンになるんだ」
コグリン「（※バーネットと握手をしつつ）あと2000回は闘わないといけないな」
バーネット「そうだな」
コグリン「また闘おう」
バーネット「（※コグリンを指さし）こいつに注目しておけ。こいつがプロレス界の顔になる。（※カメラを指さし）俺が保証しよう。こいつが相手を完膚なきまでに叩きのめし、勝利を掴むことだろう」
コグリン「（バーネットは）テコノゲンリ（テコの原理）、ワカリマス。オシエテクダサイ。（※英語で同じことを言うとバーネットがうなずく）俺のヤングライオン最後の闘いを見ていてくれ。こいつと最後にやると決めていたんだ。（※カメラを指さし）それは1人しかいない！ ここ数ヶ月間で何度もやられているお前だ。ジョシュ、準備はいいか？ 相手はJRクレイトスだ。俺のヤングライオンとしての最後の試合だ。（※バーネットに）あなたのおかげでここまで来られた」
バーネット「やってやれ（※と言ってコグリンと握手）」
コグリン「ありがとうございます。（※バーネットが立ち去ったあと）イジョウ」