新日本プロレス創立35周年TOUR Circuit 2007 NEW JAPAN GENERATION
- 日時
- 2007年9月24日(月) 15:30開場 16:00開始
- 会場
- 広島・広島サンプラザホール
- 観衆
- 2700
-
第7試合 60分1本勝負
IWGP Jr.ヘビー級選手権試合- (王者)
- (挑戦者)
※田口が初防衛に成功レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
田 口は、サムライジムの看板を持った裕次郎と共に入場する(サムライ会長は負傷欠場中のため不在)。ゴング前、田口とタイガーが対峙していると、10月8日 両国大会で同選手権試合に挑戦する稔が姿を見せ、イスを片手にリングの周囲を徘徊。入場ゲートのステージ上に陣取り、この一戦の行方を見守る。
試合開始のゴング早々、タイガーはハイキックで田口に先制攻撃。ダウンした田口は場外エスケープする。続いてタイガーはリープフロッグからのモンキーフリップ。
し かし、田口も延髄斬り、ドロップキックで応戦。三角飛びプランチャを狙うが、タイガーに逃れられると田口はエプロンに着地。そして、リングに戻って腰を振 り続ける。するとタイガーは、腰を振っている田口をミサイルキックで急襲。ミドルキック連打、急角度バックドロップと、容赦のない連続攻撃を見舞う。
タ イガーに隙を見せてしまった田口は、ロープに飛び乗ってのミサイルキック、変型レッグロック、回転エビ固めから顔面へのドロップキックでペースを掴みにか かる。しかし、三角飛びプランチャをタイガーにドロップキックで迎撃されてしまい再びペースダウン。先にリングに戻ったタイガーは、トペスイシーダで田口 に更なるダメージを与える。
だが、田口もリングに戻ろうとしたタイガーを場外に引き戻し、エプロンからケブラーダ式プランチャを敢行。これを機に、徐々にテンションを高める田口は、スリーアミーゴ、トラースキックからのフィッシャーマンズスープレックスホールドでタイガーにフォールを迫る。
だが、タイガーも田口のミサイルキックを手で払い、雪崩式ダブルアームスープレックスや雪崩式バックドロップ、バク宙キック、ツームストンパイルドライバーと大技を連続して繰り出し、田口に迫る。
再び追い詰められた田口だったが、ムーンサルトニープレスを回避し、ラ・マヒストラル、回転方向が違う変型のドラゴンスクリュー2連発、フェースバスターでタイガーから主導権を奪い返す。
そ して、田口は“どどん”を阻止されると、カッキーカッター、ジャーマンスープレックスホールド。タイガーがカウント2で返すと、再びジャーマンスープレッ クスで投げる。すると、田口はクラッチを外さず、そのまま“どどん”へ移行。これが見事炸裂し、田口が勝利。初防衛に成功した。
敗れたタイガーは、田口の実力を認めて握手をかわすと、先に退場。そして、田口は久々に“タグダンス”を披露し、初防衛の喜びを表現した。
リングを降りた田口が退場していると、ステージでこの一戦を観戦していた稔がイスから立ち上がる。そして、ペットボトルを投げ捨て、腰を振って田口を挑発していた。
COMMENT
田口「会長(エル・サムライ)がいないのが、少しさみしいですけどね。タイガー マスクは強過ぎた。でも、タイガーマスクより自分の方が強過ぎた。とりあえず1つ超えて、一安心。ここからどれだけ防衛を積み重ねて行けるか? 田口隆祐をプロレス界にどれだけアピール出来るか? それを目標に(やっていきます)。(プロレスリング)華☆激に乗り込んで(10月7日博多大会)防衛戦を1つやって、新日本プロレスの強さと田口隆祐の強 さを、博多でアピールして来たいと思います。(『今まで見せなかった引き出しを数々出しましたね?』)ケブラーダ式のプランチャや裏ドラゴンスクリュー、 ローリングのどどん、それだけ出さなきゃいけなかったというか。僕の幅が広がったというところを皆さんに知ってもらいたいと思います。だから、こうやって チャンピオンになれるというのを、分かってもらいたいと思います。サムライ会長のおかげだけじゃなくて、実はサムライジムに影のメンバーというか、垣原賢 人さんがいて。最後の最後に、伝授していただいたカッキーカッターが役に立った。会長と垣原さんに、今日は感謝しています。指導していただいた賜物だと思 います」
※ コメントの途中でタイガーが田口の激励に現れて、握手をしながら
タイガー「防衛しろよ! 守れよ!」
田 口「ありがとうございました! 多少場外で攻防がありましたけど、それもお互いの許容範囲内。何のわだかまりもなく、試合後にこうやって握手できる。素晴らしいことだと思いま す。(『10月8日両国でIWGP Jr.へ挑戦する稔選手が試合を見ていましたが?』)とりあえず、稔選手に言いたいのは、僕に負けた時にベルト戦線から退くと言ったにも拘らず、またベル トに挑戦してくる。だったら始めからそんな事、言わなければいい。素直に挑戦させてくれと言ってくればいい。こういう風に無理矢理挑戦へこぎつけて。 まぁ、僕は10月8日に(王者として)行くでしょうけど。アステカ選手と僕はまだ闘いを控えているので、稔戦に関してどうこう言える立場じゃない。それは アステカ選手に非常に失礼な事ですから。まずはアステカ戦に向けて、最高のコンディションで、相手に失礼のないように。またアステカ選手にも勝って、新日 本プロレスの強さを見せ付ける、田口隆祐の強さを見せ付ける。そういう試合をして行きたいと思います、その上で、10月8日稔戦が決まれば。(稔戦では) 何も言えなくするだけです。まだ潰し足りなかったみたいですね。一応、7月に決着はつけたつもりだったんですけど、最後の最後、息の根まで止めてなかった みたいなので。次は有無も言えなく、完膚なきまでに叩き潰します」
タイガー「完敗でしたね。技をみんな読まれていたかな。さすがIWGP Jr.ヘビー級のチャンピオンですよね。今日の負けでしばらくベルト挑戦の権利が無いかなとは思うんですけど、でも俺はチャンピオン戦線に参戦しないとは 言わないです。俺は絶対にあのベルトを追いかけます。後輩がチャンピオンだろうが、関係ない。チャンピオンの方が格が上ですから、またチャンピオンに胸を 借りますよ。(『1年前の田口選手とは違いましたか?』)技術的な部分は変わっていなかったかもしれないけど、ベルトを守るという気持ちは100倍も 200倍も彼の方がありました。そういう意気込みを感じた。あれだけの技を食らっても、立ち上がってくるんだから凄いですよ。1年前とは違うなというのは あるけど、でもそれは気持ち的な部分だけかな。まぁ、負けは負け。彼が上だったっていうことですね」