メイン（第7試合）の公式戦は、後藤洋央紀&YOSHI-HASHIvs内藤哲也&SANADA。両チームは9.5メットライフドームでタイチ&ザック組の保持するIWGPタッグに3WAYマッチで挑むも、王座獲得ならず。共にタッグのベルトに近づくためにも、初戦で勝利を収めて勢いに乗りたいところ。内藤は『G1』開幕戦のザック・セイバーJr.でヒザを負傷し、欠場に追い込まれて以来、約2カ月ぶりの復帰戦となる。

　内藤はワイン色のスーツガウン姿で入場。そしてヒザの屈伸をしてから、SANADAをぐータッチをかわす。

　先発は後藤とSANADA。リストの取り合いから、後藤はヘッドロックで捕らえる。そしてロープワークからショルダータックル。さらにヒップトスを決めてロープに走るが、SANADAはドロップキック。
　続いて内藤&SANADAは後藤にサンドイッチ式低空ドロップキックをお見舞い。内藤は後藤をスリーパーで捕らえ、そのままグラウンドで締め上げる。だが、後藤は足でロープエスケープ。
すると、今度は後藤&YOSHI-HASHIが内藤にダブルのショルダータックル。さらにざんまいを決める。そしてSANADAには太鼓の乱れ打ち。
　続いて後藤は内藤にチンロック。そして顔面にエルボーを落とす。後藤&YOSHI-HASHIは内藤にストンピングを乱打。
　YOSHI-HASHIは自軍コーナーで内藤に強烈な逆水平チョップ。そして後藤&YOSHI-HASHIは内藤の顔面に足を押し付けていく。
　続いてYOSHI-HASHIは内藤をトップロープに固定し、背中にドロップキックをヒット。
　次は後藤が内藤にキックを連発。内藤もエルボーを返すが、後藤はフライングメイヤーから背中にサッカーボールキック。そしてストンピングを浴びせていく。
　内藤はパンチで反撃するが、後藤はコーナーに詰めてエルボーを連発。続いて村正を決め、ブルドッギングヘッドロックを狙うが、内藤は切り抜けてネックブリーカー。
　ようやくスイッチしたSANADAは後藤にエルボー、アームホイップ、さらにドラゴンバックブリーカー。YOSHI-HASHIにはアトミックドロップ。続いてSANADAは後藤、YOSHI-HASHIの順でプランチャをお見舞い。
　SANADAは後藤をリングに戻し、スワンダイブで飛びかかる。後藤がかわすと、SANADAは着地。そして後藤にパラダイスロックを狙うが、後藤は回避。続いて追走式ラリアットでSANADAをなぎ倒す。
　スイッチしたYOSHI-HASHIはSANADAに逆水平チョップ。だが、SANADAもヒザへの低空ドロップキックで反撃。次は内藤がYOSHI-HASHIにバックエルボーから後頭部に低空ドロップキック。さらに変形バックブリーカーから足を使ってのネックロック。YOSHI-HASHIは足をロープにかけてエスケープ。だが、内藤は「外れない」となかなか離さず。
　続いて両者はエルボーの応酬。バックエルボーで競り勝った内藤は串刺し攻撃を狙うが、YOSHI-HASHIがかわすと、すかさず後藤が串刺しラリアット。
　さらにYOSHI-HASHIの串刺し逆水平チョップから、内藤に後藤ごとハントをお見舞い。YOSHI-HASHIは内藤に串刺しラリアット、逆水平チョップ、ソバットを決め、コーナー最上段からヘッドハンターを炸裂。だが、カバーは内藤がカウント2でキックアウト。
　YOSHI-HASHIは気合いの雄叫びから、KUMAGOROSHIを狙う。だが、内藤が切り抜けると、SANADAがYOSHI-HASHIのヒザに低空ドロップキック。すると後藤がSANADAに襲いかかり、技の読み合いから、SANADAはスワンダイブ攻撃を狙う。しかし、SANADAはヒザを押さえてマットに倒れ込んでしまう。
　後藤が近づくと、SANADAはヒザに低空ドロップキック。だが、ここでYOSHI-HASHIがSANADAのヒザに低空ドロップキック。すると内藤がYOSHI-HASHIにトルネードDDTを炸裂。
　内藤はYOSHI-HASHIのリストをつかんでバックエルボーを連発。さらにコーナー最上段に設置し、雪崩式フランケンシュタイナーをお見舞い。
　ここで内藤はコリエンド式デスティーノを狙うが、YOSHI-HASHIはソバット。それでも内藤は気合いの雄叫びから突進するが、YOSHI-HASHIはカチ上げ式ラリアットを食らわせ、さらにKUMAGOROSHIを炸裂。そしてカバーするが、内藤はカウント2でキックアウト。
　するとYOSHI-HASHIは内藤をバタフライロックで捕獲。SANADAがカットに入ろうとするが、後藤は牛殺し。そして昇竜結界で捕らえる。
　YOSHI-HASHIは逃れようとする内藤をリング中央に引き戻して締め上げる。そこからYOSHI-HASHIは内藤の片腕をアームロックで決める変形バタフライロックへ。内藤は必死に足でロープエスケープ。
　するとYOSHI-HASHIは内藤をスリーパーで捕獲。そのまま引きずり起こしバッククラッカーを食らわせ、すかさず後藤が担ぎ上げて激烈一閃を狙う。
　内藤は逃れるも、後藤&YOSHI-HASHIは隠し狭間。そして今度こそ激烈一閃を炸裂。続いて消灯を狙うも、SANADAがYOSHI-HASHIをスタンディングのドラゴンスリーパーで捕獲。だが、YOSHI-HASHIは切り抜け、後藤と共にSANADAに消灯を狙う。
　SANADAは回避すると、後藤にマジックスクリュー。さらにYOSHI-HASHIにはローリングソバットからバックドロップ。すかさず内藤がジャックナイフ式エビ固めで丸め込むが、YOSHI-HASHIはカウント2でキックアウト。SANADAは場外の後藤にプランチャ。
　勝負を託された内藤は、YOSHI-HASHIにデスティーノを狙う。だが、YOSHI-HASHIは切り抜けてカルマの体勢に。内藤も回避し、マンハッタン・ドロップ。
　すかさずSANADAがYOSHI-HASHIにローリングエルボーを決め、内藤は延髄斬り。続いてSANADAのドロップキックから、内藤がYOSHI-HASHIをバレンティアで突き刺す。SANADAはもう一発後藤にプランチャ。最後は内藤がデスティーノでYOSHI-HASHIを下し、復帰戦を勝利で飾ると共に『WTL』白星スタートに成功した。

　
内藤「しっかり治療に専念してきたとは言え、やっぱり実戦から離れてると、しんどいよ。不安ももちろんあるし、スタミナ面でも、普段、ジムで走ってるのとは違うからね。そういう意味で言うと、俺とSANADA組を倒すにあたって、一番のチャンスは、この開幕戦だったと思いますよ。実際、俺の声聞いて分かるでしょ？　最後のマイク聞いても分かるでしょ？　ひどかったねえ。声が枯れちゃって。それぐらい、呼吸も苦しいよ。でも、試合を重ねていくとさぁ、慣れてきちゃうんだよね。こういう状況に慣れてきちゃって、声も枯れなくなってしまう。やっぱりそういう意味で言うと、今日の内藤＆SANADA組が、このリーグ戦を通じて、一番弱かった。一番の狙い目だったと、俺は思いますよ」
　

　
内藤「そこを仕留めきれなかった後藤＆YOSHI-HASHI組、確かに連係もたくさん持ってるし、素晴らしいタッグチームですよ。でも、詰めが甘いというか、ここで俺らに勝てなかったら、じゃあいつ俺らに勝つの？って話になっちゃうからさぁ。そうね、連係は素晴らしい。でも、それ以外の部分を、あの2人は考えた方がいいよ」
　

　
内藤「さぁ、5年ぶりにエントリーしたこの『WORLD TAG LEAGUE』、リング上でも言った通り、優勝するのは、そんなのみんな目指してるよ。他の11チーム、俺たちも含めて12チーム、全チームが優勝を目指してエントリーしてるわけでね。それは俺たちも一緒だよ。でも、優勝するだけじゃなくて、全勝優勝を、俺とSANADAは目指していきますよ。1敗してもいいじゃん、2敗しても優勝決定戦に出ればいいじゃん、そんなつもりで、俺はこのリーグ戦、出てないんでね。SANADAも同じ気持ちだと思うよ」
　

　
内藤「ではでは、次は水曜日ですか。富山テクノホールでまたお会いしましょう。アスタ・ミエルコレス！　アディオス！」
　
※SANADAはノーコメント。
　
　

　
後藤「まだまだ足りねぇな。頑張るだけは、子供だってできるんだ。俺たちもそろそろ形に残さねぇと」
　

　
YOSHI-HASHI「（※後藤のコメント中にインタビュースペースに来ると、座り込んで）そう、最後、強烈なのもらっちゃったけど、NEVERの、あの6人（タッグ王座を奪われた時）の悔しさは忘れてねぇからな、オイ。このタッグリーグ、後藤さんも言ったように、一つの形を残して、それで報われるヤツらがいるんだよ、絶対。俺はそいつらのために頑張っていくから」
　

　
後藤「石井がアメリカでNEVER獲ったろう。俺たちも、負けていられねぇんだよ」