鈴木軍の“ボス”鈴木が、バイオレンス・アンリミテッドのディッキンソンと対決するシングルマッチ。
ディッキンソンが片足タックルからグラウンドへ持ち込み、アキレス腱固めを極める。それでも鈴木が“角度が違う”というジェスチャーを見せると、反対の脚も畳んでいく。
そこから両者が脚を取り合い、互角の攻防を展開。その後、鈴木がチキンウィングアームロックを繰り出すが、ディッキンソンがディフェンスしていく。
続いて打撃戦になり、鈴木がチョップ、ディッキンソンが逆水平チョップを浴びせていく。そして、ディッキンソンが手を後ろで組んで胸を出し、敢えて鈴木のチョップを被弾。すると、鈴木も同じように無防備となるが、ディッキンソンが逆水平チョップを連発してコーナーへ追い込み、袈裟斬りチョップで追い討ちをかける。
さらにディッキンソンは串刺しラリアットから再び袈裟斬りを放つが、鈴木がブロックして腕を取る。そして、トップロープ越しの腕ひしぎ逆十字固めからランニングローキックへ繋ぐと、場外戦でディッキンソンを痛めつけ、鉄柱へ叩きつける。
ここで鈴木はレフェリーの場外カウントを強制終了させ、ディッキンソンがリングへ戻るのを待ち構える。そして、チンロック、サーフボードストレッチ、変型腕固め、肘を狙ったエルボースタンプ連打などで攻め立てる。
するとディッキンソンは、ジャーマンスープレックスホイップで逆襲し、串刺しラリアット、ドラゴンスクリュー、低空ドロップキック3連発で追撃。そして、STFで絞り上げるも、鈴木はロープへ手を伸ばす。
その後、ディッキンソンは再びドラゴンスクリューにいくが、鈴木が切り返して腕ひしぎ逆十字固め。だが、今度はディッキンソンがロープへ逃れ、鈴木のランニングローキックを受け流す。
すると、鈴木がローキック連打を食らわせ、再びランニングローキックを発射。これをディッキンソンが受け止め、逆水平チョップを浴びせる。そこから両者がチョップを打ち合い、激しい打撃戦を展開。
その後、ディッキンソンがSTFを仕掛け、回避した鈴木を垂直落下式ブレーンバスターで突き刺す。そして、脚にローキック連打を見舞っていくが、鈴木がスリーパーで逆転。
それでもディッキンソンはなんとか脱出し、シャイニング延髄斬りで挽回。だが、鈴木が強烈なエルボーを食らわせ、左右の張り手連打で追い討ち。そして、スリーパーホールドからゴッチ式パイルドライバーを炸裂させ、ディッキンソンを撃沈した。
試合終了後、快勝を収めた鈴木がマイクアピールを敢行。フィラデルフィアのファンを大熱狂させ、大会を締めくくった。
■鈴木のマイクアピール
「ジョン・モクスリー、エディ・キングストン(※大歓声)。(※テレビカメラを指さし)ファ○ク・ユー(※大歓声)。明日はランス・アーチャーもやってくる。俺たち鈴木軍、(※人差し指を掲げ)イチバーン(※『イチバーン』の大合唱&大歓声)」
【試合後コメント】
鈴木「(※不敵な笑みを浮かべ)明日、ジョン・モクスリー、エディ・キングストン。オイ? テメェら、俺が何しにアメリカまで来たかわかってるか、オイ!? テメェらの首はな、岬に埋めるんだよ。そして俺はな、行くべき所へ行くんだ。そして、やるべきことをやり、もらうべき物をもらう。まずはテメェらの首だ!」
ディッキンソン「今日はとても特別な夜だった。絶対に逃してはならないものがあったのに、逃してしまった。父親の葬儀だ。父親は3日前に亡くなった。だけど俺は今日、このシンニホンプロレスの会場に来て、光栄にもスズキサンと試合をした。そして負けた。この結果には満足していない。今日のこの結果にガッカリしないで欲しい。なぜなら精神的に疲弊している中での試合だったからだ。(※左の手の平を右の拳で何度も叩き)しかし、俺はいつもどおりに何も関係ないという気持ちで闘った。なぜなら俺にとって闘いがすべてだからだ。シンニホンプロレスのセルリアンブルーのマットで闘うことが何よりも大切だからだ。勝つこともあれば負けることもある。俺が誰だかわかっているだろ。俺は“ダーティー・ダディ”クリス・ディッキンソンだ。アリガトウゴザイマス、シンニホンプロレス。この機会を与えてくれてありがとう自分の人生においてもクレイジーな瞬間だった。このような日に新日本のリングで試合をすることができたんだ。そして、新日本プロレスのリングで世界最高峰のレスラーの1人と闘った。俺にとってかけがえのない闘いだった。本当にありがとう」