第6試合の公式戦はIWGPジュニアヘビー級王者のエル・デスペラード(6勝3敗1分け)がエル・ファンタズモ(5勝5敗)と対決。両者は今年の6.7大阪城で、BUSHIを含めIWGPジュニアヘビーを賭けた3WAYマッチで対戦。そのときにデスペラードのピンチェ・ロコ二連発で苦杯をなめたファンタズモにとっては、雪辱勝利を狙う一戦となる。デスペラードとしては念願の『BOSJ』初優勝に向け、この難関を乗り越えたいところだ。
デスペラードはIWGPジュニアヘビーのベルトを携えリングイン。すると、ここでファンタズモは場外で観客が手にした「シューズの中を見せろ」という意味合いのボードに反応。場内の手拍子を煽り、シューズを脱ごうとするも、「ノー!」と拒否の構えを見せてリングに戻る。
開始のゴング、両者はリング中央で口争いを展開。そしてファンタズモはエルボーをお見舞い。デスペラードもエルボーで応戦し、打撃戦に突入。
ファンタズモはヒザ蹴りでひるませてヘッドロック。ここからショルダータックルを巡る攻防となり、ファンタズモはスキをついてサミングを見舞ってから、デスペラードを強引になぎ倒す。そしてフレアーウォークとマット運動を披露して挑発。
デスペラードもサミングで応戦。ロープワークの攻防に移ると、デスペラードは突進をかわそうと寝転んだファンタズモの両足を捕らえ、顔面にストンピング。デスペラードはファンタズモお得意のポーズを見せて挑発。
続いて首投げとヘッドシザーズを巡る攻防を経て、またもエルボーの応酬に突入。ファンタズモはダブルチョップから頭部にパンチを連発する。
さらにセカンドロープからフライングクロスボディを繰り出すが、デスペラードはかわす。そしてデスペラードはラリアットでトップロープ越しにファンタズモを場外に落とす。
デスペラードは空中技を狙うが、ファンタズモがかわすのを確認し踏みとどまる。ここから場外戦に雪崩込むと、ファンタズモはデスペラードを観客席に投げ入れる。デスペラードはカウント18でリングに何とか生還。
ファンタズモはデスペラードにエルボーを連発で落とす。さらにコーナーパッドにハンマースローで力任せに叩きつけると、デスペラードはその衝撃で昏倒。
続く打撃戦は、デスペラードが重い逆水平チョップで押し込む。しかし、ファンタズモは疑惑の右足でデスペラードの左足を踏み潰し、動きを止める。
続いてファンタズモはデスペラードの顔面に両足を押し付ける拷問攻撃。さらに背中に引っかき攻撃をお見舞い。
ファンタズモはデスペラードをコーナーに逆さ吊りにし、串刺し攻撃と見せかけ、急所を踏みつけるダーティーファイト。
ファンタズモは前転から引っかき攻撃をお見舞い。デスペラードは逆水平チョップで反撃するが、ファンタズモはデスペラードの右手をマットに固定し、足で踏みつけていく。さらにファンタズモはデスペラードの右指を捻じ曲げるラフファイト。
ファンタズモはデスペラードの手を捕らえ、ロープウォークから背中に引っかき攻撃を繰り出す。だが、デスペラードはロープを蹴りつけてファンタズモを場外に落とすと、トペ・コンヒーロを炸裂。
デスペラードはファンタズモを引きずり起こし、リングに戻す。そして串刺しラリアットからブレーンバスターをお見舞い。
カバーをファンタズモが返すと、デスペラードはグラウンドでドラゴンスクリュー。そしてストレッチマフラーを決めるが、ファンタズモはロープエスケープ。
デスペラードはファンタズモの後頭部を踏みつけて挑発。そして背中を引っ掻いてからニークラッシャーを狙う。ファンタズモは切り抜けると、ロープワークでの技の読み合いから、デスペラードのスパインバスター狙いをDDTで切り返す。
続いてファンタズモはスピニングネックブリーカー、さらにサンダーキスを繰り出すが、デスペラードはヒザで迎撃。
デスペラードはギターラ・デ・アンヘルを狙うが、ファンタズモは回避。しかし、デスペラードはオリンピックスラムのように叩きつける。
そしてデスペラードはファンタズモを引きずり起こし、ピンチェ・ロコの体勢に。ファンタズモは切り返すと、相手のお株を奪うストレッチマフラー。
デスペラードは丸め込みで返し、本家のストレッチマフラー。そしてヌメロ・ドスを決めるが、ファンタズモは腹筋で起き上がって脱出し、スタイルズクラッシュを炸裂。
さらにVトリガーから片翼の天使を狙うも、ファンタズモは思い止まり、なんとブレードランナーをお見舞い。そしてカバーすると、デスペラードはロープをつかんで何とかエスケープ。
ファンタズモはデスペラードを引きずり起こし、CRⅡを狙う。だが、デスペラードは切り抜けてエル・エス・クレロ。ファンタズモが返すと、デスペラードはスパインバスターからギターラ・デ・アンヘルを炸裂。しかし、カバーはカウント2。
デスペラードは雄叫びを上げ、ファンタズモを引きずり起こす。ファンタズモはスキをついて蹴りを放つも、デスペラードは切り抜けて強烈なエルボー。そしてピンチェ・ロコの体勢に入るが、ファンタズモはショルダースルー。
だが、デスペラードはクラッチを離さず、もう一度ピンチェ・ロコを狙う。これもファンタズモは返し、逆さ押さえ込みの体勢から、なんと掟破りのピンチェ・ロコをお見舞い。そしてカバーするが、デスペラードはカウント3寸前でわずかに肩を上げる。
するとファンタズモはデスペラードのマスクを剥ごうとする。これはデスペラードが指をつかんで回避。ファンタズモは張り手を見舞うも、デスペラードが逆に張り手でダウンを奪う。
ここから両者は打撃戦に突入。デスペラードは顔面への張り手でダウンを奪う。そして、デスペラードはノーガードでファンタズモの打撃を誘う。するとファンタズモはヒジのパッドを外し、エルボーと見せかけて疑惑の右足でソバット。
デスペラードがひざまずくと、ファンタズモはサドンデス。しかし、デスペラードはかわしてロコ・モノをヒット。吹っ飛んだファンタズモだったが、ロープの反動を利用してサドンデスを炸裂。そしてカバーすると、デスペラードは返すことができず、優勝争いから脱落することに。
試合後、勝利を収めたファンタズモは自身のシューズにキスをしてからリングをあとに。