新日本プロレス本隊vsBULLET CLUBのタッグマッチ。現IWGP USヘビー級王者の棚橋は、11.6大阪でKENTAの挑戦を受ける。
KENTAは例によって棚橋から強奪したUSベルトを携えて入場。そして、丸腰で登場した棚橋がゴングを待たずにKENTAを襲撃し、試合がスタート。棚橋&永田がKENTAと外道を鉢合わせにし、それぞれフライングフォーアームとフロントハイキックを見舞った。
ところが、場外戦でKENTAが棚橋に逆襲し、そのまま青コーナーサイドへ連行。外道と共にラフプレーで試合の主導権を握り続ける。
苦しくなった棚橋は、カウンターフライングボディアタックでKENTAに逆襲。ようやくタッチを受けた永田が、串刺しフロントハイキック、ナガタロックII、エクスプロイダーなどで追い討ちをかける。
だが、KENTAはスイッチした棚橋に対し、フロントハイキック、ラリアット、DDTで逆襲。これで外道が登場するも棚橋がドラゴンスクリューでなぎ倒す。
その後、KENTAがベルトで殴りかかるも、棚橋が身をかわし、張り手をお見舞い。そして、永田がタイナーを食らわせると、棚橋はスリングブレイドで外道に追撃。そこからテキサスクローバーホールドで捕らえ、ギブアップを奪った。
試合後、見事に勝利した棚橋は、ようやくIWGP USベルトを奪回。KENTAは不満そうな表情を見せつつ、手ぶらで退場した。
永田「まぁ棚橋とは意思の疎通もあって、いいコンビネーションができた。結果が今日の勝利だと思いますけど、なんかちょっと違うな。なんかちょっと違う……。シリーズももうちょっと(で終わる)。早く見つけなきゃ……」
棚橋「(※USベルトを右肩にかけて)返ってきましたよ。My Sonが……。ベルトをね、巻くカタルシスっていうのがあって。そこにはね、やっぱりベルトまでのプロセス、勝ったときの報われる気持ち、よろこび、そういうのがあるからこそ、ベルトを巻いて初めて、『よーし、俺がチャンピオンなんだ』『よーし、やってきたことが形になっていま、こうしてベルトを巻いてるんだ』っていうカタルシスがあるんでね。だから、チャンピオンでもないのにベルトを巻くっていうのは、気持ち的には何も動かないね。それをね、わかっててやってるんだろうけど、だからその、ベルトを巻くことのよろこび、責任感……いろんなことを知ってるからこそのね。俺、タイトルマッチをやらないって言ってるわけじゃないし、もう試合も決まってるんだし。まぁね、こんだけ説得力のあることを言っても、“馬の耳に念仏”なんで。“暖簾に腕押し”、“ぬかに釘”、“KENTAに説法”なんで。また明日、違う形でチャンピオンベルト、チャンピオンとは何たるかをイチから教えてやります」
――長年全国を回ってきた棚橋選手だけに、それぞれの土地でいろんな思い出があると思いますが、東北は中でも思い入れが強い地方なんじゃないですか?
棚橋「そうですね。日本全国どこへ行っても満員(マーク)がつき始めたのが2013年、2014年ぐらいからかな? それよりも先に、一番最初に火がついたのが東北地方だったんですよ。特にね、大阪……西日本のあのあたりと東北。ホントにね、雪深い寒い地方だけに熱い闘いがお好みなのかなと思いながら、東北へ行くのがいつも楽しみな気持ちがあって。昨日も青森。緊急事態宣言解除もあったんですけど、ファンの方も増えて、試合数も増えて、1歩ずつじゃないですけど、少しずつ未来が動き始めてますね」
――東北の地元メディアもプロレス人気回復に大変協力してくれましたからね。
棚橋「そうですね。またやりたいですね、プロモーションを。可能ならね。今日やってすぐ目に見えるものじゃないですけどね。どっかにつながってますから」
※KENTA&外道はノーコメント