セミファイナル(第8試合)では東京ドーム・IWGP世界ヘビー挑戦権利証保持者のオカダ・カズチカが、タマ・トンガを相手に争奪戦。
オカダは10.21武道館で飯伏幸太との『G1 CLIMAX』優勝決定戦を制し、7年ぶり3度目の優勝を達成。そのオカダに唯一、公式戦(10.14山形)で黒星をつけたタマは、優勝直後のオカダに対し、「このタマ・トンガが全勝優勝を阻止した。今年の『G1』でオマエに勝ってるのは、唯一オレだけだ。オレがこの団体の救世主になってやる」と、挑戦権利証争奪戦の相手として名乗りを上げた。オカダが雪辱を果たし、ドーム決戦へと突き進むか? それともタマがオカダから連勝を収め、一気に大舞台へのチケットを手にするか?
タマは邪道がセコンドとして帯同。オカダは権利証代わりのIWGPヘビーの4代目ベルトを肩に入場。
開始のゴングと同時に両者は突進。タマはエルボーで攻め込むが、オカダもエルボーで応戦。そしてロープワークの攻防から、タマはガンスタンを狙うも、オカダは切り抜けマネークリップの体勢に。
タマは回避するが、オカダはエルボーで場外に落とす。そして飛ぶと見せかけ、タマがよけるのを確認すると、リングにとどまる。
タマがリングに戻ると、オカダはコーナーに詰めて打撃を見舞っていく。さらにネックブリーカーからカバーするが、タマはカウント1でキックアウト。するとオカダはタマの両腕をクロスして締め上げる。タマは足をロープにかけてエスケープ。
タマはボディブローで反撃。オカダはヒザ蹴りで黙らせ、フライングメイヤーから低空キックをヒット。
続いてオカダはボディスラムからセントーン・アトミコを繰り出すが、タマは回避。そしてオカダをエプロンに追いやると、ガンスタンでトップロープに喉を打ち付ける。オカダは場外に転落。
タマは場外に下りると、低空ブレーンバスターをお見舞い。ダメージを負ったオカダはカウント17でリングに生還。
すかさずタマはパンチを浴びせ、ボディスラムからエルボードロップを連発。タマはオカダの胸板にハンマーパンチを連発し、頭部にエルボースタンプ。そしてチンロックで捕獲する。オカダが切り抜けようとすると、タマは胴締めスリーパー。
オカダはスリーパーの状態のまま立ち上がると、エルボーで脱出。そしてロープに走るが、タマは再びスリーパーで捕らえる。オカダはなんとか切り抜け、フロントキックをお見舞い。
続くロープワークの攻防では、オカダがランニングのバックエルボー。さらに串刺し攻撃を狙うが、タマはフロントキック。そして突進するも、オカダはカウンターのフラップジャック。
オカダはタマをコーナー最上段に設置し、ドロップキックで場外に撃ち落とす。オカダはタマを追いかけ、場外でDDTを敢行。そしてタマをリングに戻すと、豪快なミサイルキックをヒット。
カバーをタマが返すと、オカダはマネークリップで捕獲。タマは足でロープエスケープすると、一旦場外に回避。するとオカダはタマを花道に連れ出し、そこでツームストンパイルドライバーの体勢に。だが、脱出したタマはトンガンツイストを炸裂。オカダは大ダメージを負ってしまう。
タマはオカダをリングに戻し、串刺しボディアタックからカバー。オカダがカウント2ではね返すと、追撃のトンガンツイストからもう一度カバー。だが、これもカウントは2。
ならばとタマはオカダを担ぎ上げようとするが、オカダは抵抗してマネークリップを狙う。しかし、タマはコーナーに押し付ける。オカダは意地でマネークリップを決めようとするも、タマはパンチで切り抜ける。
だが、オカダは変形バックブリーカーからついにマネークリップを完成。タマはなんとか足でロープに逃げる。するとオカダはボディスラムで叩きつけ、コーナー最上段からダイビングエルボードロップを炸裂。そしてレインメーカーポーズを決め、とどめのレインメーカーの体勢に。しかし、タマはかわしてロープへ。オカダはカウンターのドロップキックを狙うも、タマはロープに踏みとどまって回避。
そしてタマは突進するが、オカダは担ぎ上げてリバースネックブリーカーの体勢に。しかし、切り抜けたタマが逆にアラバマスラムを決める。そしてSRCで叩きつけ、コーナー最上段からシュプリーム・フローを炸裂するが、オカダはカウント2で必死にキックアウト。
ならばとタマはガンスタンを狙うも、オカダは回避し、リバースで持ち上げようとする。だが、タマもしつこくガンスタンの体勢に。オカダは切り抜けてレインメーカーを狙うも、タマは回避してブラディサンデーを炸裂。
タマは雄叫びを上げ、とどめのガンスタンを狙うが、オカダはタマを突き飛ばし、ロープの反動で戻ってきたところに今度こそドロップキックをヒット。
そしてオカダは串刺しエルボーで飛びかかるが、タマは寸前でよける。逆に串刺しボディプレスを繰り出すが、オカダもかわしてツームストンパイルドライバーを狙う。タマが切り抜けると、オカダは低空のショットガンドロップキック。
オカダは再度ツームストンパイルドライバーを狙うも、タマはこらえる。するとオカダはエルボー3連発で動きを止め、ツームストンパイルドライバーで担ぎ上げる。だが、タマは切り返して掟破りのツームストンパイルドライバー。
タマは気合いを入れ、DSDの体勢に。オカダは切り抜けてロープに走るが、タマは打点の高いドロップキックをヒット。そして再度DSDを狙うも、オカダはショルダースルーからエビ固めで押さえ込む。だが、タマはカウント2でキックアウト。
ここからガンスタン、レインメーカーを巡る攻防を経て、タマがロープに走ると、オカダはドロップキックを突き刺す。そして雄叫びを上げると、オカダはツームストンパイルドライバーで持ち上げる。タマはガンスタンで切り返すが、オカダは踏ん張って耐えると、ジャーマンを炸裂。そのままクラッチを離さずレインメーカーへ。
これをタマは切り抜けてガンスタンを狙うも、オカダはディフェンス。そしてローリングラリアットを繰り出すが、かわしたタマはDSDの体勢に。だが、オカダはショルダースルー。
ならばとタマはヴェレノを狙うも、こらえたオカダは開脚してのツームストンパイルドライバーで叩きつける。そして最後は伝家の宝刀、レインメーカーで粘るタマを撃沈。『G1』公式戦のリベンジを果たすと共に、権利証を守り抜いた。
試合後、オカダはガッツポーズ。そしてリングを下り、邪道の肩を借りるタマに言葉を送ってから、勝利のレインメーカーポーズ。そして笑顔を見せ、場内の拍手に応えてから花道をあとに。