試合後、オーカーンは倒れながらも、鷹木に手を伸ばそうとする。鷹木は苦悶の表情で立ち上がると勝ち名乗りを受ける。そして、再び鷹木はマットに大の字に。オーカーンはセコンドの肩を借りて退場。
鷹木は脇腹を押さえながら、膝立ち状態でマイクを握る。
■鷹木のマイクアピール
「ハア、ハア、ハア……(ここで場内は手拍子で鷹木コール)。満身創痍? そりゃあたりめえだ、これが『G1』だろ。これが、プロレスだろ。プロレスは! 生き様を見せてナンボだ(場内拍手)。これで6勝2敗、勝ち点12(場内拍手)。やっと! トップに並んだぞ!(場内拍手)。俺、言ったよな? 可能性がないかぎり、絶対にあきらめないって。こういうのは最後まで、何が起こるかわかんねえんだよ。そういえばこの会場、3月の『NEW JAPAN CUP』で決勝やったな。あのときは負けちまったけど、あのときのリベンジって言ったらおかしいけど、今日の勝利は、気持ちのいい勝ちだぜ!(場内拍手)。他力本願なのは心から悔しいんだけど、俺はIWGP世界ヘビー級王者として、この『G1』、最後まで! 鷹木信悟を貫く!(場内拍手)。ということで、俺の言いたいことは、以上だ!(場内拍手)」
そして、鷹木は脇腹の状態を確認するような素振りを見せてから、ベルトを肩に花道を引き上げた。