元TEAM FILTHYメンバーのディッキンソンが、TEAM FILTHYへ新加入したアイザックスとシングルマッチで対決。
ゴング直後、ディッキンソンがフロントネックロック、膝十字固めで先制。さらに、ローキック連打からフライングニールキックを浴びせる。
続いてディッキンソンはバックを取るが、アイザックスがレフェリーの服を掴んで抵抗。そして、ディッキンソンをニュートラルコーナーへ叩きつけ、バックドロップで投げ捨てる。
さらにアイザックスがエルボーを連発すると、ディッキンソンは逆水平チョップで反撃。しかし、アイザックスが受け流し、エルボー、エルボースタンプ、膝蹴り、ハンマーブロー、バックドロップなどで追撃していく。
これでディッキンソンの動きが止まると、アイザックスは顔面を踏みつける。そして、ヘッドバットでディッキンソンの反撃を断ち切り、バックブリーカーを見舞う。
だが、ディッキンソンがエルボー合戦へ持ち込んで流れを変え、延髄斬りで逆転に成功。そして、ブッコ抜きジャーマンスープレックスでアイザックスを投げ捨て、ドラゴンスクリュー2連発へ繋ぐ。
続いてディッキンソンはSTFを極めるが、アイザックスはロープへ逃れる。そして、そのまま場外へ退避してディッキンソンを翻弄し、顔面パンチで逆襲。
その直後、アイザックスはファルコンアローを仕掛けるが、ディッキンソンが背後へ着地してスリーパーホールド。それでもアイザックスはディッキンソンの腰へエルボーを連打し、今度こそファルコンアローで突き刺す。
ここから両者がバックを取り合い、ロープワークで交錯。そんななか、ディッキンソンがアイザックスを捕まえ、デスバレーボムで叩きつける。そして、腕ひしぎ逆十字固めを繰り出すが、アイザックスが巧みに切り返し、テキサスクローバーホールドを極める。
だが、ディッキンソンがロープエスケープし、アイザックスの脚へ絡みついてSTFにいく。それをアイザックスがすり抜けてバックを取るが、ディッキンソンが股下へ潜り込んで脚を取り、そのままSTFを極めてギブアップを奪った。
【試合後コメント】
ディッキンソン「“ダーティー・ダディ”にとっては、大きな勝利を収めた夜になった。今日の勝利は普段よりも大きな意味を持つが、それがなぜだかわかるか? それはアイザックスとの個人的な付き合いが、昔からあるからだ。自分のほうが俺より強いと思っていただろ? (※手を勢いよく9回叩き)だが、お前をタップアウトさせてやった。お前が俺の後ろで何をやっていようが、お前が何人仲間を連れてこようが関係ない。ここまで来たら戦争だ。TEAM FILTHYだろうが、トム・ローラーだろうが、誰を送り込もうが関係ない。ベストフレンドである俺を裏切ったんだ。この俺を裏切るとはな。俺がヘビを見つけたらどうするか知りたいか!? 頭を切り落としてやるんだ(※右手のチョップを左の手の平へ勢いよく振り下ろす)。いいかロイス、ここに書いてあることがすべてだ。(※新日本プロレスのタオルをカメラの前に広げ)なんて書いてあるか見えるか!? ストロングスタイル、ファイティングスピリットだ。お前はあと少しのところにあるロープを掴まなかったんじゃない。掴むことができなかったんだ。自分の姿を鏡で見てみろ。なぜ俺を裏切ったんだ、この野郎。俺たちは友人だったじゃないか。いろんなことが頭をよぎっているだろう。TEAM FILTHY、お前たちとはまだ始まったばかりだ。そんなことは置いておいて、今夜は素晴らしい夜だった。初めて『NJPW STRONG』が有観客で開催された。今日、来てくれた人、そして今日の『STRONG』を見てくれた人には心から感謝している。新日本プロレス、シンニホンプロレス。俺が誰だかわかっているだろ? 俺こそが“ダーティー・ダディ”クリス・ディッキンソンだ」
アイザックス「クリス・ディッキンソン相手にタップアウトしてしまったことに怒ったほうがいいかもしれないな。お前には感心しているよ。(※ゆっくり手を5回叩き)もう1回タップアウトすれば、これでお前への拍手になる。ついに俺を倒すことができたじゃないか。昔は俺がお前をタップアウトさせていたのに、ついに俺から勝利を奪うとはな。俺もうれしいぜ。ロープが近かったのになぜタップアウトしたのか、疑問に思っているヤツもいるかもしれない。だが、膝を極められ、アゴをもう少しのところで砕かれるところだったんだ。今日はタップアウトしただけで、また別の機会に闘うことだってできる。(※カメラを指さし)首には気をつけておけよ、ディッキンソン。これ以上問題にしたくはないだろ? 俺もいまはTEAM FILTHYの一員なんだ。それはそうと、確認してみたら前回の分が支払われていないじゃないか。友情ってのはどこに行ったんだ? 勝ち負けが直接収入に関わってくるんだ。TEAM FILTHYはお前なんかよりも良くしてくれているぞ。(※落ち着いた口調になり)また会おう、クリス」