第5試合の公式戦では「KOPW 2021」保持者の矢野通(4勝3敗)が、IWGPタッグ王者ザック・セイバーJr.(5勝2敗)と対決。矢野は公式戦ではYTR戦法を全開にし、ここまで白星を先行。ザックはトップ争いに食い込んでいるだけに、ここは矢野を振り切りたいところだが、その結末は……? ちなみに過去の両者の対戦成績はザックの2勝1敗。直近の試合は昨年11月のKOPW争奪戦で、そのときは矢野が勝利を収めている。
ザックはIWGPタッグのベルトを腰にリングイン。矢野はKOPWのトロフィーをはじめ、肩書きアイテムなどを多く携えて入場。
すると、ザックはゴングを待たずに背後から矢野をスリーパーで捕獲。そして十字架固めで丸め込む。だが、矢野は返しすとNUを決める。しかし、ザックも跳ね返し、コブラツイストの体勢に。
そこからザックはグラウンドコブラに持ち込むが、矢野は切り抜けて場外に一旦エスケープ。
ザックも場外に出るが、矢野はリングへ。ザックは「ソト! ソト!」と場外戦に誘う。しかし、矢野は「オマエの好きなレスリング、やってやるよ!」と挑発。
ザックがリングに戻ると、両者はすばやいバックの取り合いを展開。続いてザックはエルボーを連発し、ロープに走ろうとする。矢野はうしろ髪をつかんで引き倒そうとするが、短髪のためつかめず。しかし、矢野はスキをついてフロントスープレックスを炸裂。
ザックが場外にエスケープすると、矢野は「見とけ!」と叫び、ザックを担ぎ上げ、そのままバックステージに連行。
しばらくすると矢野だけ姿を現し、リングに舞い戻る。そのあと、ザックが黒頭巾姿でフラフラと登場。そして頭巾を外すと、ダッシュでリングに戻る。
すかさず矢野は腕ひしぎ逆十字を仕掛けるも、切り抜けたザックが腕ひしぎ逆十字を決める。
矢野はロープに逃れるも、ザックは蹴落として場外戦に持ち込む。そしてザックは鉄柵を用いて矢野の左腕を攻める。だが、矢野はアイアンクローを仕掛け、ピンチを切り抜ける。
ここで矢野はリング下に潜り込もうとするが、ザックはアンクルホールドで引っ張り込む。だが、矢野は前方回転で逃れ、ザックはその勢いでエプロンに衝突。
すかさず矢野はザックの手首に手錠をかけ、鉄柵につなごうとする。だが、ザックは逃れ、矢野の手首と自分の手首を手錠でつなげる。そして両者は場外でやり合うが、カウント19で共にリングに生還。
ここから両者は丸め込み合戦を繰り広げる。そして、ザックは飛びついて腕ひしぎ逆十字を仕掛ける。矢野は鍵を取り出し、手錠を外そうとする。しかし、ザックが締め上げると、たまらずギブアップ。ザックが勝利を収めた。
試合後、ザックは鍵で手錠を外し高笑い。そして勝ち名乗りを受けると、手首のテーピングを矢野に投げつけた。