第4試合の公式戦ではKENTA（5勝2敗）とタンガ・ロア（2勝5敗）によるBULLET CLUB同門対決。2位タイのKENTAだが、ここで敗北を喫すればトップ争いから大きく後退。ロアは戦績こそ振るわないが、今回の『G1』でシングルプレイヤーとしての潜在能力を開花。KENTAのインサイドワークとロアのパワー、勝負を決めるのはどちらだ？

　ロアには邪道が帯同する。ゴング前、3人はToo Sweetサインをかわし、健闘を誓い合う。

　開始のゴング、ロアはロックアップからKENTAを吹っ飛ばす。そしてロアは謝罪のジェスチャーを見せる。
　続いて、ロアはまたもロックアップからKENTAを大きく吹っ飛ばす。KENTAはコーナーにもたれかかって様子を見る。
　今度はKENTAがロックアップで組み合うと見せかけてローキック。そしてニヤリを笑みを見せる。
　KENTAは追撃のローキック。そしてセコンドの邪道に視線を送る。
　KENTAはローキックの連発からヘッドロック。だが、ロアはロープに飛ばし、ショルダータックルでなぎ倒す。するとKENTAは場外に一旦エスケープ。
　邪道は「入れ、早く！」と声をかける。KENTAはリングに戻ると見せかけ、また場外へ。ロアも場外に下りるが、KENTAはすかすようにリングへ。
　ロアがリングに上がると、またもKENTAは場外にエスケープ。ロアは場外に出るが、KENTAはリングへ。
　ロアがもう一度リングに戻ると、KENTAは場外に下りようとするが、邪道が阻止。すかさずロアが襲いかかり、KENTAを場外戦に連れ出し鉄柵に叩きつける。
　しかし、KENTAもロアをエプロンにぶつけて応戦。すると、ロアは鉄柵にハンマースルー。さらにKENTAの頭部をエプロンに叩きつけ、エルボーを浴びせていく。そしてロアはバックドロップの体勢で抱え上げ、KENTAをエプロンに叩きつける。
　カウント16のところで、ロアはKENTAをリングに投げ入れる。そしてセントーン・アトミコをお見舞い。ここで両者は笑みを浮かべながら打撃戦。
　競り勝ったロアは、KENTAをボディスラムで叩きつけてカバー。KENTAが返すと、ロアはスリーパーで捕らえる。KENTAはバックエルボーで切り抜けてロープへ。しかし、ロアはエルボーでなぎ倒し、その場飛びムーンサルトプレスを炸裂。
　KENTAがカバーを返すと、すかさずロアはOJKでギブアップを迫る。KENTAがロープに流れようとすると、ロアはリング中央に持ち込む。だが、KENTAは足でなんとかロープエスケープ。
　続いてロアはロープを用いてKENTAの喉を締め上げるダーティーファイト。そしてKENTAの頭を小突いて挑発する。
　ロアはKENTAを引きずり起こし、ブレーンバスターで持ち上げる。KENTAは切り抜けると、突進してきたロアにフロントキック。そしてトルネードスタンガンを決めてから、ダイビングラリアットを食らわす。しかし、カバーはロアがカウント2でキックアウト。
　KENTAはロアを持ち上げようとするが、これは不発。するとKENTAはフロントキックから、カウンターのパワースラムを炸裂。
　続いてKENTAは尻餅状態のロアの胸板にキックを連発。ロアは笑みを浮かべながら立ち上がると、左右のヒザ蹴りから延髄斬りをヒット。
　そしてロアはブルーサンダーを決めるが、カウントは2。ならばとロアはエイプシットを狙うも、KENTAは回避して場外にエスケープ。
　追いかけたロアは、KENTAを持ち上げて喉元を鉄柵に落とす。そしてKENTAの首元を踏みつけてダメージを与える。
　続いてロアはKENTAの左手を踏み潰しながら不敵な笑み。さらにロアはKENTAを鉄柵に叩きつけてから、カウント15でKENTAをリングに投げ入れる。
　ロアもリングに戻ろうとしたところで、KENTAは蹴りを連発。さらにコーナー最上段から後頭部にニードロップを決めると、続いてグリーンキラーを炸裂。
　形成逆転したKENTAは、串刺しフロントキック、だが、ロアも追走式ラリアットを食らわす。するとKENTAはソバットから串刺しのショットガンドロップキック。さらに串刺しの低空ドロップキックを決め、コーナー最上段からダイビングフットスタンプを突き刺す。
　ロアがカバーを返すと、KENTAは首切りポーズからgo 2 sleepの体勢に。だが、ロアは切り抜ける。ここから両者は激しいエルボー合戦に突入。
　KENTAはフロントキックからショートレンジラリアット。さらにつばめ返しを連発するが、かわしたロアはTボーンスープレックスを炸裂。
　続いてロアはスピアーを狙うも、KENTAはかわしてレフェリーに誤爆させようとする。ロアは衝突寸前で踏みとどまるも、背後からKENTAが体当たりし、レフェリーは巻き添えを食ってしまう。
　ここでKENTAはロアにローブローを炸裂。そして「ソ～リ～！」と手を合わせる。怒った邪道がロープをまたぐと、KENTAはそのロープを蹴り上げて急所攻撃。
　ここでKENTAは邪道の竹刀を手に取る。しかし、レフェリーが立ち上がったところで、KENTAは邪道から竹刀攻撃を受けたかのように寝転ぶ。レフェリーは邪道の竹刀攻撃を疑う。
　そのスキをついてKENTAはロアに竹刀攻撃を狙うが、ロアはお返しのローブロー。そしてパワーボムの体勢で持ち上げる。KENTAは切り抜けて首固めを狙うも、ロアは力づくでアバランシュホールドの体勢に。しかし、切り抜けたKENTAはロアはコーナーに激突させると、ロープを利用してロアを丸め込む。この反則の横入り式エビ固めで、まんまと3カウントを奪取した。

　試合後、ロアと邪道に対し、KENTAはノーサイドの仕草。すると3人はToo Sweetサインをかわした。

　
KENTA「（※フロアに座って）見た、今日の試合？ 見た？ いや昨日、感じるもんあったな。いや、それは……この試合をどう思うか、見てる人が決めればいいと思うことだけど、オレはあそこで、楽しかったよ。やっぱ、大変だから。簡単なことじゃないしね。この状況で、海外から来るってのは。その意気込み、感じるわ。いやあ、勝ててよかった。まあ、ああするしかないけど。でもね、勝ててよかった」
　

　
KENTA「次、次（の公式戦の相手）誰か知ってる？ 次、あいつ。イブコー。オイ、ハマコーみたいに言うなよ！ イブコー、あいつ、あいつがどんなヤツか知ってる？ 知らないだろ？ 教えてやるよ。あいつは、全地球上、全歴史上の人物の中で、もっっっとも軽々しく“神”って言葉を使った男。知ってる、あいつ？ あいつ、なんて言ったか知ってる？ 『オレは神になる』……ヤベェだろ、これ、40近いヤツが『神になる』って言ったらただのヤベェヤツだろ。そんで、おまえらもそれに対して拍手して。あの空間ヤベェからな、オイ。冷静に考えろ、おまえ。40近いおじさんが『神になる』って言って、それに拍手して。ヤベェだろ？ イブコー、ヤベェよ、あいつ。もう最近言ってないからいいけど。気づいたのかなんかわかんねえけど。おかしいよ。どんな世界だよ？ 自分の子供が、変なおじさんがいて、『おじさんの夢は何？』って言って、『おじさんは神になることだよ』って言ったら、もうヤバイ人だろ！ 近づけないだろ、子供は。どうなってんだよ、あいつ？ ヤベェよ、ほんとに……。負けないとか、なんとかないとか、なんとかないとか……なんか語呂でごまかして、すごいまとめてるけど、大したこと言ってねぇし。ふざけんなよ、イブコー。あいつ変だからね、普通に。あいつ、おかしいから。あいつが常識語（かた）ってんの、なんかすごい違和感あるよ、オレ。あいつ、変な人だから。神って……。まあまあ、（※片ヒザを着いて）オレが何が言いたいかっていうと……（※早口で一気に）やっぱ、ここの会場来るとどうしても、ダメだダメだとわかってんだけども、昔の元カノ、某ちゃんのこと思い出して、オレってダメな男だなって、断ち切らないとダメだなって思うんだけど、どうしても思い出ってそういうものでかき消されるわけじゃないじゃん。やっぱりその当時の曲とか聞くとやっぱり思い出したりする。でもこのままじゃダメだから、絶対オレは次のステップに行くためにキッパリ忘れるってこと！」
　
　

　
タンガ「オレは（KENTAに対して）怒ってない。怒ってないよ。やっぱりKENTAはオレよりも長い間、この業界でやってきただけあるよ。最終的にどうやって負けたのか、自分でもよくわかってないけど、KENTA、勝利おめでとう。このままおまえがAブロックの1位で通過してくれれば、BULLET CLUBにとっては何よりだ」
　

　
タンガ「KENTA、今日はオレと1対1で闘ってくれてありがとう。数多くのレスラーがおまえと1対1で対戦したいと熱望してるだろう。だからオレはこのチャンスを光栄に思ってる。ありがとう」
　

　
タンガ「次の公式戦も思いっきり楽しんでくれよ。そして、この『G1』を絶対に優勝してくれよな？ じゃあな」