メイン(第6試合)の公式戦は『G1』三連覇を狙う飯伏幸太(5勝2敗)とグレート-O-カーン(4勝3敗)のシングル初対決。飯伏は戦前からオーカーンに対して「イロモノではなくホンモノ」と強い興味を示していた。オーカーンは開幕から4勝をゲットしたあと、三連敗と瀬戸際まで追い込まれたが、ここで意地を見せるか?
開始のゴング、オーカーンは低い体勢から飯伏をロープに押し込むとクリーンブレイク。続いて飯伏が強烈なハイキックを見舞うと、オーカーンは距離を取り、打撃の構えに切り替える。
オーカーンは飯伏の脇を差してロープに追い込み、ここもクリーンブレイク。そして両者は打撃で牽制しあう。
オーカーンはスキをついて低空タックルでテイクダウン。そして腕を取りにかかるが、飯伏はディフェンス。逆に飯伏が腕を取りにいくも、オーカーンはロープエスケープ。そしてニヤリと笑みを見せる。
オーカーンは「ハッ!」と気合いを入れ、またもタックルでグラウンドに持ち込む。そして肩固めを狙うも、飯伏は切り抜けてバックへ。すかさずオーカーンは足関節を狙うが、飯伏は逃れ、両者は一旦距離を取る。
続いて打撃の応酬から、オーカーンはバックブロー。飯伏もバックブローを返す。そして差し合いになると、飯伏は気合いの声を上げながら腰投げでグラウンドに持ち込む。
飯伏はマウントポジションを取るが、オーカーンは巧みに抜けて、腕ひしぎ逆十字の体勢に。飯伏は押さえ込んで返すと、オーカーンは技を解除し、相手の背中にエルボー。飯伏は回避して馬乗りになると、オーカーンはロープに手を伸ばす。飯伏は舌なめずりで不敵な笑みを見せる。
続いて飯伏は両足を持ってダウンさせようとするが、オーカーンはロープに身体を預ける。オーカーンは飯伏の蹴り足を捕らえると、抱えてグラウンドに叩きつけアキレス腱固めに持ち込む。飯伏はロープエスケープ。ここで10分経過のアナウンス。
両者は互いに掌底で牽制。オーカーンはスキをついてバックに周り、スタンディングの肩固め。そのまま足を刈ってグラウンドで肩固めに持ち込む。飯伏は足でロープエスケープ。だが、オーカーンは袈裟固めでダメージを与え、さらに飯伏の喉にヒザを押し当てる。
続いてオーカーンはアームロックを狙う。飯伏がこらえると、オーカーンは胴体を叩いて挑発。そして尻餅状態の飯伏の左足に蹴りを連発する。すると飯伏もキックで応戦。ローキックでオーカーンをダウンさせ、4の字固めを決める。オーカーンは必死にロープに手をかける。
オーカーンは突進してきた飯伏にカウンターの一本背負いから、王統流正拳突きをヒット。さらに王統流後ろ回し蹴りを決めてカバーするが、飯伏はカウント2でキックアウト。
続いてIVニーロックを決めるが、飯伏は顔面に張り手。オーカーンも張り手を返す。そして飯伏を引きずり起こすと、ヒザ蹴りからボディブローを連発。
オーカーンは飯伏の後頭部、さらに腹部にになりふり構わず打撃を浴びせる。すると飯伏は無表情で距離を詰めて、強烈な掌底を乱打。さらにソバットを決め、ボマイェを炸裂。オーカーンの鼻からは出血が見られる。
続いて飯伏はドラゴンスープレックスを狙うも、オーカーンは前方回転してヒザ十字固めで捕獲。そしてアンクルホールドに移行するが、飯伏は延髄斬りで脱出。
ここで飯伏はカウンターの掌底をヒット。それでもオーカーンはもう一度突進するが、飯伏は強烈なヒザ蹴りをグサリ。飯伏は気合いを入れるとカミゴェの体勢に。しかし、オーカーンは切り抜ける。だが、飯伏はハイキックでなぎ倒し、カバーへ。オーカーンはなんとかカウント2でキックアウト。
ならばと飯伏はカミゴェを繰り出すが、オーカーンはそのヒザをアイアンクローで捕獲。そして抱え上げようとするが、飯伏は空中でヒザ蹴りを食らわす。そしてすばやい動きで、今度こそカミゴェを炸裂。オーカーンはカバーを返すことができず、飯伏が6勝目をスコアした。