第4試合の公式戦ではKOPW 2021保持者の矢野通（3勝3敗）とHOUSE OF TORTUREの高橋裕二郎（2勝4敗）が対決。共にレスリングで実績を残し、現在は強烈ん個性で存在感を示している両者が、昨年の『G1』公式戦以来となるシングルを行なう。過去の対戦戦績は矢野の5勝1敗。矢野がYTR殺法で白星を先行させるか？　裕二郎が老獪なインサイドワークで意地を見せるか？

　裕二郎はダンサーのピーターを帯同。矢野はKOPWのトロフィーや、多数の肩書きアイテムを携えて入場。

　矢野がエプロンに上がったところで、裕二郎はフロントキックで奇襲攻撃。さらにトペ・スイシーダを炸裂。そして裕二郎は矢野の赤いパイプイスを花道に設置。さらに矢野のセコンド袋からテーピングを取り出すと、それで矢野をグルグル巻きにし、イスに座らせる。そしてフロントキックを決め、リングに戻る。
　ダメージの大きい矢野はカウント19でリングにギリギリ生還。すると裕二郎はストンピング。そしてコーナーパッドを外しにかかるが、時間がかかってしまい、レフェリーが注意。
　すると裕二郎は別のコーナーパッドを外す。しかし、ここで矢野が襲いかかる。だが、裕二郎は手にかみつく反則攻撃を見舞ってから、矢野を金具むき出しのコーナーにハンマースルー。
　裕二郎はまた別のコーナーパッドを外す。そしてまたも金具むき出しのコーナーに矢野をハンマースルー。
　さらに裕二郎は残りのコーナーパッドも外し、矢野を金具むき出しのコーナーに叩きつけてからカバー。だが、矢野はカウント2でキックアウト。
　すると裕二郎は矢野を場外に連れ出し、ピーターがレフェリーの気を引いているすきに、ケインで殴りつける。
　裕二郎は矢野をリングに戻してカバーするが、矢野はカウント2でキックアウト。すると裕二郎は打撃を叩き込み、矢野をロープにはりつけて追撃のフロントキックをヒット。
　さらに裕二郎は突進するも、矢野はマンハッタン・ドロップで迎撃。そして金具むき出しのコーナーに裕二郎を自爆させ、横入り式エビ固めで丸め込む。裕二郎が返すと、矢野はローブローを狙うも、裕二郎はこの動きを読んで回避。
　そして裕二郎は矢野を金具むき出しのコーナーに叩きつけ、逆にローブローを狙うも、レフェリーが止めに入る。
　スキをついて矢野は裕二郎をフロントスープレックスで投げつける。そしてロープに走るが、裕二郎はラリアットでなぎ倒す。続いて裕二郎はフィッシャーマンズバスターを決めてカバーするが、矢野はカウント2でキックアウト。
　ならばと裕二郎はピンプジュースを狙うも、切り抜けた矢野は裕二郎をレフェリーに突き飛ばし、横入り式エビ固めで丸め込む。だが、裕二郎がレフェリーをうまく巻き込んでいたため、3カウントならず。
　そして裕二郎は矢野にローブローを炸裂。さらに矢野を場外に放り投げ、今度はセコンド袋に入ってた手錠を手にすると、矢野の両手をうしろでつなごうとする。
　だが、矢野は切り抜けてリング下へ。すると裕二郎は「出てこい！」とリング下をのぞきこむ。そして裕二郎もリング下に突入。ここでレフェリーは場外カウントを数え始める。
　リング下から何か叫び声が聞こえ、先に矢野が姿を現してリングに生還。すると、裕二郎は両手に手錠をかけられた状態で、転がりながら場外フロアに登場。そのままリングに戻ることができず、矢野がまんまとリングアウト勝ちを収めた。
　
　裕二郎は両手がつながったまま、連行されるように退場。矢野は手錠のカギを掲げて、花道を堂々と引き上げた。

矢野「（※コメントスぺースを横切りながら）痛ぇな、バカヤロー！　通報しろ！」
　
　

裕二郎「（※手錠をされ、後ろ手のままで引き揚げてきて）なんだ、こりゃ……。はずれねえんだ（※裕二郎を追いかけながらその様子を見ていたPIETERが戸惑いながら『やだぁ』と声を漏らす）誰も考えつかないことを、するのが大好き……まさにあいつは、パタリロ（※『花とゆめ』などで連載されている魔夜峰央作のギャグ漫画『パタリロ』の主人公）みたいな、男だったよ。（※PIETERに向かって）知ってる、パタリロって？」
PIETER「（※不思議そうな表情をしながら）パタリロ？」
裕二郎「知らないか。年代的に知らないよなあ……。あとでパタリロの画像検索してみて」
PIETER「手錠するの？」
裕二郎「手錠はしないけどよ、見たらわかるよ。顔がよ、矢野通そっくりなんだ」
PIETER「ええ？　大丈夫？」

裕二郎「♪誰も考えつかないことを～、するのが大好き～（※と鼻歌を歌いながら控室へ歩いていく）」
PIETER「（※裕二郎を追いかけながら）鍵、鍵どこ？」