第5試合の公式戦ではKOPW 2021保持者の矢野通(3勝2敗)とIWGP世界ヘビー級王者の鷹木信悟(3勝2敗)が激突。両者は二年前の『G1』で対戦し、そのときは鷹木が勝利。二度目の対決となる今回、鷹木が王者の意地を見せトップ争いに踏みとどまるか? 矢野がその足元をすくって波乱を巻き起こすか?
矢野はKOPWのトロフィーをはじめ、多くの肩書きアイテムを携えリングイン。鷹木は世界ヘビーのベルトを腰に花道を進む。ゴング前、矢野が声高にしゃべっていると、鷹木は「うるせーよ!」と一喝。
開始のゴングが鳴ると、矢野は「セコンド」と書かれた頭巾を手にする。レフェリーが注意すると、矢野はその中から「タカギ用」と書かれた黒頭巾を取り出し、「オマエも使え!」と鷹木に渡す。
鷹木は放り投げるが、矢野の挑発に乗り、一緒になって被ってしまう。だが、矢野は黒頭巾を脱ぎ、すかさず横入り式エビ固め。跳ね返した鷹木は、黒頭巾を矢野に被せるとショルダータックル。
場外にエスケープした矢野に対し、鷹木はハンマースルー。だが、矢野は逆に投げつけ、消毒スプレーを浴びせる。そして鷹木に黒頭巾を被せ、リング下に投げ入れる。
鷹木はリング下から出るも、前後左右不覚のため右往左往。だが、黒頭巾を外し、カウント18でリングに戻る。矢野はコーナーパッドを外すが、鷹木もコーナーパッドを手にする。そして互いに「捨てろ!」とアピール。
続いてチャンバラとなり、競り勝った鷹木は自身のコーナーパッドを矢野に渡すとパンピングボンバーでなぎ倒す。
続いて鷹木は矢野にコーナーを背負わせ、肩を土手っ腹に打ち付ける。さらにパンチを叩き込んでからボディスラム。さらにエルボードロップの連発からセントーンをお見舞い。カバーは矢野がカウント2でキックアウト。
鷹木は矢野を引きずり起こし、土手っ腹にヒザ蹴りを連発。さらに追走式キチンシンクからブレーンバスターで叩きつける。そしてスリーパーで締め上げる。
鷹木はフライングメイヤーから矢野の首筋にエルボーを連発。矢野も気合いを入れてエルボーを打ち返し、激しい打撃の応酬に。
競り勝った矢野はロープへ走ってショルダータックル。さらにフロントスープレックスを炸裂する。
鷹木もバックエルボー、ナックルで反撃。さらに龍魂ラリアットを狙うが、矢野は髪をつかんで阻止。鷹木も髪をつかみ返し、レフェリーが反則カウントを数え始めるが、矢野は離さず、鷹木を金具むき出しのコーナーにハンマースルー。だが、鷹木が逆に投げつけ、串刺し攻撃を狙う。
すると矢野はレフェリーを盾にし、鷹木は踏みとどまる。そして矢野はレフェリーを突き飛ばすが、かわした鷹木は矢野に突進。だが、矢野は金具むき出しのコーナーに自爆させ、すかさず横入り式エビ固め。
返した鷹木は矢野のバックを取るが、矢野は急所蹴りから裏霞。鷹木が返すと、矢野はレフェリーを鷹木に突き飛ばす。そして矢野はロープへ。すると鷹木もレフェリーを矢野に突き飛ばし、スキをついてパンピングボンバーを炸裂。
そして、鷹木は矢野のTシャツを相手の顔に被せてスライディングラリアット。続いて一気にラスト・オブ・ザ・ドラゴンを決め、3カウントを奪取した。
試合後、鷹木は矢野の頭上に被せたTシャツの上に、さらに黒頭巾を被せる。そして勝ち名乗りを受けると、矢野の黒頭巾を取り、それで鼻をかんで投げつける。矢野はTシャツで目が見えないまま、セコンドの肩を借りて退場。