G1 CLIMAX 31

日時
2021年10月4日(月)   17:30開場 18:30開始
会場
東京・後楽園ホール
放送
バナーABEMA TV
観衆
692人

第5試合 30分1本勝負
『G1 CLIMAX 31』Bブロック公式戦

VS

  • (5勝0敗=10点)

  • (2勝3敗=4点)

境界線

レフェリー|レッドシューズ海野

MATCH REPORT

 メイン(第5試合)の公式戦はオカダ・カズチカ(4勝0敗)とSANADA(2勝2敗)が激突。同い年のライバルが2019年の10.14両国以来となる9度目の対決。対戦戦績はオカダの7勝1敗だが、常にハイレベルな戦いを繰り広げる両者。オカダがこのまま無敗街道を突き進むか? SANADAが白星を先行させるか?

 オカダはリングインするとコーナーに上ってアピール。ゴング前、両者がにらみあうと場内は大きく手拍子を送る。

 開始のゴング、両者は手四つで組み合おうとするが、互いに牽制し離れる。続いてロックアップで組み合うと、バックの取り合いに。そしてリストの取り合いを経て、オカダがカニバサミでグラウンドに持ち込んでレッグロック。続いてフェイスロックを決めるが、SANADAが切り抜け、両者は距離を取る。緊張感漂う攻防に場内は大きな手拍子を送る。
 続いて手四つの体勢から、オカダは巧みに腕を取る。その状態でロープに押し込むと、フェイントを入れてクリーンブレイク。
 続くロープワークの攻防ではオカダがショルダータックル。そしてレインメーカーポーズから、フェイントを入れてエルボードロップを決める。
 SANADAは身軽な動きからアームホイップ、さらにドロップキックで反撃。SANADAはオカダの足を取るとパラダイスロックを狙うも、これはオカダが回避。
 そして、オカダはロープに走るが、SANADAはカウンターのフランケンシュタイナー。続いて技の読み合いから今度こそパラダイスロックを完成させる。SANADAは手拍子を煽り、オカダの臀部に低空ドロップキックをヒット。
 続いてSANADAはチンロックを決める。オカダは足でロープエスケープ。するとSANADAは後頭部にエルボースタンプを連発。そしてブレーンバスターで叩きつけてカバーするが、オカダはカウント2でキックアウト。
 SANADAはオカダを引きずり起こしてバックエルボー。だが、その場飛びムーンサルトプレスは、オカダがかわす。
 続くロープワークの攻防ではオカダが勢いのあるランニングエルボーをヒット。そして串刺しエルボーからDDTをお見舞いする。
 ここでオカダはツームストンパイルドライバーを狙うが、SANADAはこらえる。するとオカダはネックブリーカードロップに切り替えてカバー。SANADAはカウント2でキックアウト。
 続いてオカダはSANADAの両腕を交差させてサーフボードストレッチ。SANADAは足でロープエスケープ。
 優勢のオカダはフライングメイヤーから低空ドロップキックをヒット。SANADAが場外に転落すると、オカダはコーナーに下がり様子を伺う。
 SANADAがリングに戻ると、オカダはエルボーを叩き込む。さらに挑発するように「カモン!」と頭をはたいていく。SANADAは胸板への張り手を返すが、オカダはヒザ蹴りからボディスラムで叩きつけ、セントーンを繰り出す。しかし、これはSANADAがかわす。
 SANADAはオカダのヒザに低空ドロップキックをヒット。続いてランニングエルボー、アームホイップ、ドラゴンバックブリーカーとたたみかける。
 オカダが場外にエスケープすると、SANADAは鮮やかなプランチャ。そして場内の手拍子を煽る。SANADAはオカダをリングに戻してカバー。オカダはカウント2でキックアウト。
 SANADAはTKOを狙うも、オカダはハンマーパンチで切り抜ける。するとSANADAはヒザに低空ドロップキック。続いてSANADAは突進するが、オカダはコーナー最上段にSANADAを設置してドロップキックをヒット。SANADAは場外に墜落してしまう。
 オカダは場外フロアでDDTを敢行。SANADAはカウント18でリングに生還。すかさずオカダはマネークリップで捕獲。しかし、その状態でSANADAはコーナーにオカダを激突させる。
 ここでSANADAはセカンドロープからトンボを切ってバックに周ろうとするが、オカダは回避。SANADAは着地するも、右ヒザを痛めてしまう。
 オカダはそのヒザをつかむと、マットに叩きつける非情の攻撃を繰り出す。SANADAはエルボーを返すが、かわしたオカダはマネークリップで捕獲。
 SANADAがロープに逃げようとすると、オカダはリング中央に運んでマネークリップで締め上げる。SANADAはなんとか足でロープエスケープ。
 するとオカダはSANADAをボディスラムで叩きつけ、コーナー最上段からダイビングエルボードロップを投下。そしてレインメーカーポーズを披露し、レインメーカーの体勢に。だが、かわしたSANADAはスタンディングのドラゴンスリーパー。オカダは切り抜けるも、SANADAはTKOを炸裂。そしてカバーするが、オカダはカウント2でキックアウト。ここで20分経過のアナウンス。
 SANADAはスタンディングのドラゴンスリーパーで捕らえ、スイングしてからSkull Endを決める。そして技を解除するとラウンディング・ボディプレスへ。オカダがかわすと、SANADAは着地するが、ヒザのダメージで座り込んでしまう。
 しかし、SANADAはコリエンド式のドラゴンスリーパーからSkull Endでオカダを捕獲。オカダは腕のクラッチを振りほどくが、SANADAは逃さず締め上げる。オカダは足で必死にロープに逃れる。
 SANADAは首切りポーズからマジックスクリューを狙うが、オカダは回避してローリングラリアットを狙う。だが、SANADAはカウンターのローリングソバット。そしてロープに走るも、オカダはドロップキックをヒット。
 続いてオカダはレインメーカーの体勢に入るが、SANADAはポップアップ式のTKO。すかさずラウンディング・ボディプレスを決めるが、ヒザのダメージでカバーが一瞬遅れ、オカダはカウント2でキックアウト。
 SANADAはヒザの痛みにこらえて立ち上がると、スタンディングのドラゴンスリーパー。オカダは切り抜けてショルダースルーからのエビ固めで押さえ込むも、SANADAはなんとかカウント2でキックアウト。
 そしてオカダを肩に担ぎ上げてからスタンディングのドラゴンスリーパーで捕らえるが、回避したオカダは旋回式のツームストンパイルドライバー。両者がダウンしたところで残り時間3分のアナウンス。
 両者は気力を絞ってエルボーの応酬を繰り広げる。SANADAの一発でオカダは後退するも、負けじとショットガンドロップキック。だが、SANADAはローリングエルボーへ。これをかわしたオカダはハイアングルのジャーマン。そしてレインメーカーへ。
 だが、かわしたSANADAはオコーナーブリッジの体勢から、ブリッジせずに押さえ込む。しかし、オカダはカウント3寸前でキックアウト。ここで残り時間2分のアナウンス。
 SANADAは突進するが、オカダはツームストンパイルドライバーの体勢で抱え上げる。だが、SANADAは切り抜けてスタンディングのドラゴンスリーパー。そしてSkull Endを仕掛けるも、オカダは回避し、ここから技の読み合いに。
 SANADAはオカダのドロップキックを回避すると、コリエンド式のドラゴンスリーパーを狙うが、オカダは空中でキャッチして一気に開脚式のツームストンパイルドライバーで突き刺す。そして残り1分が告げられると、ついにレインメーカーを炸裂。この一撃でSANADAを沈め、オカダが無傷の5連勝をスコア。

COMMENT


 
──今回も激しいタフな試合になりました。振り返っていかがですか?
オカダ「本当にライバルにふさわしい闘いができたんじゃないかなと思います。『G1 CLIMAX』は30分という時間制限がある中で前回も29分、まあ何秒か忘れたけど、ギリギリで負けてるんで、そういう意味でもライバルに1勝を返すことが出来たんじゃないかなと思います」
 

──リング上では「たかが5勝」という言葉がありましたが、そのへんは意識していないですか?
オカダ「まあね、5勝だからいいわけじゃないですし、これで次から4連敗したら最初の5勝がよかっただけっていうふうに終わってしまうんで。でも、誰もさ、いまのオカダがここから連敗して落ちていくと思えないような闘いをしっかりとできていると思いますし、本当に今日はSANADAさんとまたやってね、いままで『G1』で4試合やって、今日は5試合目で、また違ういろんないい意味を持った闘いをしてきて、ドンドン勢いもついてきているんじゃないかと思うんで、またこれからドンドンドンドン強いオカダ・カズチカを見せていけるんじゃないかなと思います」

──オカダ選手が意識するであろうジェフ・コブ選手もピタリと並んできていますが、そのへんは意識していますか?
オカダ「まあジェフの5勝と俺の5勝は違うでしょって。一緒にしないでよと(言いたい)。まあでもね、そんなことも言ってられないのが『G1』なんで。どんだけ熱い試合をしても何も点数は変わらないですし。ただ、本当に対戦相手の思いもそうですし、お客さんのこの熱い声援を受け取って試合ができているんで。まあジェフとはまだまだ先のことなんで、ほかのことを考えずに次の試合のことを考えていきたいと思います」
──次は(10.8)高知でタイチ選手との試合になります。
オカダ「正直何もないですよ。(IWGP)タッグチャンピオンっていうぐらいかなと。本当にタッグチャンピオンでよかったなと、シングルでオカダの相手はもうしてられないよと思ってもらえるような、それぐらい最強なオカダ・カズチカをタイチさんにお見せしたいなと思います。ありがとうございました」
 
 



 
SANADA「(※コメントスペースに現れるなり床に座り込んで)ライバル……いや自分でライバルっつっちゃあダメだね。カズチカにはまったく勝てないけど、今日闘ってみて少しはなんか、何かわからないけど希望が見えたよ。この少しの希望があるかぎり、俺は信じるよ。CHECK ONE TWO…」

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