第5試合の公式戦はオカダ・カ3ズチカ（3勝0敗）とNEVER6人タッグ王者・後藤洋央紀（0勝3敗）のCHAOS同門対決。過去の対戦戦績は7勝7敗で五分の両者。しかし、今回の『G1』ではオカダが無傷の三連勝、後藤が三連敗で白星なしと、明暗がわかれている。ここで後藤が意地を爆発させるか？　それともオカダが勢いをさらに加速させるか？

後藤はNEVER6人タッグのベルトを腰に入場。オカダは気合い十分の表情でリングインすると、コーナーに上ってレインメーカーポーズ。

　開始のゴング、ロックアップからリストの取り合いに。後藤が腕を取ると、オカダはロープに押し込み攻撃すると見せかけてロープエスケープ。
　続いてロックアップからオカダがロープに押し込むも、後藤はすばやく体勢を入れ替え、離れ際に胸板に張り手を見舞う。
　後藤はリストを捕えるが、オカダは足を取ってグラウンドに持ち込む。だが、後藤もキーロック。オカダは切り抜け、両者は一旦距離を取る。
　次は後藤がヘッドロックで捕獲。オカダはハンマースルーで切り抜けるが、後藤はショルダータックル。さらにヒップトス、そしてラリアットでオカダをトップロープ越しに場外に落とす。
　後藤はオカダをすぐにリングに戻し、チンロックを決める。そして頭部にエルボーを落とす。さらに後藤は荒々しくストンピングをたたき込んでいく。
　劣勢のオカダだったが、カウンターのフラップジャックを決める。そして後藤を場外に落とすと、背中を鉄柵に打ち付ける。そして鉄柵を用いて、キャメルクラッチのようなかたちで後頭部を攻める。さらにオカダは場外フロアでDDTをお見舞い。
　なんとかリングに戻った後藤に対し、オカダは低空ドロップキックをヒット。そして後藤を踏みつけて右腕を上げ、レインメーカーポーズを見せる。
　さらにオカダは後藤の両腕をクロスして、ヒザを後頭部に押し当てる。オカダは後藤を引きずり起こし、エルボーを連発。後藤もエルボーを返して、ロープへ。しかし、オカダはカウンターのフロントキック。だが、後藤もローリングラリアットでダウンを奪う。
　続いて後藤は串刺しラリアットから村正、そしてブルドッキングヘッドロックを決める。続いて後藤はショルダータックルでオカダをなぎ倒す。
　オカダが場外にエスケープすると、後藤は近寄るが、オカダは不意打ちのキック。そして鉄柵に叩きつけ、フロントキックを放つが、後藤は蹴り足を捕え、ラリアットをたたき込む。
　後藤はオカダをリングに戻し、場内に手拍子を煽るとコーナー最上段へ。そしてダイビングエルボーをオカダの土手っ腹に突き刺す。
　ここで後藤は牛殺しを狙うも、オカダはこらえる。すると後藤は串刺し攻撃を狙うが、オカダは切り抜けてリバースネックブリーカーを炸裂。
　オカダはリバースツームストンパイルドライバーを狙うも、後藤はこらえる。するとオカダはロープに走るが、後藤は追走して延髄ラリアット。さらにロープに走るが、オカダはカウンターのドロップキックを突き刺し、すかさずマネークリップを決める。後藤はなんとかロープエスケープ。
　オカダは後藤をボディスラムで叩きつけ、コーナー最上段へ。しかし、後藤が立ち上がると、オカダは着地。そしてショットガンドロップキックを繰り出すが、これは後藤はかわす。そして後藤はオカダの後頭部にラリアットを打ち込むと、コーナー最上段に設置し、変形のネックブリーカーを炸裂。
　後藤は牛殺しを狙うも、オカダは回避。そしてロープに走ると、後藤は追走ラリアットへ。これはオカダがかわすも、後藤は意地のラリアットを決める。
　後藤は印を結んでキックをたたき込むと、今度こそ牛殺しを炸裂。そしてGTRを狙うが、オカダは回避。後藤はオカダの腕をつかむも、オカダはショートレンジラリアットを炸裂。
　オカダは後藤のリストをつかんで追撃のショートレンジラリアットを狙うが、後藤はかわす。だが、オカダはカウンターのドロップキックを決め、旋回式のツームストンパイルドライバーを炸裂、
　オカダは雄叫びを上げ、レインメーカーへだが、かわした後藤は後藤参式。オカダはカウント2で必死に返すも、技の読み合いから後藤は裏GTRをお見舞い。
　後藤は雄叫びを上げてGTRを狙うが、オカダは回避。ならばと後藤はローリングラリアットを繰り出すも、オカダはかわしてショルダースルー。そして、そのままエビ固めで押さえ込むと、電光石火の3カウントを奪取。オカダが公式戦4連勝を記録した。

　試合後、痛恨の4連敗を喫した後藤は、両手でマットを叩いて悔しさをあらわにする。オカダは勝ち名乗りを受けると、後藤に握手の手を差し出す。後藤も応え、互いの健闘をたたえた。

 
　
オカダ「なにかあれば……」
－－後藤選手との壮絶な同門対決となりましたが、振り返ってみていかがでしょうか？
オカダ「ま、『G1』らしい闘いができたんじゃないかなと思います。ま、ホントに、自分の中では、こういう勝ち方もできるっていうのを、今のほかの対戦相手にも知らしめることができたと思いますし、しっかりとね、まあ今まではレインメーカーだけ、ストレートだけでピッチングしてるようなもんでしたけど、これからは緩急をしっかり使える、そういうプロレスラーになってですね、またブイブイいわせたいなと思います」
　

　
－－シングルで闘った後藤選手の強さというのは、どう感じましたか？
オカダ「まあ、強くないわけないでしょって。まあ、『G1』に出てるってのもそうですし、ほんとに同じチームとしてずっと見てますから、そこはまあ感じてることなんでね。まあやっぱり、なんかこう、懐かしい感じもしましたし、そういう意味ではなんかほんとに、なんかレインメーカーを思い出させてくれるような相手だったのかなと思いますし。まあでも、まだ４勝ですから、半分もいってないですし、まだ正直、僕、MAXだと思ってないんで。まあ『G1 CLIMAX』のテーマのように、“MAX the MAX”目指して、やっていきたいと思います」
　
　

　
後藤「（※後頭部を押さえながら引き揚げてきて）崖っぷちか……また谷の底へ落とされたな……。また、オカダにだ」
　

　
後藤「（※しばらくの沈黙ののち）だが安心しろよ。オレは、どこからだって這い上がってやる。こうしてな、コメントを出してる元気が、オレにはまだ残ってる！ 元気があれば、何でもできる。そうだろ？ 今日は負けたけど、明日から！ 連勝だ！」