第1試合は新人選手同士のデビュー戦、大岩陵平(おおいわ・りょうへい)vs藤田晃生(ふじた・こうせい)。
どちらも2020年12月に行なわれた新弟子テストに合格し、2021年4月に道場入り。約4カ月の練習生期間を経て、デビューまでこぎつけた。両者は今大会から始まる後楽園ホール4連戦で、連日10分1本勝負でシングルマッチを敢行する。
まずは藤田、続いて大岩が疾走してリングイン。そして共に気合いの雄叫びを上げる。
開始のゴング、まずはレスリングの攻防を展開する。大岩がガブると、藤田はスキをついてバックに回る。バックの取り合いから、両者は一旦距離を取る。
藤田は足を取るが、大岩もうまく切り返す。藤田はヘッドロックからフライングメイヤー。しかし、大岩もレッグシザースで返す。
藤田はもう一度ヘッドロックからフライングメイヤー。だが、大岩はすばやく回避しハンマーロック。
そして大岩はグラウンドでヘッドロック。藤田はレッグシザースで返すが、大岩は脱出してまたもヘッドロックで捕らえる。ここから両者はヘッドロックを巡る攻防。気迫のこもったせめぎあいを繰り広げる。
藤田がヘッドロックで固めると、大岩は足でロープエスケープ。続いて藤田はアームロックを仕掛けるが、大岩はこれもロープに逃げる。
藤田はストンピングから大岩の左腕にエルボーを連発し、脇固めで捕獲。大岩は必死にロープエスケープ。
藤田はストンピングを乱打。さらにアームロックから腕ひしぎ逆十字へ。しかし、大岩はロープに逃げる。
勢いに乗る藤田に対し、大岩はエルボーで反撃。ここから激しいエルボーの応酬。最後は大岩がダウンを奪う。
大岩はストンピングの連発から足を取ってテイクダウン。そしてアキレス腱固めを決めるが、藤田はロープに手をかける。
大岩は藤田の左足にストンピングを浴びせ、逆片エビ固めへ。そのまま締め上げるが、藤田はなんとかロープに逃げる。
大岩は藤田の腰にストンピングを見舞い、引きずり起こすが、藤田はその場飛びのドロップキックを炸裂。そして雄叫びを上げ、大岩をロープに飛ばすと追撃のドロップキックをヒット。しかし、カバーは大岩がカウント2でキックアウト。
ならばと藤田は逆エビ固めを決めるが、大岩は必死にロープエスケープ。藤田はストンピングの連打から、もう一度足を取って逆エビ固め。そのまま締め上げるが、ここで試合終了のゴング。両者のデビュー戦は10分時間切れ引き分けに。
試合後、藤田と大岩は額を突き合わせる。そして、藤田が胸を突き飛ばすと、大岩も同じ動きをやり返し、意地をぶつけ合う。
大岩はマットを叩いて「クソッ!」と叫んでからリングをあとに。藤田は四方に頭を下げて退場した。