第4試合の『SJTL 2021』公式戦はロビー・イーグルス&タイガーマスク(3勝1敗)vs田口隆祐&マスター・ワト(2勝2敗)。鷲虎タッグはここで勝利すれば、優勝への望みを残すことに。田口&ワトとしては勝ち越しのかかった一戦となり、有終の美を飾りたいところ。
イーグルスはIWGPジュニアヘビーのベルトを腰に入場。
先発はイーグルスとワト。イーグルスは場内の手拍子をさらに煽る。ワトがローキックを放つと、イーグルスも同じ攻撃を返す。
続いてバックの取り合いから、ワトがヘッドロック。イーグルスはロープに押し込み、離れ際に顔面に張り手。するとワトはローキック。イーグルスもキックを返すが、ワトは蹴り足を捕らえ、キックを連発。ここから軽快なロープワークの攻防を経て、両者は額を突き合わせてにらみ合い。
次はタイガーと田口のマッチアップ。タイガーは田口の尻に鋭いキック。田口は「シューズに何か入ってる」と、言いがかりに近い抗議。
タイガーはソバットから、田口の尻にキック。さらに鷲虎タッグはワトにキックの乱れ打ちからサンドイッチ式キック。続いて鷲虎タッグは田口の尻にキックを連発。
スイッチしたイーグルスは田口に強烈な逆水平チョップ。さらに尻に逆水平チョップを叩き込むが、自分の手を痛めてしまう。
次はタイガーが田口の尻に強烈なキックを連発。交代したイーグルスは掟破りのヒップバット。さらにキックの連発から串刺し攻撃を狙うが、かわした田口は旋回式のブルーサンダー。
スイッチしたワトはスワンダイブ攻撃。イーグルスにかわされるも、うまく着地し、ハイキックを炸裂。そしてスワンダイブのエルボーアッパー。
ワトはイーグルスにキックを連発。イーグルスもエルボーを返し、ターボ・バックパックを狙うが、ワトは切り抜けてトラースキックでダウンを奪う。
ワトは旋風脚を繰り出すが、イーグルスはかわしてロン・ミラー・スペシャルの体勢に。ワトが切り抜けると、イーグルスはキックのコンビネーション。そしてアサイDDTを狙うも、ワトは回避。
イーグルスはワトとの蹴り合いを制すと、ロープへ。するとワトはカウンターのゼロ戦キック。
スイッチした田口はイーグルスにスリーアミーゴスを敢行。だが、カバーはタイガーがカット。
すると田口&ワトはイーグルスに串刺し攻撃。さらにヒップアタックと水面蹴りの合体攻撃。そして田口はオーマイアンドガーアンクルで捕獲するが、タイガーがカットに入る。
それでも田口はオーマイアンドガーアンクルを繰り出し、どどんにつなごうとする。だが、スキをついてイーグルスはアサイDDT。
スイッチしたタイガーはトップコーナーから田口にダイビングクロスボディ。しかし、田口もセカンドコーナーからのヒップアタックで反撃。そして鷲虎タッグに交互にヒップバットを食らわせる。
勢いに乗る田口はタイガーにミサイルヒップを炸裂。カバーを田口が返すと、田口はヒップバットを連発。そして気合いを入れ、ヒップアタックを繰り出すが、ヒットする前にタイガーが倒れてしまい、これは失敗に。
続いて田口&ワトはタイガーにトレイン攻撃を狙うが、タイガーは切り抜けて田口に回転十字架固め。これを田口が返すと、タイガーはリバースダブルアームバー。しかし、田口は必死に足でロープエスケープ。
鷲虎タッグはコーナー付近で田口にサンドイッチ式キック。そしてタイガーは田口に雪崩式攻撃を狙うがワトが妨害。すると、イーグルスがワトを場外に吹っ飛ばし、トペ・コンヒーロをヒット。
タイガーは田口に雪崩式ダブルアームスープレックスを炸裂。田口がカバーを返すと、タイガーはダイビングヘッドバット。しかし、田口はかわすとオヤァイポーズからケツイェをヒット。
タイガーがカバーを返すと、田口はどどんを狙う。タイガーは切り抜けるも、田口はセカンドロープからヒップドロップ。そしてどどんを決めるが、カバーはイーグルスがカット。するとワトがイーグルスを場外に追いやる。
田口はもう一度どどんを狙うも、イーグルスが延髄斬り。するとワトがイーグルスにスワンダイブのミサイルキック。
タイガーがワトにハンマースルーを仕掛けると、その勢いでワトは場外のイーグルスにトペ・コンヒーロを炸裂。
リング上、田口はミラノ作どどんスズスロウンの体勢に入るが、タイガーは回避してタイガードライバーを炸裂。しかし、田口もカウント2でキックアウト。
タイガーはハイキックを繰り出すが、田口はオーマイアンドガーアンクルで捕らえる。タイガーは切り抜けてキックを放つも、かわした田口は回転足折り固めを決め、電光石火の3カウントを奪取。これで鷲虎タッグ、田口&ワト組、共に3勝2敗で公式戦を終了。
試合後、イーグルスは身体をバタバタさせて悔しがる。そして、両チームで健闘を称えあったあと、イーグルスはリングを下りて放送席の高橋ヒロムに近づき、ベルトを見せつける。
イーグルスはリングに戻り、田口&ワトを含め4人で手を突き上げる。そして、4人はリングをあとに。
田口「戦(いくさ)というものは生き物ですから、常に変化するもの。柔軟に戦況に応じて闘うこと。童(わらべ)ワトも、今日の戦でそれを学んだことでしょう。このリーグ戦で、童ワトもまたマスターに1歩近づいたんではないですか? 童ワトよ、“天下の大将軍”目指して、これからも日々精進するんですよ。とりあえず私のしゃべり方は、今日でこれで1回終わりますよ。王騎将軍でした」
ワト「勝ったけど、決勝に進めなかった。この悔しさを忘れずに、また『SUPER Jr. TAG LEAGUE』、優勝目指して田口さんと2人で頑張っていきます。そしてロビー・イーグルス。俺もお前の持ってる(IWGP Jr.)ベルトを狙っている。俺も、今日勝ったけど、決勝に進めなかった。これで終わりじゃないから。あきらめてないから。またこっから、俺は、あきらめずに前を向いて進んでいきます」
タイガー「(※英語で)アイム・ソーリー・ロビー!」
イーグルス「大丈夫。仕方ないよ」
タイガーマスク「(※英語で)ソーリー。せっかくのチャンスだったのに」
イーグルス「俺たちにできるベストは尽くしたよ」
タイガー「今日で公式戦は終わったんだけどね。あぁ~…。まあ、勝つときはロビーが獲ってくれたんだけど、狙われるのは俺。それはね、わかってはいたんだけどね。悔しいね。そう考えられていることがすごく悔しいし。なおかつ、(田口)監督があんな技を出すと思わなかったよ(苦笑)。『あんな技、持ってたのかよ!?』と。ビックリしちゃったよ、こっちは。だからもう(カウント)スリーなんて入ってないと思ったから、ぜんぜんブリッジしてなかったからね。いやぁ~ビックリした。まあでも、(IWGP Jr.)チャンピオン・ロビーとは、これからも。(※英語で)次のシリーズも、その先のシリーズもずっと組もう」
イーグルス「もちろんです」
タイガー「イーグル&タイガー。これでいきたいなと思ってます。ロビーといいところまでいけるんじゃないかなと思ってます。とにかくこのコンビネーションをうまく使って。もっともっと。今回、初めてだったからね。(※英語で)2人でタッグを組んだのは今回が初めてだったから」
イーグルス「でも俺たちよくやったと思うよ」
タイガー「グローイングアップして、これからもいきたいなと思っています。サンキュー、ロビー(※と言って握手をして先に立ち去る)」
イーグルス「サンキュー、タイガーマスク。今年の『SUPER Jr. TAG LEAGUE』、彼以上のパートナーなんて考えられないよ。俺たちはこれで敗退ってことなのかな!? もうチャンスは残ってないのかな!? 数字は苦手だから何点なのかちゃんと把握できてなくて。でも、また明日から次の闘いに向かっていくだけだ。タグチ、ワト、すごかったよ。ワト、試合後に何か言ってこようとしたけど、俺たちが最後に闘ったとき、お前がギブアップで負けてることを忘れたとは言わせないぞ。それに、後半、お前はほとんど試合に関わってなかった、今日タイガーマスクから勝ったのはタグチだ。俺のベルトに挑戦したいんだろ!? お前の威勢の良さは気に入ったが、挑戦したいなら俺から3カウントを獲ってみろ。だんだんと試合に自信がついてきてるのは見える。でも、テクニックはまだまだだ。もっといろんな技を使えるようにならないとな。同じ技しか使えないと簡単に予測されて返されてしまうぞ。いまのままでは俺から勝てないぞ。今日でそれがわかっただろ。さっさとシャワーを浴びて今夜はゆっくり休むよ。明日から1週間オフか。今日も実況解説席にTIME BOMB(高橋ヒロム)がいたな。バックステージに来るって言ってなかったけど、どこだ!? お前とのタイトルマッチ楽しみにしてるぞ。言ったとおり本当に現れるんだろうな!? ヒロム、どこだ!?」
※階段上からヒロムが登場
ヒロム「(※英語で)ハロー、ロビー! プリーズ、ギブミータイム。ワンミニット! ベルトさんと話をさせて!」
ロビー「1分でいいんだな!?」
ヒロム「イエス、プリーズ!」
ロビー「なんで俺がつき合わされるんだ!?」
ヒロム「(※英語で)トーク! ベルトさん!」
ロビー「オーケー。1分きっかりだぞ。はい」
ヒロム「(※英語で)どうぞ。オーストラリアの有名なお菓子。プレゼント(※※と言ってポケットから“Tim Tam”というオーストラリアのお菓子を出し、イーグルスへ手渡す)」
イーグルス「(※お菓子を受け取ってIWGP Jr.ベルトをヒロムへ渡す)」
ヒロム「1分計ってくれ(※と言ってイーグルスにスマートフォンを手渡す)」
イーグルス「(※ストップウォッチにしたスマートフォンを持ち)1分だ。スタート!」
ヒロム「(※ベルトを床に置いて話しかける)
ベルトさん、マジでゴメン…。2回もケガして、その2回とも、俺のせいで返上になっちゃって、ホントにゴメン。許してくれ、ベルトさん。なんでも言ってくれ。ベルトさん、いつものように、俺になんでも言って下さい。ゴメン。言ってくれ。なんでも言ってくれ、ベルトさん。頼む。いつものように言ってくれよ! 怒ってくれ。ベルトさん…しゃべってくれよ…。いつもみたいに! なんでしゃべってくれないんだよ!? オイ!? ベルトさん、しゃべれなくなったのか!? そんなことないよな!? なあ、ベルトさん、頼むよ。なあ!? なんでも言ってくれ。1分しかねぇんだ」
イーグルス「(※1分経過を確認し)終わり!」
ヒロム「ノー!! プリーズ、モアタイム!!」
イーグルス「1分きっかりって約束しただろ!これ以上はダメだ!(※ベルトを担いで控室に行こうとするが、ヒロムが脚を掴む)やめろよ、ヒロム!!」
ヒロム「(※すべて英語で)プリーズ! モアタイム! プレゼントあげたじゃん!」
ロビー「1分の約束だ。ベルトさんは俺と帰るんだ。離せ!(※Tim Tamでヒロムの頭を叩いて立ち去る)」
ヒロム「俺のせいなのか…!? ベルトさんが…(苦笑)ベルトさんが何も言ってくれねぇよ。なんでベルトさんの声が聞こえないんだ!? (※記者たちに)なあ!? なんでだと思う!? なんで!? なんで聞こえないんだと思う!? なあ!? 俺のせいか!? やっぱり怒ってるんだ、ベルトさん…。じゃあ、獲り返して、とことんベルトさんと話し合うしかねぇな(ニヤリ)。あ~あ、やっぱり怒ってるんだ~…。あ~あ、終わったなぁ~…」