初代STRONG無差別級王者のローラーが登場。次期挑戦者に名乗りをあげているラッシュとタッグマッチで対決。

　ラッシュのパートナーであるフレドリックスが、ゴングを待たずにローラーを襲撃して試合がスタート。フレドリックスがエルボー連打を浴びせ、変型バックブリーカー、串刺しボディアタックで追い討ちをかける。
　そこへライムライトが入るも、フレドリックスが場外へ落とす。それでもライムライトはエプロンへのぼるが、控えのラッシュが再び場外へ追いやり、サードロープからフライングボディアタックを食らわせる。
　一方、フレドリックスはローラーにボディブローとエルボーを連発し、マニフェストデスティニーの体勢に入る。ここからローラーが脱出してフロントネックロックを繰り出すが、フレドリックスはスパインバスターをお見舞い。
　続いてフレドリックス＆ラッシュがローラーに連携攻撃を浴びせ、ラッシュがスピンキックで頭部を打ち抜く。しかし、控えのライムライトがフレドリックスのロープワークを妨害し、ローラーが逆転に成功。
　今度はフレドリックスが孤立する展開となり、ローラーがアキレス腱固め、ライムライトがロープを悪用した脚折り攻撃などで追い討ち。さらに、ローラーがドラゴンスクリュー、ローキック、エルボー、足4の字固めなどで痛めつける。
　その後もフレドリックスは苦しい展開が続いたが、ブレーンバスターでローラーを投げ捨て、ようやく脱出に成功。ラッシュ対ライムライトとなり、ラッシュがハンドスプリング式ニールキックで控えのローラーを吹き飛ばす。そして、そのままライムライトにハンドスプリングエルボーを見舞い、場外のローラーへトペスイシーダを食らわせる。
　続いてラッシュ＆フレドリックスがライムライトへトレイン攻撃を敢行し、ラッシュがフライングラリアットで追撃。そこへローラーが入り、顔面パンチ連打、ボディブロー連打でラッシュに報復する。
　それでもラッシュは飛びつきスイングDDTを仕掛けるが、ローラーが回転をこらえて前方へ投げ捨てる。だが、フレドリックスがローラーを場外へ引き込み、ラッシュをフォロー。
　ここからラッシュはニュートラルコーナーへのぼるが、ローラーがフレドリックスから逃れて妨害に入る。それでもラッシュはローラーを振り切ってフロッグスプラッシュを放つが、ライムライトが身をかわし、変型バッククラッカーで叩きつける。
　さらにライムライト＆ローラーが、トラースキック＆ジャーマンスープレックスホイップの連携攻撃でラッシュに追撃。その直後、フレドリックスとローラーが激しいエルボー合戦を繰り広げ、もつれあって場外へ落ちる。
　一方、ラッシュとライムライトは打撃戦を展開し、ライムライトの逆水平チョップ連打に対してラッシュがエルボー連打で逆襲。するとライムライトは打撃コンビネーションを繰り出すが、ラッシュが身をかわしてギロチンドロップを後頭部へ落とす。
　それでもライムライトはラッシュアワーを妨害し、バックドロップを狙う。しかし、ラッシュがバク宙で着地し、今度こそラッシュアワーでライムライトを仕留めた。
　
　試合後、ラッシュ＆フレドリックスは勝ち名乗りを受け、リング上からローラーたちを挑発した。

ライムライト「バカみたいなウルフのカール・フレドリックスには本当にウンザリだ。自分のことを“アルファ・ウルフ”って呼んでいるんだぜ」
ローラー「あいつは前に倒してやった」
ライムライト「そうだな。だが、毎回“アルファ・ウルフ”の横に誰かがついていて、次から次へと新しいヤツを連れてきやがる。そして、リオ・ラッシュは自分のことを“時の人”と呼んでいるそうだが、『NJPW STRONG』はすでにTEAM FILTHYが支配した“フィルシーフライデー”な番組なんだ。だから、お前のその減らず口を閉じて、自分の置かれている状況を理解するべきだな、リオ。お前はこの在位期間最長を誇る初代にして唯一無二のSTRONG無差別級王者にリング上で捻りつぶされるんだ」
ローラー「カール・フレドリックス、なぜお前がまだ突っかかってくるのかわからない。お前はすでに俺が倒してやっただろ。そしてリオ・ラッシュ、対戦するたびに違うタッグパートナーを連れてきて、勝つためには汚い手を使うこともいとわない」
ライムライト「汚いヤツだ」
ローラー「お前は終わりだ。ベルトへの挑戦権を得たかもしれないが、それは意味を持たずに終わりを迎える」
ライムライト「あいつがお前に勝ったことはないぞ」
ローラー「リオ・ラッシュが次の挑戦者になるんだろ？」
ライムライト「そのはずだ」
ローラー「あいつがTEAM FILTHYを倒せると思うか？ ミュージシャンのリオ・ラッシュか、スーパースターだな。リオ、覚悟しておけよ。お前が試合のあとに記録することになるのは敗北の2文字だ。在位期間最長を誇るSTRONG無差別級王者であるこの“フィルシー”トム・ローラー相手にな」
ライムライト「初代にして唯一無二の在位期間最長…」
　
　
フレドリックス「何回ダニー・ライムライトからピンフォールを奪ったか覚えてないな。お前の負けだ。コノヤロー。チャンピオン“フィルシー”トム・ローラー、時間の問題だぜ。“時の人”がトム・ローラーから初めてベルトを奪うぞ」
ラッシュ「俺こそが“時の人”だ。俺に注目しておけ！ お前にも言ったように真実を伝えてやろう。“フィルシー”トム・ローラー、ダニー・ライムライトに何が起きたか見ただろ？ 今日の結果が、いつか行われる王座戦の結果を表しているんだ。しっかりベルトを可愛がっておいたほうがいいぞ。なぜならあと少しで“フィルシー”の元を離れてしまうからな」
フレドリックス「アレキサンダー・ジェームズ、ヤングライオン相手によくやったぜ。LA DOJOや俺を相手に闘いたいって言っていたな？ 俺はLA DOJOの主であり、この番組の主だ。LA DOJOの仲間や俺を倒して『STRONG』での地位を得ようとしているんだろ？ 少なくとも俺にはそう見えるぞ。お前に俺を倒すことができるのか？ 目に物を見せてやる。これは俺の番組だ。やってやるぜ。イジョウ」