メイン（第5試合）は『SUPER Jr. TAG LEAGUE 2021』公式戦、田口隆祐&マスター・ワト（0勝2敗）vsSHO&YOH（0勝2敗）。共に連敗で苦しい出だしとなった両チームが対決する。『SJTL』4連覇がかかったROPPONGI 3Kだが、YOHがスランプ中。ここで意地を見せたいところだが……。

　先発は田口とYOH。グラウンドの攻防を経て、一旦両者は離れる。続いてYOHは低空タックルでテイクダウン。そしてレッグロックを決めるも、田口はキーロック。YOHも切り抜け、両者はスタンドに戻る。
　次はワトとSHOのマッチアップ。SHOがローキックを出すと、ワトはハイキックで牽制。ワトはローキックからハイキックをヒット。続くロープワークでは、ワトはローリングソバットをヒット。
　しかし、RPG 3Kはワトに連携の低空ドロップキック。さらに田口にはダブルのドロップキックを炸裂。
　SHOはワトの左腕を捕らえ、肩にエルボーを落とす。スイッチしたYOHもワトの肩にキック。さらにチンロックからワトの頭部にエルボーを落とす。
　だが、ワトはレッグラリアットで反撃。ここで田口がセカンドロープに上り、その臀部にワトがYOHの頭部を叩きつける。そして田口はヒップドロップをYOHにお見舞い。
　田口はYOHにチンロック。そこからキャメルクラッチへ。SHOがカットに入るが、ワトが場外に追いやる。
　次は田口&ワトがYOHにサンドイッチ式低空ドロップキック。そしてワトがYOHの後頭部にエルボーを落とす。さらにバックエルボーからカバーするが、これはカウント2。
　スイッチした田口はYOHにキャメルクラッチ。だが、SHOがカットイン。すると田口はSHOを場外に投棄。
　田口はYOHにヒップドロップを連発。そしてカバーするも、YOHはカウント2でキックアウト。
　続いて田口&ワトはYOHにトレイン攻撃を敢行。だが、YOHは切り抜け、田口のヒップアタックをかわす。YOHはワトに延髄斬りを決め、ようやくSHOにスイッチ。
　SHOは田口のヒップアタックにアトミックドロップ。さらにショルダータックルで田口、ワトの順でなぎ倒す。
　SHOはワトに強烈なキックを叩き込んでカバー。ワトが返すとアームロックで捕獲。だが、ワトは足でロープエスケープ。
　SHOはワトの腕を掴んだまま胸板と背中にキックを連打。しかし、ワトは蹴り足を捕らえてエルボー。するとSHOもエルボーを返し、打撃の応酬に。競り勝ったSHOはロープへ。するとワトはバックエルボー。しかし、SHOも打撃で応戦し、もう一度ロープに飛ぶが、ワトはカウンターのゼロ戦キックをお見舞い。
　スイッチした田口はYOHにヒップアタック。そしてRPG 3Kにランニングのヒップバットを連発。さらにSHOにスワンダイブのヒップアタックをヒット。
　勢いに乗る田口はオーマイアンドガーアンクルへ、SHOは切り抜けると、田口のヒップアタックをキャッチ。だが、田口はダッシュのフェイントから、SHOにヒップアタックをヒット。そしてカバーするが、SHOはカウント2でキックアウト。
　田口はスリーアミーゴスへ。しかし、SHOは三発目をこらえ、逆にブレーンバスターで叩きつける。スイッチしたYOHは田口に串刺しエルボー、さらにネックブリーカー。
　続いてYOHはファルコンアローを狙うが、田口は切り抜けてヒップアタックへ。しかし、YOHはアトミックドロップ。そして技の読み合いから、田口はオーマイアンドガーアンクルで捕獲。
　さらにどどんを狙うが、YOHがその体勢のまま後退してコーナーにプレス。すかさずSHOが串刺しラリアット。そして連携のエルボーを田口にお見舞い。
　RPG 3Kは田口にカナディアンハンマーとフェイスバスターの合体技を狙うも、田口は切り抜けてロープへ。するとRPG 3Kはダブルジャンピングニー。さらにバッククラッカーからフロントキックの連携技から、3Kのモーションに。
　だが、田口はヒップアタックをYOHにヒット。さらにSHOには延髄斬り。スイッチしたワトはYOHにスワンダイブのエルボーアッパー。さらにトルニージョを狙うも、YOHが距離を取る。すると、ワトは鉄柱超えのノータッチ式トペ・コンヒーロを炸裂。
　そしてYOHをリングに戻し、「決めるぞ！」と叫びレシエントメンテを狙う。だが、YOHは回避すると、すかさずSHOがワトにラリアット。すると田口がSHOにヒップアタック。田口にはYOHがドロップキックをお見舞い。だが、ワトが田口にフロントキックを食らわせ、4人はリング上でダウン。
　続いてワトとYOHがエルボーの応酬。YOHはローリングエルボーを繰り出すが、ワトもハイキック。それを防いだYOHはトラースキックからジャーマンスープレックスを決めるが、田口がカット。
　するとSHOが田口を場外に追いやり、エプロンをダッシュしてサッカーボールキック。YOHは気合いの雄叫びからDIRECT DRIVEを狙う。しかし、ワトは切り抜けてキックのコンビネーションから旋風脚をヒット。
　ワトは「決めるぞ！」と叫び、レシエントメンテを炸裂。だが、カバーはSHOがカット。SHOはワトにエルボーを連発。そしてロープに走るも、ワトはかたちが崩れながらもSHOをマットに叩きつけてキック。すかさず田口がSHOにケツイェをヒット。
　続いてYOHに対し、田口のヒップアタックとワトのキックのサンドイッチ攻撃。そして田口がどどんでYOHを叩きつけると、最後はワトがRPPで3カウントを奪取。これで田口&ワトは1勝2敗、SHO&YOHは悪夢の三連敗に。

　
田口「さぁ、つぼみが、つぼみが開きかけましたよ。花が、花が開きかけました。わらべ、わらべ・ワト」
　

　
田口「わらべ・ワトの花が、咲かせ始めましたよ。楽しみです（※と、先に控室へ）」
　

　
ワト「今日、俺たち2人の連係が決まって、逆転満塁ホームランのような試合展開だったんじゃないかなと、すごく思ってます。SHOさんとYOHさん、『SUPER Jr TAG LEAGUE』で初めて当たった時、キッチリあの2人から取られたから、今日の勝ちはホント、一つ、いい自信につながりました」
　

　
ワト「さっきも（リング上で）言ったけど、これでSHOさんYOHさんを超えたわけじゃないから。まだまだ、もっと花を咲かせて、勝ちのぼっていきたいと思います」
　

　
ワト「諦めないのが、このマスター・ワトだから。何があっても諦めないのが、この俺だから。『SUPER Jr TAG LEAGUE』、俺らが優勝します」
　
　

　
※YOHは足を引きずりながらインタビュースペースに現れると、前のめりに倒れ込むようにして床に座り込む。SHOはその横に立ち尽くし、しばらく心配そうな表情を浮かべる。
　

　
SHO「（※体を震わせ、首を横に振って）起きてしまった過去は変えられない。俺たちはROPPONGI 3K、そして『SUPER Jr TAG LEAGUE』3連覇した。そして！今年は開幕から3連敗だ。この過去は変えられない。『タッグリーグ』だ。『タッグ』なんだよ！ この負けは、YOHさんの負けじゃねぇんだよ、タッグの負けなんだよ。チームの負けなんだよ。俺の負けでもあるんだよ。でも、この起きてしまった過去は、今言ったコメントも取り消せないし、この負けも取り消すことはできない。だからこそ今、俺たちにできることは、今をどう生きるかだ。まだ、まだ公式戦は残ってる。まだ諦めないぞ。まだ、まだだ。（※「大丈夫？」とYOHに声をかける）」
　

　
YOH「（※座り込み、うなだれたままで）何か……何かさぁ、負けても、悔しさが……悔しさがさぁ、こみ上げてこないっていうか、それよりも、何か湧き上がってこなくて、何か違うんだよ。何かいつもと……いつもと何か違って……それが分かんなくてさぁ。何だろう、不安なのかなぁ。でもそんなんじゃなくて、ホントにさ、ごめんね。（※立ち上がってSHOの方を向き）俺さ、ホントにさ、何かよくさぁ……分かんねぇんだよ。何か違うんだよ。分かんねぇよ……（※と言いながら先に控室へ）」
　

　
※SHOは控室へ去るYOHを険しい顔で見送り、一つうなずくと控室へ。